科目紹介

英語科教職課程

中高の英語教員になるには

なぜか、「成績がトップだったから」と教員を目指す人は多くありません。摂南大学でこれまでに英語の教員免許を取得した人たちの多くが、「中学校や高校のときにわかりやすく教えてくれた先生が大好きで、あんな先生になりたいと思った」と言います。

生徒に「わかりやすい!」と感じてもらえる教え方ができるようになるには、何が必要でしょうか?科目としての英語の正確な知識は、もちろん要ります。また、相手への興味も。そして、わかってもらうためにいろんな工夫を試し続けるスタミナも。さらに、英語を取り巻く世界情勢への関心も。3年次の「英語科教育Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」では、教授法の発達の歴史や、検定教科書の分析、子どもたちにとって関心の高い題材を使った学習活動のデザインなどを経て、お互いに生徒役を務めながら模擬授業を繰り返します。4年次に本物の中学生・高校生のいる学校で「わかりやすく、楽しい授業」の教育実習をするために、教職の学生は、できることはなんでも、やります。


2021/2022年度「オンラインで自分の模擬授業を配信する」をチームでバックアップ

カメラに映る枠の中で教材を見やすくするには?生徒が理解できたことをどうやって確かめる?生徒役だけでなく、配信をそばでモニターする役割も交代で果たすと、いろいろなことに気づけます。

黒板とホワイトボードでは、文字や教材の見え方が異なります。どんなふうに大事な情報を示すと、生徒はノートを取りやすいか、記憶に残るか、練習も本番も、画像や録画で記録してふりかえり、次の回に活かします。

2022年度 「アメリカの大学の教職課程クラスと合同プロジェクト」

2022年度は、米国Berry大学の教職課程クラスと、7週間にわたって協働学習を実施しました。摂南大学側は中学・高校の英語科教員を目指す学生と卒業生教員(高校・大学)が、米国側は小・中・高のさまざまな科目(算数・理科・社会・特別支援など)の教員を目指す学生と実際に教壇に立っている若手教員が参加しました。ビデオ会議システムを使ってライブで(もちろん英語で)ディスカッションをする回と、メールで授業案や録画した模擬授業を交換してコメントを交換する回がありました。同じように教職を志す者同士で国境を越えて話し、時間をかけて互いの理解を深められました。また、無意識に「これが普通」だと思い込んでいた授業のありかたは、お互いの授業案を検討する中で変化し、7週間を終えた後にも大きな成長が見られました。

この合同授業について、授業担当者と参加した卒業生教員による共同研究をこちらからごらんいただけます:摂南大学学術機関リポジトリ (nii.ac.jp)


2022/2023年度 アナウンサー・俳優による音声表現ワークショップ
発音が正しいだけでは、言語の伝わりやすさは確保できません。教員が教科書付属の音声教材に頼らずとも、自分で生徒によく伝わる英語の使い方や朗読ができたら、どんなに心強いでしょう。授業では、ゲスト講師にバイリンガルアナウンサーの青谷優子先生や、俳優で演出家のAlessandro Visentin氏によるワークショップを開催しました。英語の検定教科書の文章を、内容や構成を注意深く読み取り、それを音声化するにはどうしたらよいのか、少人数でじっくりと考えながら練習を積みます。ある瞬間に、学生同士が「!」と感じる変化が起きます。これなら、生徒に届きそう!

教職の学生のための部屋があります!
学内には、教職課程の学生のために、資料が揃い、模擬授業の練習場所などにも使われる特別な教室があります。画像に映っているのは、その教室からオンラインで「小学校教諭の免許を目指して、協定大学の通信課程を受ける下級生」向け説明会を準備中の、もうすぐ小中高3つの教員免許を取得予定の4年生です。この通信課程の修了者は、摂南大学で中学・高校の英語の教員免許を取得することを条件に、小学校の教員免許を取得できます。

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