法廷通訳・裁判傍聴・弁護士会館での勉強会



UPDATE 2023-12-02

写真1:裁判所敷地の端に立つ参加者たち。建物の中が映る角度では撮影できません。

 

2023年11月7日(火)大阪地方裁判所にて、L部3年生文化演習(ハーキーゼミ・齋藤ゼミ)が裁判を傍聴し、その後、大阪弁護士会館で社会人とともに裁判に関する勉強会に参加しました。ハーキーゼミでは今学期のテーマがJustice , 齋藤ゼミでは複数の視点で1つの事件を見る、演習を行なっています。

この日に開かれた裁判のうち3件が法廷通訳を伴うもので、参加者は複数の言語文化に属する人々が同じ法廷にあって裁判が進行する現場を見ることになりました。地方裁判所の中での高裁の判決や、裁判員裁判、傍聴席が被告の関係者でいっぱいになった裁判もありました。学生のほとんどにとって初めての傍聴でしたが、勉強会を企画してくださった北御堂筋パートナーズ法律事務所の平澤威海(ひらさわともうみ)弁護士のおかげで、どの裁判がその日に開始するのか、途中なのか、判決を迎えるのか、争っている内容、などの情報をもとに、自分が傍聴する裁判を複数選べました。夕方まで傍聴した後、近くの弁護士会館での勉強会に参加しました。

写真2:弁護士会館で勉強会。社会人参加者は、企業経営者の多いロータリークラブの皆さん。

 

参加者のコメント:

・いつもはニュースで聞くだけの裁判がすぐ近くで見学できた!

・法廷通訳の方がものすごいスピードで双方向に訳していて、かっこよかった。

・裁判は、意外と身近なものだと感じた。

・被告人が申し訳なさそうで、悲しい顔をしていて、姿勢もしょんぼりしていて、同情してしまった。自分には裁判長は務まらないと思った。

・一方で、裁判の理由になった深刻な事情とは裏腹に裁判長と友達のように話している被告もいて、なぜこの場にいるのかわかっているのかな?と思うこともあった。

・弁護士は誰にも公平であるために、国から補助金をもらわない、と聞いて驚いた。

・被告の縄と手錠を裁判の始めと終わりにつけ外しするところを、傍聴席から自分が見つめてよいのか、迷った [弁護士会館にも、これに関するポスターが掲示されていました]

・海外のドラマの裁判では登場人物が感情的になって怒ったりするけれど、今日見た裁判はみんながルールに則って振る舞っていた。

・行く前は、裁判はピリピリした空気かと思っていたが、そうではなかった。裁判長によってゆったり進んだり、どの人にも優しく問いかけて話を整理したりと、雰囲気が裁判によって違った。

・ニュースで聞くだけだった保釈金の仕組みと理由に、びっくりした。

・裁判というのは判決を下すだけでなく、いろいろな人たちが話をして、聞いて、の、話し合いの場である、と感じた。

写真3:傍聴と勉強会を終えた参加者たち。長時間おつかれさまでした!

大阪地方裁判所:https://www.courts.go.jp/osaka/index.html

(文責・写真:国際学部教授 齋藤安以子)

大阪コリアタウンでフィールドワークを行いました(森ゼミ)



UPDATE 2023-11-02

 2023年7月25日(火)に、私たち摂南大学国際学部/外国語学部の森ゼミナールは大阪コリアタウンでフィールドワークを行いました。フィールドワークを行う前に、ゼミの指導教員である森先生から在日コリアンについてレクチャーを受けました。また、フィールドワーク中は、私たちの共同研究のテーマである「K-popにおけるインフルエンサーとファンダム」に繋げるため、大阪コリアタウンでのK-popの影響や、コリアタウンに訪れるK-popファンの現況についても尋ねました。

 フィールドワークでは、金賢泰さん(特定非営利活動法人コリアNGOセンター事務局長)が案内をしてくださいました。鶴橋駅で金賢泰さんと待ち合わせ、鶴橋国際市場と大阪コリアタウンを散策しながら、その歴史や在日コリアンの現状についてお話をして頂きました。

 大阪市生野区は外国人が暮らしている割合が多いところです。生野区の2割の人達が外国籍で、3~4割が日本以外の国にルーツを持っている人達が暮らしています。そのうち7割が韓国朝鮮の人たちです。鶴橋駅から広がっている商店街、通称「国際市場」をどんどん進むと、沢山のキムチやキンパ(韓国海苔巻き)・チヂミだけではなく、日本の商店街では見ることのない豚足などが並んでいました。日本で一番身近に韓国を感じることのできる市場といっても過言ではなく、時々聞こえる韓国語の会話が印象的でした。鶴橋本通商店街では、韓国の伝統的衣装である韓服やサムギョプサルの店舗が並んでいました。

 コリアタウンの入口にある御幸森天神宮は、仁徳天皇が鷹狩を楽しんだり、当時百済からやってきた渡来人との交流のために度々訪れた場所とされています。そのような歴史を伝えてくれる場所はもちろんのこと、徳山商店など有名なお店を実際に見てお話を聞きながらコリアタウンを散策し、大阪コリアタウン歴史資料館へ向かいました。

 歴史資料館では、昔の街並みの写真や、在日コリアンの方が書いた本など、在日コリアンやコリアタウンに関連した沢山の本や資料が並べられており、金賢泰さんがコリアタウンの歴史について詳しく教えてくださいました。

 コリアタウンはとても歴史が古いのですが、2022年1月に、一般社団法人「大阪コリアタウン」として再出発しました。もともと、御幸通商店街・御幸通東商店街・御幸通中央商店街の3つの商店街に区別されていたのですが、これらが「大阪コリアタウン」として統一されたのは最近のことであり、とても時間がかかったそうです。

