【留学生通信】スペインと日本の文化比較 Vol.1



UPDATE 2024-05-07

私、吉田百花(国際学部3年生)は現在スペインのサラゴサという都市にあるサラゴサ大学(スペイン語:Universidad de Zaragoza 英語:The University of Zaragoza)に留学しています。  

サラゴサ大学ホームページ(英語) https://www.unizar.es/information-institution/name-and-address

ここでは、私が見たスペイン文化や日常生活について、日本のそれと比較しながらレポートしたいと思います。 

 

スペインを含むヨーロッパを旅行してみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。スペインに限らず、ヨーロッパの多くの国の習慣について事前に知っていた方が、旅行をより楽しめると思います。 

スペインでは日曜日や祝日はお店(スーパーマーケット、服屋、自営業のお店など)が開いていない、又は、短縮営業であることがほとんどです。レストランも、観光地に限らず開いていないことがあります。初めはホームステイ先の外に出ることに少し怖さを感じていたため日曜日にスーパーマーケットが開いていなくても不便とは感じていませんでしたが、留学生活に慣れてくるにつれ、曜日に関係なく自由に買い物ができる日本が恋しくなりました。加えて、お店の営業時間も平日の飲食以外の自営業のお店の場合、午前が10時〜14時、午後が17時〜20時と日本とは違うため注意が必要です。 

日曜日にお店を休業するのは、宗教の文化が大きいと考えます。スペインでは国民の約60%がキリスト教徒のため、日曜日は教会へ行きミサに参加する人も少なくありません。なぜ、ミサが日曜日に行われるようになったかの説明はここでは省略しますが、4世紀に日曜日休業令が宣布されました。このような歴史から、現在でも日曜日に休業しているお店が多くあります。 

さらに、日曜日は家族や友達と集まってゆっくり過ごすことが多く、日曜日をゆっくり過ごすために、家の掃除といった家事は基本的に平日や土曜日に行うことがほとんどです。また、街を歩いても平日に比べて人がまばらだと感じます。日本では、日曜日にアルバイトや仕事に追われていたりと、家族とゆっくり過ごす時間が少ない人も多いため、ゆっくりと過ごすことができるスペインに心地よさを感じることがあります。 

最後に、先ほど少し述べたお店の営業時間について説明します。スペインでは食事をとる時間が日本と比べてかなり遅く、レストランの営業時間がランチは13時~16時半、ディナーは18時24時が一般的です。また、飲食以外の自営業のお店では、14時半17時まではお店を閉めることが多いので注意が必要です。 

上の写真は日曜日の18時半に撮った写真です。順に本屋、服屋、日本料理店です。本屋、服屋は日曜日が休業日、日本料理店は20時からディナーの営業とのことで、撮影時には開いていませんでした。 

(国際学部3年生 吉田百花)