私たち外国語学部(国際学部)森ゼミナールは、2024年2月14日(水)に韓国の京畿道龍仁市に位置する壇国大学(단국대학교/Dankook University)を訪問しました。壇国大学は在籍学生数約3万5000人、専任教員数約1080人の大規模私立大学です。京畿道龍仁市に竹田キャンパス、忠清南道天安市に天安キャンパスが設置されています。
訪問当日は、同大学の学生広報大使(Student Ambassador)や大学内にある博物館の学芸員の方々にキャンパスツアーをしていただきました。初めに、大学内にある壇国大学の歴史博物館を見学しました。壇国大学の歴史が来館者に分かりやすく説明されていました。
朝鮮半島は1945年に日本の植民地支配から解放されましたが、その約2年後の1947年11月に壇国大学は設立・開校されました。著名な独立運動家である白凡金九(ベクボム キムク)と志を同じくしていた独立運動家・教育者の梵亭張炯(ボムジョン ジャンヒョン)と恵堂趙喜在(ヘダン チョフィジェ)が中心になって設立しました。設立当時の時代状況と民族的な要請のもと、建学の理念は「구국(救国)ㆍ자주(自主)ㆍ자립(自立)」とされています。
壇国大学は、大学の規模を拡大しつつこれまで移転や増設を繰り返してきたそうです。館内には、それらの過程を説明したパネルがあり、どのようにここまで大きな大学に成長させてきたのかを当時の写真や映像、実際に使用されていた学用品の展示を通して示していました。
大学博物館の後は、壇国大学内にある李利子(イ・リジャ)韓服展示館に案内していただきました。ここは、高名な韓服デザイナーである李利子がデザインしたチマ(韓服のスカート)やチョゴリ(韓服の上衣)が展示されていました。他にも、男性が身につける昔ながらの帽子や眼鏡などが多数展示されていました。展示されていたものの中には、今まで見たことのない襟なしのチョゴリや、斬新なデザインのカラフルでおしゃれな韓服がありとても印象的でした。また、李利子は韓服をデザインする時に一着だけでなく、保存用に数着作っていたそうです。そのため、李利子がデザインした韓服が多数残っており、現在も綺麗に展示できていると学芸員の方が説明してくださいました。
最後に、大学内を案内してくださった学生の二人と壇国大学の象徴である大きなクマの銅像の前で写真を撮りました。
一時間ほどのキャンパスツアーでしたが、とても充実した時間を過ごす事ができ、たくさんのことを学ぶ事ができました。学生広報大使の二人とも、日本語や英語でたくさん交流する事ができ、とても貴重な経験をする事ができました。また、大学内にこのような大きな博物館や展示館があることにとても驚きました。学芸員の方々も、韓国語での説明ではありましたが、ジェスチャーをしながらも丁寧にゆっくりと説明していただきました(ゼミ指導教員の森先生が通訳を担当)。今回のキャンパスツアーで新しく得た知識や経験を生かして今後の調査や研究につなげていきたいと思います。
学生広報大使のお二人と学芸員の方々に心から感謝いたします。ありがとうございました。
(外国語学部[国際学部]森ゼミナール 青山実由)