 コリアタウンは、民族的にはコリアンの方が多いということですが、国籍は複雑です。なぜなら、日本籍を取得する人もある程度いるからです。最近では外国人でも日本で生まれた子供は日本の国籍を持つ人が多くなっています。そのため、現在は国籍と民族性を一致させることは難しくなっています。

 現在のコリアタウンには、現在40~50代の母親世代と10~20代の娘世代が数多く訪れているそうです。2000年代初めに遡ると、その時は『冬のソナタ』という韓国ドラマがとても有名になった時期であったため、現在の母親世代の方が多く訪れていました。このような影響から、現在は母娘など親子でコリアタウンを楽しむ方々が増加しているとのことです。

 また、韓国ドラマやK-POPなど韓国ポピュラーカルチャーは日本のみならずヨーロッパや他のアジアでも流行しているため、コリアタウンへは日本人以外の外国人観光客も増えています。実際に、私の周りの友達も親子で一緒にコリアタウンへ行ったり、家族みんなで買い物に行ったりすると聞きます。今は年代や性別、国籍を問わず多くの人がコリアンタウンを訪れ、楽しんでいるのだなと実感しました。

 コリアタウンから少し離れたところには「いくのコーライブズパーク」(御幸森小学校跡地)があり、そこには在日外国人の子供たちが少しでも心穏やかに笑顔で過ごせるように、たくさんの国の本や絵本が並べられた図書館があったり、お祭りのようなイベントを開いて楽しんだりと様々な工夫がされていました。実際に、図書館では子どもたちが友達と楽しく遊んでいる光景を見ることができました。

 私たちは今まで何度かコリアタウンを訪れたことがありますが、「韓国の有名な食べ物が売っているなあ」「お店の人が韓国語を話しているなあ」など感じるだけでした。そのため、今回のフィールドワークを通して、在日コリアンの人が苦労してきた歴史があったことや、長い年月をかけてここまで進展してきたことなど初めて知り、コリアタウンに対する知識と意識が深まりました。

また、コリアタウンの変化だけでなく、「そこに住む在日コリアン/在日外国人の人々の生活をどのようにしたら豊かにできるのか」「子ども達がよりのびのびとした生活を送るためにはどうしたらいいのか」について、地域の人々と悩み、工夫し続けていることがよく分かりました。皆さんの熱い思いがとても強く印象に残った調査でした。今回のフィールドワークは私たちにとってとても貴重な1日になり、考えを深めることができました。これを機会に、改めて韓国の歴史や文化に対する理解をさらに深め、今後の研究へと繋げていきたいと思います。また、暑い中フィールドワークの案内役を務めてくださった金賢泰さんへ心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

(摂南大学国際学部/外国語学部 森ゼミナール  夫馬涼葉・青山美由)

 

 

오사카 코리아타운 답사

2023년 7월 25일에 우리 세쓰난대학교 국제학부(외국어학부) 모리 세미나는 필드 워크를 하러 오사카 코리아타운을 찾았습니다. 필드워크를 하러 가기 전에 모리 선생님께 재일코리안에 대한 지식을 배우고, 그리고 우리 공동 연구의 주제인 ‘k-pop의 인플루언서와 팬덤’으로 이어지기 위해, 오사카 코리아타운에서의 k-pop의 영향과 코리아타운에 방문하는 k-pop 팬들에 대해서도 조사했습니다.

필드워크에서는 김현태 사무국장님(특정비영리활동법인 코리아NGO센터)가 안내를 해주셨습니다. 쓰루하시역에서 김현태 국장님을 뵙고 쓰루하시 국제시장과 오사카 코리아타운을 걸으면서 이 지역의 역사와 재일코리안의 상황에 대해 이야기를 들었습니다.

오사카시 이쿠노구는 외국인이 사는 비율이 높은 곳입니다. 이쿠노구의 약 20%의 사람들이 외국 국적이고, 약 30~40%가 일본 이외의 나라에 뿌리를 둔 사람들이 살고 있습니다. 그 중 약 70%가 코리아(한국/조선) 사람들입니다. 쓰루하시역에서 시작하는 상점가, 소위 ‘국제시장’을 걸어가면, 김치와 김밥, 그리고 부침개 뿐만 아니라, 일본 상가에서는 볼 수 없는 족발 등을 팔고 있었습니다. 일본에서 가장 코리아를 가깝게 느낄 수 있는 시장이라고 해도 과언이 아니라, 가끔 들리는 한국어 대화가 인상적이었습니다. 쓰루하시 혼도리(本通) 상가에는 한국의 전통 의상인 한복과 고기집 가게가 늘고 있습니다.

코리아타운 입구에 있는 미유키모리 텐진궁(御幸森天神宮)은 인덕천황(仁徳天皇)이 매사냥을 즐겼던 장소이고 당시 백제에서 온 도래인들과의 교류를 위해 자주 방문했던 곳으로 알려져 있습니다.이렇게 코리아타운 주변을 산책하고 오사카 코리아타운 역사자료관을 방문했습니다.

역사자료관에서는 옛 거리 풍경의 사진과 재일코리안들이 쓴 책 등 재일교포와 코리아타운에 관련된 많은 책과 자료가 진열되어 있고 김현태 국장이 코리아타운의 역사에 대해 자세히 알려주셨습니다.

코리아타운은 2022년 1월에 일반사단법인 ‘오사카 코리아타운’으로서 재출발했습니다.원래 미유키도리(御幸通) 상점가, 미유키도리 히가시(御幸通東) 상점가, 미유키도리(御幸通) 중앙상점가의 3개 상점가로 나뉘어져 있었는데, 이 3개 상점가가 ‘오사카 코리아타운’으로 통합된 것은 최근 일이고 매우 시간이 걸렸다고 알려주셨습니다.

