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中国語圏のオンライン留学 [台湾/上海]

中西 正樹先生
中国語圏のオンライン留学
[2021年春]

2021年春、台湾師範大学と上海外国語大学の春季中国語オンラインプログラムに、外国語学部で中国語を学ぶ学生が参加しました。

台湾師範大学のプログラム

台湾師範大学のプログラムは、2月22日から3月15日にかけての3週間のものです。レベル別に5人程度の7クラスに分かれています。摂南大生が参加しているクラスは日本時間で9時~12時なので日本人には参加しやすい時間帯ですが、欧州では深夜に当たることからアジアからの参加者が中心です。欧米からの参加者には別の時間帯にクラスが用意されています。 午後には台湾や中国の文化を学ぶオプションプログラムも用意されていて、太極拳を学んだり先生以外の台湾人と会話する活動もあります。授業以外の時間にはLINEが活躍します。例えばクラスメイトに趣味や住みたいところをLINE電話で互いにインタビューしてそれを次回の授業で発表する、質問に対する先生からの回答や口頭で出題した宿題をLINEで文字で配信してくれるなどです。先生がZoomのバックスクリーンを毎日違った台湾の風景に取り替えて授業がその話題から始まるのは「留学生」にとって嬉しい工夫と言えます。


上海外国語大学のプログラム

一方、上海外国語大学のプログラムは3月8日から4月5日までの4週間で、ClassIn(クラスイン)というシステムを使った授業です。このプログラムはレベル別に8つのクラスに分かれていて、学生たちは自分のレベルに合ったクラスで中国語の学習に取り組んでいます。1クラスは10名前後で、音読や作文、リスニングなど一般的なタスクに加えて、「効果的な外国語学習法を中国人に提案してください」といった課題に対して、資料収集やアンケート作成に取り組む内容も含まれています。

 

同大学のプログラムには、アジアだけではなくフランスやイギリス、ロシアなど欧州からの参加者も目立ちます。日本にいながらタジキスタンやラトビア、ホンジュラスなど私たちにとって馴染みのない国々の人と知り合えるのもこのプログラムの素晴らしさです。授業時間は日本時間で16時~19時ですが、これはイギリスでは7時~10時に当たります。授業時間帯をうまく設定することで時差を超えて国際色豊かなクラスを実現しています。

 

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