2023年4月22日(土)午後2時から4時にかけて、本学寝屋川キャンパス新3号館1階311教室で「国際学部開設1周年記念・寝屋川キャンパス新3号館竣工記念」行事が行われました。大阪市立大学の朴一(パクイル)名誉教授が「激動する世界情勢と日韓関係の行方」と題して講演を行いました。国際学部学生と一般希望者など合わせて約250名が参加しました。司会は、国際学部の田中悟准教授が務めました。
まず、開会挨拶で荻田喜代一学長が、特に国際学部学生に対して「海外に積極的に目を向けるような人間になってほしい。朴先生の講演から多くを学んでほしい」という趣旨のメッセージを伝えました。
その後、朴教授の講演になりました。朴教授は、講演の前半で「やりたいことを早く決めて、10年、20年後を見すえて行動してほしい」「世界情勢も踏まえながら将来何をしたいのか模索してほしい」と述べ、ソフトバンクの孫正義会長の人生を引き合いに出しながら熱く学生に語りました。
講演の後半では、ウクライナ-ロシア情勢と米中関係など大きな構図を踏まえながら、日韓関係が抱えている問題と今後の課題について、専門家の視点から分かりやすく解説してくださいました。日韓関係の歴史的背景からサプライチェーンの構造、近年の「徴用工」問題の解決や日韓をめぐる安全保障体制など話題は多岐に及びました。
朴教授の講演の後、休憩をはさんで質疑応答を行いました。司会の田中准教授が朴教授に「日本において国際関係を学ぶ際に、参考とすべき韓国の国際関係の事例・実践について伺いたい」という質問をし、朴教授は丁寧に応答してくださいました。
質疑応答の後、西川眞由美国際学部長が国際学部の学びと本行事の意義について話し閉会となりました。閉会後、関係者と学生で記念撮影を行いました。
学生からは「日韓関係が主だったが、それだけではなく、他の国との関係性や言語についてたくさんのことを聞けてよかった」「日韓だけでなく、北朝鮮、ロシアなど他の国との関係にも触れながら日韓関係についての理解を深めることができた」「日韓関係が良くなるためにも、今の若い世代の人たちも国際関係、外交にも目を向けて議論を広めていくことが重要だと感じた」などという感想が数多く聞かれました。
なお、当日の模様は読売テレビで4月23日にニュースとして報道されました。
(文:国際学部特任准教授 森類臣)