코리아타운은 민족 구성 측면에서 재일코리안이 많습니다만 사실은 상황이 복잡합니다. 왜냐면 재일코리안 중에 일본 국적을 취득한 사람들도 있기 때문입니다. 최근에는 외국인이라도 해도 일본에서 태어난 아이는 일본 국적을 가진 사람이 많아지고 있습니다. 그래서 현재는 국적과 민족성을 일치시키는 것이 어려워지고 있습니다.

현재 코리아타운에는 40-50대 어머니 세대와 10-20대 딸 세대가 함께 방문하는 경우도 많다고 합니다. 2000년대 초에는 ‘겨울연가’가 매우 유명해진 시기였기 때문에 어머니 세대가 더 많이 찾고 있었습니다. 이런 영향으로 어머니와 딸 등 부모와 자녀가 함께 코리아타운을 즐기는 것 같습니다.

또한 한국 드라마와 K-POP 등 한국 대중문화는 일본뿐만 아니라 유럽과 다른 아시아에서도 유행하고 있기 때문에 코리아타운에는 일본인 이외의 외국인 관광객도 늘고 있습니다. 실제로 제 주변 친구들도 부모와 자녀가 함께 코리아타운에 가거나 가족 모두 쇼핑하러 갔다 왔다는 야기를 들었습니다. 지금은 남녀노소 국적에 관계없이 많은 사람들이 코리아타운을 즐기고 사랑하는 것 같습니다.

코리아타운에서 조금 떨어진, 미유키모리소학교가 폐교된 터에  ‘이쿠노 코라이브즈 파크(IKUPA)’가 생겼습니다. 그곳에는 재일 외국인 어린이들이 조금이나마 편안하게 웃으면서 지낼 있도록 외국어 책과 그림책이 진열된 도서관이 있고, 다양한 축제를 열고 즐기거나 하는 등 많은 노력이 이루어지고 있습니다. 실제로 도서관에서는 아이들이 친구들과 즐겁게 놀고 있는 광경을 볼 수 있었습니다.

지금까지 저는 몇 번인가 코리아타운을 방문한 적이 있는데, ‘한국의 유명한 음식을 파는구나’, ‘가게 사람들이 한국어를 하는구나’ 등 표면적으로 느낀 뿐이었습니다. 그렇기 때문에 이번 답사를 통해서 이렇게 재일코리안들이 고생해 온 역사가 있었다는 것이나 오랜 세월에 걸쳐 여기까지 전진해 왔다는 것 등을 처음으로 알게 돼서 코리아타운에 대한 인상이 매우 바뀌었습니다.

또한 코리아타운의 변화 뿐만 아니라, 거기에 사는 재일코리안들 / 재일 외국인들의 생활을 어떻게 하면 풍요롭게 할 수 있는지, 그리고 아이들이 더 활발하게 살기 위해서는 어떻게 해야 하는지를 지역 사람들과 같이 고민하고 계속 노력하고 있다는 것을 잘 알 수 있어 습니다. 코리아타운의 관계자 여러분의 뜨거운 마음이 매우 인상적이었습니다. 이번 답사는 우리 학생들에게 매우 귀중한 하루가 되었습니다.이를 계기로 다시 한번 한국의 역사와 문화를 이해하고 향후의 공부와 연구로 이어가도록 하겠습니다.

  더운 날씨에도 불구하고 답사의 안내를 해주신 김현태 사무국장님께 진심으로 감사드립니다. 고맙습니다!

(세쓰난대학교 국제학부/외국어학부 후마 스즈하, 아오야마 미유)

 

 

 

上海外国語大学の夏季中国語プログラムに参加しました。



UPDATE 2023-10-17

 外国語学部中国語専攻の学生が上海外国語大学の夏季中国語プログラムに参加しました。期間は2023年8月6~26日の3週間で、中国語の授業のほか、太極拳や書道の文化体験、豫園や浦江遊覧、朱家角での校外学習など、いろいろな国からの留学生とともに、充実した時間を過ごしました。参加学生のコメントを紹介します。

 

 上海での食事は日本と比べ、リーズナブルだと感じました。味も美味しかったです。私は生煎が気に入りました。現地のお客さんが多い店舗に食事に行った際は、外国人だと気づいた方が温かく声をかけてくれました。(外国語学部4年 和久谷一葉)

 

 私は11階に住んでいました。最初は友達と一緒に住んでいましたが、その後、長期留学生の人に部屋を空けるため、途中で部屋を変えました。部屋にテレビ、エアコンが付いています。私が住んでいる方角では、窓から学校のグラウンドが見えます。朝よくサッカーをする人が居ていました。東方明珠も少し見えました。(外国語学部3年 花房愛子)

 

 文化体験は太極拳・書道が各2限ずつ行われました。参加人数は10人程度で1クラスでした。太極拳は先生が前で教えてくださり、他国の学生と教え合う時間もありました。空手とは動きが全く異なり、とても苦戦しました。書道では古典的な筆法を少し学びましたが、実践の時間が大半でした。日本の書道と少し異なる点がありましたが、先生が丁寧に教えてくださいました。

 授業外では、学内で仲良くなった中国人学生と一緒に食事をした後、おすすめの観光地に連れて行ってもらいました。また、イタリア・韓国・スペイン人などの様々な国の留学生と食事だけではなく、バトミントンやトランプなども行い交流しました。

 大学の寮に宿泊し、3週間のうちの1週間のみ、ミャンマー人と同じ部屋で生活をしていました。中国語と英語を使いコミュニケーションを取り、互いの私生活や言語について教えあっていました。また、一緒に生活していると、文化や私生活の違いを発見することができ、興味深かったです。(外国語学部3年 八倉功輝)

(文責:国際学部講師 小都晶子)

ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドでの特別実習を実施しました!



