海外留学 - REPORTS

上海外国語大学 [中国]

扇田さん
上海外国語大学[中国]
[2022年春季]

上海外国語大学が開講する中国語オンラインプログラム(2022年3月7日~4月1日)に、外国語学部中国語専攻の扇田さんが参加しました。以下に扇田さんの手記をご紹介します。 (2022年4月16日 外国語学部ウェブサイト 中西正樹先生の記事から転載)

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プログラム開始前にクラス分けためのWebテストがあり、レベルごとに7つのクラスに分かれ、私は2組に入りました。プログラム開始後の2日間はクラス替えを申請できるのですが、私の場合は最初から自分のレベルに最適なクラスでした。プログラムを終える頃には中国語の上達を十分実感できました。

授業時間は日本時間の16:00~17:30、休憩を挟んで17:45~19:10です。日本なら少し遅い時間のように感じますが、ヨーロッパなら午前中の時間帯に当たり、全世界を対象とした双方向プログラムとしてはこれが最も合理的な時間設定なのでしょう。南北アメリカでこの時間帯はすこし厳しいですが、VOD(ビデオ・オン・デマンド)でも授業に参加できるようになっていました。

私が学んだ2組のメンバーは19人でした。日本人は私のみで、韓国から5名、あとはドイツ、フランス、スペイン、ベルギー、イタリアなどヨーロッパからの参加者が目立ちました。

授業は、ClassIn(クラスイン)というオンライン授業システムを使い、Microsoft Teamsのようにリアルタイム授業やVOD、教材配布、課題提出、ルームに分かれたグループ作業などすべてこのアプリ上で行いました。授業は1冊の教科書を2人の先生がそれぞれの曜日でリレーしながら進める方式でした。多国籍クラスということもあり、先生が授業に使う言語は中国語と英語が7:3ほどの比率だったことから、中国語とともに英語を聞き取る耳も鍛えられました。1人の先生は上海から、もう1人の先生は杭州からの講義で、リアルタイムでそれぞれの街のようすが聞けたのもオンライン授業ならではの楽しみでした。

このプログラムの授業を通じて感じたことがあります。海外、特にヨーロッパ周辺国のクラスメイトは丁寧な発音よりも積極的な発言を心がけていたことです。授業中や休み時間、さらには授業時間外もWeChatと呼ばれる中国のSNSアプリ(LINEに相当)を使用して質問したり、雑談を楽しんでいました。時には冗談を交えたりもしました。そこには日本人の間にありがちな控えめな空気はなく、常にオープンでフレンドリーな仲間が授業を明るく楽しくする世界がありました。

中国語のスキル向上を実感できたことはもちろん大きな喜びです。しかし、先生やクラスメイトとの交流を通じて異文化を体験したこと、そして何より積極的に発言することの大切さを知ったことは私にとってたいへん大きな収穫でした。

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