【留学生通信】3カ国を旅してみて



UPDATE 2024-08-11

私、吉田百花(国際学部3年生)は現在スペインのサラゴサという都市にあるサラゴサ大学(スペイン語:Universidad de Zaragoza 英語:The University of Zaragoza)に留学しています。本「留学生通信」ではスペインの文化について私なりの視点で報告してみようと思います。第5回目の今回は旅行記になります。夏休みを利用してフランス、イタリア、ギリシャを訪れました。

フランスは、エクサンプロヴァンスという南仏にある街とパリに行ってきました。エクサンプロヴァンスは、フランス人がバカンスで訪れることが多いのか、外国人よりもフランス人の観光客多かったです。中心地には、通りにたくさんのお店があり、どの時間帯も観光客で賑わっていました。レトロな雰囲気の建物やおしゃれな街並みが多く、街歩きを楽しみました。

一方、パリでは、フランス建国記念日である7月14日に行われるパリ祭に行きました。旅行のスケジュールの関係で、パリ祭のフィナーレを飾るエッフェル塔の花火は見られませんでしたが、午前中に行われる革命記念軍事パレードの一部分は見ることができました。今年はパリオリンピックの関係で、通常とは異なる場所で行われ、パレードに関しての情報も少なく見れるか見れないか賭けに近い状態で行きましたが、航空隊(日本でいう自衛隊のブルーインパルス)が描くフランス国旗を間近で見ることができて行った甲斐がありました。しかし、真下から見ることは出来なかったので、いつか再挑戦したいと思います。

続いてイタリアでは、ヴェネチアとローマに行きました。パリからヴェネチアへ向かう飛行機から見えたアルプス山脈は壮大でした。ゴンドラで知られるヴェネチアですが、2時間ほど車に乗るとドロミテという東アルプス山脈のある地域に行くことができます。日本人にも人気のある場所だからか、日本から来ているツアー客の方々にも遭遇しました。美しい景色に癒され、少しの時間でしたが、忙しい日常から逃げることができ気持ちがとてもリフレッシュしました。

ローマ滞在もパリ同様に時間に余裕がなく、日本人に人気のトレヴィの泉には行かず、ヴァチカン市国だけを訪れました。スペインでもいくつかの大聖堂を訪れたことがありましたが、世界最大の教会であるサンピエトロ大聖堂は何もかもが格別でした。サンピエトロ大聖堂に訪れる際は、必ず登るであろうクーポラですが、三半規管の弱い方や夏の暑い時期に訪れる場合はエレベーターで上まで行くことをオススメします。私は階段で行きましたが、螺旋階段がほとんどでヘトヘトになりました。

ギリシャでは、サントリーニ島に行きました。白で塗られた家々とエーゲ海、ブルードームと絶景の風景でした。市内のお店が立ち並ぶ通りは、観光客で混雑していたり、サントリーニ島の地形特有である段差がどこにでもあるため、暑い中歩くのはかなり大変でした。今まで人並みに旅行してきましたが、サントリーニ島は若いうちに訪れるべき観光地だと思いました。

これらの旅は、国内を移動する際はそれぞれの国の国鉄(日本でいう新幹線)を使用しました。フランス・イタリア・スペインどの国も線路沿いにヒマワリ畑やラベンダー畑が共通してあったことが印象に残りました。また、国ごとに乗客の車内での過ごし方が違うところが面白いと感じました。フランスは、本を読んでいる人がいたり、寝ている人がいたりと車内が静かでしたが、イタリアやスペインでは、車内で電話をしたり、動画をイヤホンなしで見たり、大きな声で会話したりとかなり騒がしかったです。

最後に、ヨーロッパに多いスリに関して述べようと思います。観光客の乗り入れが多い駅や治安の悪い地域の駅・空港・観光地では、警察や軍隊が見守りをしています。絶対安全とは言えませんが、一人で旅行する者にとっては少し心強かったです。もちろん、警察や軍隊がいても危険な人物はいるようなので、人が集まる場所では常に周りに目を向けるなど注意が必要だと思いました。

写真1:ドロミテ付近の山のふもとにあった町

写真2:少し山道を登ったところ(車で訪れることができる)にある池と山

ドロミテはヴェネチアからのアクセスが悪く、個人で訪れるにはレンタカーが必要だったりするため、ツアーでの参加をオススメします。

(国際学部3年生 吉田百花)
https://www.setsunan.ac.jp/intlstudies/w/2024/07/【留学生通信】スペインの日常生活/