UPDATE 2023-10-05

摂南大学国際学部(外国語学部)では、2023年8月28日(月)~8月30日(水)にホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(兵庫県神戸市)での「体験型特別実習」を実施しました。ホスピタリティ産業の最前線であるホテルの中でも高品質を誇る「スモール・ラグジュアリーホテル」の現状を視察し、実際の業務を体験することのできる本プログラムは昨年度から始動し、今回が2回目の実施です。

参加者14名は、同ホテル総支配人である本学部の客員教授檜山和司からホテルの経営特性やおもてなしの秘訣等に関する事前授業を受けた後、実習本番を迎えました。3日間の実習では客室、婚礼会場、宴会場等の各部門に配置され、スタッフの指導を受けながら業務を体験しました。

最高品質のサービスを提供するプロ意識、徹底されたサービス精神を目の当たりにした参加者からは、「お客様へのサービスやチームワークの重要性を学ぶことができた」、「すべての職業に共通するおもてなしの重要性を学べた」、「多くのことを体験し、学び、とても充実した3日間になった」といった感想が寄せられました。将来、観光業界で働きたいと考えている学生はもちろんのこと、参加者全員にとって大変貴重な経験となりました。

 

(文責:国際学部事務室 片山美咲)

 

日本経済新聞主催「第23回学生対抗円ダービー」で中島ゼミの3ゼミチーム(リーダー上田佳映さん)が第7位に入賞しました



UPDATE 2023-09-14

日本経済新聞主催「学生対抗円ダービー」とは、中学生以上の学生・生徒たちがチーム(3名以上)で参加し、円・ドル(為替)相場の予想を競う大会です。具体的には、6月末(1回戦)と7月末(2回戦)の為替相場をそれぞれ1カ月前に予想(その根拠の作文とともに提出)し、その予想値と実際の終値との差を2回分足し合わせた合計差(乖離値)の小ささを競います。今回(第23回)は55校683チームが2回戦まで参加し、中島ゼミの3ゼミチーム(リーダー上田佳映さん)が第7位に入賞しました。

6月末(1回戦)は、米国の長期金利が高止まりし、日米の金利差が縮まらず円安傾向が続くことを予想し、42位につけました。7月末(2回戦)は、予想が難しい状況でしたが、主な経済指標の分析からインフレ圧力は依然として強いと判断し、一時的に円高に振れるという予想が的中し、一気に7位に順位を上げました。

企業活動のグローバル化がますます進む中、為替相場の動向は企業業績にも大きな影響を及ぼすため、その基本を学ぶことを目的として、中島ゼミでは10年以上連続して3年生と4年生が円ダービーに参加してきましたが、過去最高の成績となりました。

(文責:国際学部教授 中島直嗣)

<参照> 日本経済新聞2023年8月26日付朝刊20面(マネーのまなび)および同電子版の下記の記事

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD151NI0V10C23A8000000/

ベトナム社会科学院Phan Cao Nhat Anh(ファン カオ ニャットアイン)先生をお招きしてゲスト講義を開催しました



UPDATE 2023-08-21

○本稿は日本語・英語で表記しました。

私たち摂南大学国際学部/外国語学部森ゼミナールは、2023年6月20日(火)3限にベトナム社会科学院(Vietnam Academy of Social Sciences)のPhan Cao Nhat Anh(ファン カオ ニャットアイン)先生をゲストスピーカーとしてお招きし、オンライン形式(zoom)でゲスト講義を開催いたしました。

 

ニャットアイン先生は現在、ベトナム社会科学院において「インドおよび南西アジア研究所(Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies)」の副所長をなさっています。日本の福祉政策を専門とされており日本研究に従事して20年ということで、流暢な日本語で講義をしてくださいました。また、最近はアジアの国際関係に研究領域を広げ、ベトナムのマスメディアでもコメンテーターとして登壇されています。

今年は日越外交関係樹立50周年ということで、当日の講義ではニャットアイン先生にゼミ生6人と対談していただきながら、「政治・経済・歴史」の観点から日越関係について深くお話しをしていただきました。また、現在森ゼミナール3回生はK-POPの社会的影響について共同研究を行っているので、越韓関係(ベトナムと韓国の関係)やベトナムでのK-POPブームについても教えていただきました。

ニャットアイン先生は、最近の日越関係が良好である背景には、1980年代に日越関係のシンボルでもあった「ベトちゃんドクちゃん」や、日本の政府開発援助で建設に着手し2015年に完成した「ニャッタン橋(日越友好橋)」、そしてコロナ禍で日本が多くの医療機器や物資をベトナムに支援をしたことなど、多くの日越協力があるとおっしゃっていました。また、私たちゼミ生が、ベトナム人から見た日本人の印象について質問したところ、「ベトナム人は日本人に対して良い印象を持っている。それと同時に、日本は戦後急速に発展してベトナムにこれまでたくさん支援してくれているので特別感がある」と答えてくださいました。ニャットアイン先生は、「これからも日本とベトナムは教育、文化、安全保障面について協力しあい、両国ともに発展するだろう」とおっしゃっていました。

また、日越関係は全般的に良好である一方、現在のベトナムでは、日本文化より韓国文化の方が人気があるそうです。ベトナムでは、日本と同様に韓国で2002年に放送開始をした「冬のソナタ」が流行し、現在でもインターネットを通して韓国の映画や音楽、ファッションが流行しているそうです。実際に、韓国はベトナムに多く投資をしており経済的、文化的にも韓国とベトナムは外交関係が強くなっているとおしゃっていました。

私たち森ゼミナールは韓国の文化や現代史を勉強し、K-POPを中心に共同研究をおこなっていますが、ニャットアイン先生の講義を受けて知的好奇心が刺激され、ベトナムについても知識をつけたい、いつか訪ねてみたいと思いました。また、ニャットアイン先生にしか伺えない現地の文化についてもお話しいただき、大変勉強になりました。

 お忙しい中、森ゼミナールのゲストスピーカー招請に応じてくださったニャットアイン先生に心より感謝申し上げます。貴重なお話ありがとうございました。

(文責:国際学部/外国語学部3年生 奥村珠帆・太田彩夏)

 

Dr. Phan Cao Nhat Anh, Deputy Director General Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies (VIISAS) at Vietnam Academy of Social Sciences (VASS), Delivers a Guest Lecture on Vietnam-Japan and Vietnam-Korea relationship.

