府立とりかい高等支援学校の松本貴裕先生の講演会を開催しました。



UPDATE 2022-12-12

2022年12月2日(金)13:20−14:50、10号館7階のCALL(1)教室にて、とりかい高等支援学校の松本貴裕先生をお迎えして、ハイブリッド講演会を開催しました。学内からは外国学部生、国際学部と農学部の教員、研究支援・社会連携センター職員の吉田雄一朗さんが参加し、学外からは、とりかい高校の中川順子先生、NPO法人たかつき市民カレッジの北村正信理事がおいでくださいました。

松本先生には、教育現場のさまざまな問題点や、農業を通した支援学校での教育実践などをお話いただき、盛りだくさんの90分でした。教職課程の学生を想定してご準備くださった職員室設定のロールプレイには、会場で世代別チームが参加して見解を交換する場もありました。

大阪府立とりかい高等支援学校では、なにわの伝統野菜「鳥飼ナス」などの質の高い生産に成功し、阪急百貨店での販売が始まりました。もともと園芸科の学校ではなかったので、今ある畑は、テニスコートだった場所をみんなで開墾したとのこと。畑の自動散水も手作りで進んできました。スライド画像の中に見える畑の金属パイプ、あれは工事現場などで目にする頑丈な素材ですが、生徒自身が工具を使って切って、地面に立てて造られました。生産から販売にいたる過程での費用と価格の関係を実感を持って学んだり、販売実習で実際の店舗に立って体験しながら改善方法を自ら考えて提案・実践していきます。また、何より、栽培を通して身につけるチームワークが、卒業後の就職に活きてくるそうです。

 

とりかい高校は、寝屋川キャンパスから淀川を挟んで向かい側にあります。写真にあるように、10号館7階のテラスから、とりかい新橋を渡ってすぐ左側に、とりかい高校の校舎を肉眼で見ることができます。現在、農学部の寺林敏教授、森美奈子講師とのコラボレーションが進みつつあります。また、農業のみならず、人文地理・観光・メディア・教育・経済・理工など、広い分野での連携の可能性を思い描く時間となりました。

 

(企画・報告:国際学部 小林研究室・齋藤研究室)