On June 20th, the Mori Seminar of the Faculty of International Studies hosted an online guest lecture with Dr. Phan Cao Nhat Anh, Deputy Director General Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies (VIISAS) from the Vietnam Academy of Social Sciences (VASS).

This year marks the 50th anniversary of the establishment of diplomatic relations between Japan and Vietnam. For this reason, we invited Dr. Nhat Anh majoring in Japanese policy for about 20 years. Recently he also has researched international relationships, especially in the Asian area. These days, he appears on the news show of Vietnamese mass media.

During the lecture, Dr. Nhat Anh had a conversation with us kindly. So we were able to understand Japan-Vietnam relations well. And since we are currently researching about the social influence of Korean Pop culture, he also told us about the relationship between Vietnam and Korea and the K-POP boom in Vietnam.

Dr. Nhat Anh said that the good relationship between Japan and Vietnam is due to modern history and much mutual collaboration. For example, symbols of Japan-Vietnam relations in the 1980’s such as the ‘Viet and Duc Nguyen case, and the ‘Nhat Tan Bridge (Vietnam-Japan Friendship Bridge)’ constructed with Japanese ODA(Official Development Assistance) in 2015. Recently, Japan provided Vietnam with a lot of medical equipment and supplies during the Covid-19 pandemic.

We asked Dr. Nhat Anh some questions about what Vietnamese people think about Japanese people. He replied, “Vietnamese have a good impression of Japanese people. And Japan developed rapidly after the war and provided much assistance to Vietnam, I don’t know if that’s why, so they have unique viewpoints”. And Dr. Nhat Anh said, “If Japan and Vietnam continue to cooperate with each other in education, culture, and security, both countries will develop together.”

At the same time, however, he said, “Although Japan-Vietnam relations are positive, Korean culture is more popular in Vietnam than Japanese culture. Young Vietnamese people tend to favor Korean pop elements like idols”.

And he said, “Korean drama ‘Winter Sonata’ which began broadcasting in Korea in 2002, became popular in Vietnam, too. And today, Korean movies, music, and fashion are still popular and have influence in Vietnam through the Internet. On the other hand, economically Korea has invested a lot in Vietnam. Therefore, we believe that Korea and Vietnam have strong diplomatic relations both economically and culturally”.

Dr. Nhat Anh’s lecture has given us the opportunity to learn more about Vietnam. We didn’t know much about Vietnam up to now. Through this time, we also had a great opportunity to learn about the connection between Vietnamese culture and K-POP. His talks stimulated our intellectual curiosity and made us want to know more about Vietnam.

We would like to express our sincere thanks to Dr. Nhat Anh. Thank you very much!

(Written by Shuho Okumura, Ayaka Ota)

 

 

卒研中間発表会を開催しました



UPDATE 2023-08-08

8月5日(土)、浦野ゼミでは恒例の卒研中間発表会を開催いたしました。

浦野ゼミでは8月頃と1月頃の年二回、卒業研究(卒研)発表会を開催しております。この3年ほどはコロナウィルス感染症の蔓延に伴い、オンライン開催にせざるを得ませんでしたが、感染症の5類への移行に伴い、今回は数年ぶりに対面開催が可能となりました。

 

この発表会は、4年ゼミ生にとっては自身の研究の道筋を再確認し、夏期休暇中に取り組むべき課題についてのアドバイスを受ける貴重な機会となっています。一方、3年ゼミ生は初めての卒研発表会への参加を通じて、自身が今後取り組むテーマの設定法や研究の進め方を学ぶ有益な場となっています。

今回の中間発表会には、3・4年ゼミ生のみならず、卒業生も参加してくれ、活発な議論が交わされました。

 

発表タイトルは以下の通りです。

・「競争」から「共創」へ─町工場の新たな挑戦─

・ジェンダー・ギャップ指数からみる日本

・「ホームレス」の今と昔

・日本人女性を魅せるツール─「パーソナルカラー診断」との関わり合いを通じて─

・日本における外国人技能実習制度の光と影─インドネシア人技能実習生の場合─

・分断される日本社会─喫煙空間の変容を通じて─

・豊かさの象徴としてのスターバックス

これら多様なテーマは、ゼミ生各自の個性が前面に出ています。今回の発表会を踏まえて来年1月の卒研最終発表会においては、それぞれの研究がどのように進化し、変貌を遂げることになるのか、とても楽しみです。

 

 

(文責:国際学部教授 浦野崇央)

 

大阪のモスクを訪問しました!



UPDATE 2023-08-05

外国語学部四年生のインドネシア・マレー語専攻の学生たちが、7月8日に大阪のモスク「マスジド・イスティクラル・大阪(Masjid Istiqlal Osaka)」(https://masjidistiqlalosaka.com/)を訪問しました。このモスクは2022年に大阪市内に新たに建立されました。モスクの建立に中心的な役割を果たしたのは、関西に住むインドネシア出身の人々です。外国語学部の「スペシャリスト インドネシア・マレー語」の受講者である三人の学生は、同授業の担当教員であるエニ・レスタリ講師の引率のもとで、モスク内の設備や、モスクに併設されているハラール食品などを販売する店舗を見学しました。また、モスク関係者とインドネシア語で会話して、モスク内で行われているイスラームの学習内容などについてお話を伺うことが出来ました。

 

モスク訪問後に、学生たちは見学内容に関するレポートをインドネシア語で作成しました。レポートには以下のような感想が記されています。実践的な言語学習を行うことができる、とても良い機会になりました。

 

“Di MASJID ISTIQAL OSAKA, kami bisa melihat adegan layaknya kehidupan Indonesia. Kesimpulannya mengetahui perbedaan budaya Indonesia dan Jepang itu sangat barmanfaat bagi saya.”

「インドネシアのありのままの暮らしの一部を見ることができた。改めて、日本とインドネシアの文化の違いに触れることができ、貴重な経験だった。」

 

“Masjid yang kami kunjungi didatangi oleh beberapa sekolah local juga. Saya mau masjid di Jepang menjadi tempat yang berperanan penting yang menbantu orang asing karena berbagai-bagai orang bisa melakukan pertukaran dan bisa memahami antar sesama dan agama.”

 「今回私たちが訪れたモスクは、いくつかの地域の学校からも訪問があり、私は、モスクが外国から来た人と地域との交流の場所になり、お互いに宗教など理解しあえる場所になっていってほしいと思いました。」

 

“Kunjungan ke Masjid Istiqlal Osaka kali ini merupakan pengalaman yang luar biasa.”

 「すごくいい経験になりました。」

 

(文責:上田達教授)

ソン・チャンジュ先生[Dr. Changzoo Song](オークランド大学)のゲスト講義を開催しました!



UPDATE 2023-07-26

○本稿は日本語・英語・韓国語で表記しました。

 

2023年6月6日(火)に、摂南大学国際学部(外国語学部)森ゼミナールでは、オークランド大学(The University of Auckland, New Zealand)からソン・チャンジュ先生をお迎えし、ゲスト講義を開催しました。ソン先生は現在、オークランド大学人文学部アジア研究科(Faculty of Arts, Asian Studies)で教えていらっしゃり、主にコリアンディアスポラ、ナショナリズム、国家形成などについてご研究されています。当日はソン先生に摂南大学寝屋川キャンパス国際学部7号館の教室へお越しいただき、英語と韓国語で韓国大衆文化や海外における韓国文化の広がりについて講義をしていただきました。

現在、私たち森ゼミナールでは、K-POPにおけるインフルエンサーとファンダムについて、韓国と韓国以外の国を国際比較しながら、ゼミ生主導で共同研究をしています。今回、私たちは共同研究を進めるための観点と知識を学ぶため、ソン先生に韓国文化の起源から現状にいたるまでの大きな流れを概論的に講義して頂きました。ソン先生の講義は、私たちが興味を持ちやすいように分かりやすく構成されており、終始楽しい時間を過ごすことができました。

ソン先生の講義の中で最も興味深かったお話は、韓国ポップカルチャーの成功についてです。2002年KBS放送の「冬のソナタ」を始めとした韓国ドラマ、歌・ダンス・ラップを活かしたK-POPや韓国料理が世界的な流行に繋がった成功の鍵は、SNS等のソーシャルメディアを活用したことだということでした。韓国の音楽業界は、ミュージックビデオ(MV)をYouTubeに投稿して注目度をあげることでK-POPの人気を上昇させていったそうです。ソーシャルメディアを使った戦略は、当時の日本ではあまり使われていない方法だったため、J-POPよりもK-POPが先に世界に進出していったのでしょう。人口約5000万人で、決して大きな国とは言えない韓国が、このように世界に名を轟かせたというのは素晴らしいことです。私たちはソン先生のお話を聞きながら、日本のエンターテインメントも韓国のように世界に広まってほしいと思いました。

ソン先生はニュージーランドの事情についてもお話してくださいました。その中で、学校における多様性受容のお話は、私にとって衝撃的でした。なぜなら、ニュージーランドでも20世紀後半まで露骨に人種差別があったことが分かったからです。

ソン先生のお話によると、アジア人学生は、昼食に食べる自国の料理のせいでしばしば不快な差別を受けてきたそうです。ニュージーランドでも、韓国人移住者はキムチやキンパ(韓国風海苔巻き)といった韓国料理をお弁当に入れるのが普通だったということですが、それがニュージーランドの現地学生には受け入れ難いことで、食べ物のにおいに文句を言われたり、嫌がられたり避けられたりしたといいます。そういったことから、ニュージーランドの現地学校に通うある韓国人学生は、母親に西洋式のサンドウィッチを作るように頼んだということでした。このお話を聞いて胸が痛みました。私たちは、ニュージーランドは他国より多様性が認められていて人種差別がない国だと思い込んでいました。もちろん、ニュージーランドは多元的文化主義(multiculturalism)を他の国よりも努力して実践しているのでしょう。しかし、どこの国でもやはり人種差別がありえること、韓国人が韓国料理を食べただけなのに批判されることがとても悲しくなりました。

ただ、一方では、現在のニュージーランドではあれだけ批判されてきた韓国料理は人気のある食べ物の一つになり、ニュージーランドの人々は韓国人の民族的アイデンティティを受け入れているというソン先生の言葉に勇気づけられました。ソン先生は「ニュージーランドは過去に人種差別があったが、変える努力をし、変わった。それがニュージーランドにとっての成長であり、ニュージーランド人にとっての誇りとなっている」という趣旨のお話をして講義を締めくくりました。

講義終了後には、私たちが事前に用意した質問に対して一つ一つ丁寧に答えてくださいました。K-POPに関する質問から韓国の社会情勢まで多岐にわたって真摯に回答して頂き、私たちにとって多くのことを学ぶ貴重な機会になりました。ソン先生は最後に「あなたたちのような日本の若い学生は、日常生活で壁にぶつかることがあっても解決策を考える力を持っており、新しいアイディアを生み出すことができる」と仰ってくださいました。今回の講義でソン先生にたくさんのことを教えていただきました。学んだことを生かし、今後も一生懸命共同研究を進めていきたいと思います。

お忙しい中、ゼミにお越しくださったソン先生に心からお礼を申し上げます。

♢ソン・チャンジュ先生の詳しいご経歴については、以下のURLをご覧ください。

Dr. Changzoo Song  

https://profiles.auckland.ac.nz/ch-song

(外国語学部3年生 益田優笑・石田みほり)

 

 

Dr. Changzoo Song from the University of Auckland Delivers Guest Lecture on Korean Pop Culture

On Tuesday, June 6th, 2023, Associate Professor Mori’s seminar class at Setsunan University’s Faculty of International Studies (Faculty of Foreign Languages) had the privilege of hosting Dr. Changzoo Song as a guest lecturer. Dr. Song, a Senior Lecturer in Korean and Asian Studies at the University of Auckland, visited the Neyagawa Campus and delivered a lecture in both English and Korean.

Under the guidance of Associate Professor Mori, our seminar has been dedicated to researching the influence and fandom surrounding Korean popular culture, with a comparative focus on Korea and other countries, including Japan. Seeking insights and knowledge for our research, we invited   

Dr. Song to provide a lecture on the diversity, impacts, and origins of Korean culture. He graciously delivered an engaging lecture that ensured we had an enjoyable and informative time until the very end.

Dr. Song’s lecture included an intriguing discussion on the remarkable success of the Korean Wave. He highlighted that the utilization of social media, particularly SNS (Social Networking Services), played a pivotal role in propelling Korean dramas like KBS’ “Winter Sonata” in 2002, K-pop music, dance, and even Korean cuisine to a global phenomenon. The Korean music industry’s strategy of freely sharing music videos on platforms like YouTube significantly contributed to the widespread popularity of K-pop, enabling millions of people worldwide to access and enjoy it. At that time, the use of social media as a promotional tool was less common in Japan, potentially allowing K-pop to gain a head start in the global market. It is truly remarkable that a relatively small country like Korea, with a population of about 50 million, has gained such international fame. We hope that Japanese entertainment can also gain similar recognition worldwide.

During the lecture, Dr. Song shared a disheartening story about the challenges of diversity in New Zealand schools. It came as a shock to learn that instances of crude racism existed in New Zealand as well. According to Dr. Song, Asian immigrant students often experience unpleasant racism because of their ethnic food lunch box. For example, when Korean students brought traditional Korean dishes such as “bulgogi” and “kimbap” in their lunch boxes, local New Zealand students would ridicule them and deliberately distance themselves, complaining about the smell of the food. It was truly heartbreaking to hear that a Korean student attending a school in New Zealand even requested his mother to prepare a Western-style sandwich instead of Korean food. We had previously assumed that New Zealand, compared to other countries, embraced diversity more readily and was free from racism. Of course, New Zealand is practicing multiculturalism better than many other countries today. However, this revelation saddened us, as it highlighted that racism can exist in any country. We strongly questioned why Koreans were subjected to criticism for simply enjoying their own cultural cuisine during lunchtime.

Nevertheless, it is encouraging to observe that in present-day New Zealand, Korean food, despite the initial criticism, has gained popularity worldwide. Not only has New Zealand embraced Korean cuisine, but also the Korean ethnic identity. Dr. Song highlighted that this acceptance signifies the growth of New Zealand and serves as a source of pride for New Zealanders themselves.

Following the lecture, Dr. Song graciously addressed each of our questions regarding K-pop and social issues in Korea. It provided us with a valuable opportunity to acquire extensive knowledge about Korea. Lastly, Dr. Song expressed his belief that young students like us possess the potential to develop solutions and innovative ideas when faced with challenges in our daily lives. Inspired by his words, we are motivated to continue our research, utilizing the insights and knowledge we gained from Dr. Song’s lecture.

Thank you for reading.

Written by Yuumi Masuda, Mihori Ishida

 

송창주 교수님(오클랜드 대학교) 게스트 강의를 개최했습니다

2023년 6월 6일(화)에 우리 세쓰난 대학교 외국어학부 모리 준교수 세미나(이하 모리 세미나)는 뉴질랜드 오클랜드대학교 송창주 교수님을 모시고 게스트 강의를 개최하였습니다. 당일에는 교수님께서 세쓰난 대학교 네야가와 캠퍼스 7호관 교실에 오셔서 영어와 한국어로 강의를 하셨습니다.

우리 모리 세미나 학생들은 한국의 대중문화, 특히 K-POP의 인플루언서(influencer)와 팬덤에 대해서 국제 비교를 하면서 공동연구를 하고 있습니다. 이번에 우리는 공동연구를 위한 관점과 기초지식을 배우기 위해 송 교수님께 강의를 부탁했습니다. 교수님께서는 한국 문화의 기원을 시작으로 한국 문화의 현주소까지 많은 내용을 가르쳐 주셨습니다. 교수님께서는 우리가 흥미를 갖기 쉽도록, 그리고 이해하기 쉽게 말씀하셔서, 우리는 정말 즐거운 시간을 보내고 많은 공부가 됐습니다.  

교수님 강의 중 가장 흥미로웠던 이야기는 한류의 성공 이유에 관한 것이었습니다. 2002년 KBS ‘겨울연가’를 비롯한 한국 드라마부터 노래·댄스·랩 등K-POP, 그리고 한식까지 한국 문화의 세계적인 유행의 열쇠는 SNS 등 소셜미디어를 활용한 것이라고 지적하셨습니다. 한국 음악업계는 뮤직비디오를 유튜브에 올려 세계 사람들이 무료로 시청할 수 있도록 했고 그걸로 주목을 받았습니다. 이것이K-POP이 인기를 얻은 비결의 하나라고 하셨습니다. 그리고 소셜 미디어를 사용한 전략은 당시 일본에서는 잘 안 하는 방법이었기 때문에 J-POP보다 K-POP이 먼저 세계로 진출할 수 있었다고도 말씀하셨습니다. 인구 약 5000만 명의 크지 않은 나라인 한국이 세계적으로 유명하게 된 것은 매우 멋진 일이라고 생각합니다. 그리고 일본도 엔터테인먼트 분야에서 한국과 같이 세계로 퍼져 나갈 수 있으면 좋겠다고 생각했습니다.

교수님께서는 뉴질랜드의 다양성 수요에 대해서도 가르쳐 주셨습니다. 저는 그 말씀을 듣고 충격을 받았습니다. 그것은 뉴질랜드에서도 20세기 후반까지는 노골적인 인종차별이 있었다는 것입니다. 교수님의 말씀에 따르면 뉴질랜드에 이민온 아시아계 학생들은 자기 나라 음식을 점심으로 싸오면 급우들로부터 차별을 받는 경우가 많았다고 합니다. 특히 한국인들은 불고기나 김밥 같은 한국 음식으로 도시락을 싸는 것이 보통이었는데, 급우들이 냄새가 난다고 불평을 하는 경우가 많아 아주 불편했다고 합니다. 이런 것은 새로 이민을 온 인종적 소수자 아이들에게는 극도로 곤혹스런 일입니다. 그러므로 뉴질랜드 학교에 다니는 어느 한국인 학생이 어머니에게 서양식 샌드위치를 만들어 달라고 부탁했다는 이야기를 듣고 우리는 정말 가슴이 아팠습니다. 우리는 뉴질랜드에 대해 다른 나라보다 다양성을 인정받고 인종차별이 없는 나라라는 인상을 갖고 있었습니다. 그리고 실제로 뉴질랜드는 다른 나라들에 비해 상대적으로 다문화주의를 잘 실천하고 있다고 합니다. 하지만 한국인 학생이 그냥 한식을 먹고 있을 뿐인데, 왜 비판을 받아야 되는자 너무 슬프고 의문이 들었습니다.

뉴질랜드에서 이렇게 비판받아 온 한식은 오늘날에 세계적으로 인기있는 음식이 되었고, 지금은 뉴질랜드 사람들도 한식은 물론 한국인들의 민족 정체성을 받아들이고 있습니다. 이렇게 빨리 새로운 변화를 받아들이는 능력이 뉴질랜드의 저력이며, 뉴질랜드 사람들의 노력의 결과라고 교수님께서 강조하셨습니다.

강의가 끝난 후에는 우리가 미리 준비한 질문에 대해 교수님께서 하나하나 친절하게 답변해 주셨습니다. K-POP에 관한 질문은 물론 한국 사회의 현재 상황까지 가르쳐 주셔서 우리에게는 많은 것을 배울 수 있는 귀중한 기회가 되었습니다.

마지막으로 교수님께서는 우리 젊은 학생들이 일상생활에서 벽에 부딪히는 경우가 있더라도 우리는 해결책을 생각할 수 있고, 새롭고 혁신적인 아이디어를 낼 수 있는 큰 가능성이 있다고 말씀해 주셨습니다. 이번 교수님 강의에서 많은 가르침을 받았습니다. 바쁘신 와중에 우리 학교에 와주신 교수님께 다시 한번 감사드립니다.

읽어주셔서 감사합니다!

(외국어학부 3학년  마스다 유우미, 이시다 미호리)

「第1回JSC-ELHT動画コンテスト」を開催しました!



UPDATE 2023-07-12

On July 10, 2023, the Inaugural JSC-ELHT Video Contest was held in Japanese  Society and Culture (JSC) courses for second year students who belong to the English Language Honors Track (ELHT). This event was co-hosted by JSC-ELHT instructors (Curtis Chu and Mariko Takahashi) and Innovation in English Education Group of the English teachers’ committee at the Faculty of International Studies. Twenty-six students participated in the contest and produced eight videos in groups on Japanese society and culture. The assigned themes were business and economy, social problems, tourism, traditional culture, and popular culture. Students worked closely with their group members and produced informative and creative videos with thorough editing. We welcomed Professor Torii as the head judge, and he and Professor Chu evaluated the videos. Students also voted for their favorite video. Awards were given to the following teams.

  1st place: Team Rainbow on LGBTQ issues

  2nd place: Team Maki-zushi on sightseeing spots in Nara and Osaka

  3rd place: Team Miky on university students’ daily routine and Japanese economy

  Peer review award: Team Mizugumo Galaxy on unique cafes in Japan

We had a great time together in a lively atmosphere. Congratulations to the winners of the contest, and we are looking forward to the next time.

 

2023年7月10日、「第1回JSC-ELHT動画コンテスト」を開催しました。このコンテストは、2年生必修のJapanese Society and Culture (JSC)の授業のうち、English Language Honors Track (ELHT)に所属する学生を対象としたクラス内で、JSC-ELHTの担当者(カーティス・チュウ、高橋真理子)と国際学部英語委員会の先端英語教育グループの共催で行われました。コンテストには26名の学生が参加し、日本の社会や文化に関するビデオを、8グループに分かれて制作しました。事前に定められたテーマは、ビジネス・経済、社会問題、観光、伝統文化、ポピュラーカルチャーでした。学生たちはグループメンバーと協力し、情報豊富でクリエイティブな動画を、しっかりとした編集を行って完成させました。審査員長は鳥居先生で、チュウ先生と一緒に、学生たちのビデオの評価をお願いしました。また、学生たちも相互評価を行い、一番良かった動画に投票を行いました。受賞チームは以下の通りです。

  第1位 Team Rainbow (LGBTQについて) 

  第2位 Team Maki-zushi (奈良と大阪の観光地について)

  第3位 Team Miky (大学生の日常と日本経済について)

  ピアレビュー賞 Team Mizugumo Galaxy (日本のユニークなカフェについて)

にぎやかな雰囲気の中、楽しい時間を過ごすことができました。入賞者の皆さん、おめでとうございます。次回もまた、楽しみにしています。

(文責:高橋真理子講師、写真:船本弘史准教授)