インドネシア語の春期オンラインプログラムを実施しました。



UPDATE 2023-03-02

2023年2月2日~24日、国際学部1年次4名が連携協定校であるストモ博士大学(Universitas Dr.Soetomo)のインドネシア語オンラインプログラム(海外実習)に参加しました。授業は土曜・日曜を除く毎日、日本時間の朝10時から午後2時30分まで行われ、会話や読解、作文、文法、リスニングといった授業を受講しました。また、ストモ博士大学には日本語学科があり、そこに在籍し、日本語を学んでいる学生たちと交流を深める機会もあり、参加学生は大満足だったようです。

今回のプログラムに参加した学生の感想を、以下にご紹介します。

私は、このプログラムに参加したことで、言語学習へのモチベーションを高めることができただけでなく、インドネシアの文化や生活についても興味がわいたので、とても有意義な時間を過ごせたと感じています。また、プログラムに参加する中でインドネシア人の友達ができたことも参加してよかったと思う点です。

私は初めての授業を受けたときはインドネシア語が聞き取れなくて、消極的でした。しかし、現地の先生に質問をすることによって、だんだん聞き取れるようになり、授業が楽しくなりました。失敗を恐れずにチャレンジしてみたらどうでしょうか?

 今回のプログラムを通して、改めて言語学習の難しさを感じました。私はもともとインドネシア語は得意ではなく、参加前と参加後でほかの人から見てわかるような違いはないかもしれませんが、プログラムを通して現地のインドネシア語を聞いてみて、想像していたより3倍は話すスピードが速く、確実にリスニング能力はつくと思います。これは現地の方の話がスラスラ耳に入るというよりも、プログラム後の日本での授業が比較的わかると思います。なんにせよ、今後いつコロナのような事態が再び起こるかわからないことからも、このプログラムへの参加はおすすめです。

 春休みを有意義に使えつつ、興味があったインドネシア語を本場のインドネシアの方々に教えてもらうことができた。英語以外の他言語を学ぶのは初めてであり、苦労したが、さらにインドネシア語に興味を持つことができ、インドネシア語への学習意欲が高まった。マレーシアやインドネシアといった国への留学を考えている方には、このプログラムはとてもおすすめであり、留学の前にオンラインで言語を学ぶことで、留学に備えることができる。

 (充実したプログラムの時間割はこちら↓)

関連サイトはこちら:

ストモ博士大学

インドネシア語の授業

国際学部の留学制度

基礎ゼミナール成果発表会を開催しました



UPDATE 2023-02-24

2023年1月17日(火)に、2022年度「基礎ゼミナール成果発表会」が行われました。

 国際学部1年生が受講する科目「基礎ゼミナール」では、1クラス10数名に分かれ、それぞれのクラスで様々なテーマを設定して学習します。本発表会は、その学習の内容や成果について共有して競い合うことを目的とし、2022年度は9クラス約150名が参加しました。発表会当日は、各クラスの代表者7名が学習の成果を発表し、その内容やプレゼンテーションの力を競いました。

 国際学部教員の浦野崇央教授、橋本正俊教授、兪鳴蒙教授が審査を担当しました。審査の教員から発表内容に対する質問が出されると、発表者の学生は積極的に回答をし、他の学生は熱心に聴講するなど、緊張感のある充実した発表会となりました。

審査の結果、入賞者は下記の通りに決定しました。入賞の学生には、賞状と副賞が授与されます。

 優勝   溝川実莉さん テーマ:「幸運が訪れるかもしれないクローバータクシー」

 準優勝  長尾桃花さん テーマ:「たくさん食べる理由」

 審査員賞 

  村田優月さん テーマ:「Coffee & Life」

  福本萌さん テーマ:「ジェンダーレスの社会と市場の動向について」

  森心那さん・味本奏人さん・安永暉さん・山口琉音さん  テーマ:「大阪府の泉だこ」

 

 発表は、それぞれのテーマに対して深い関心を持ち、文献調査やフィールドワーク等の実地調査を行なっているなど、高い水準の学習到達度を感じさせてくれるものでした。

(文:古矢篤史講師、写真:加来奈奈准教授、藤原崇講師)

Tour Guiding MEF Australian University Students in Kyoto



UPDATE 2023-02-14

田浦ゼミの学生たちが、Mitsui Educational Foundation (MEF) Study Tour of Japan 2022 で来日したオーストラリアの大学生の皆さんの、京都滞在中のツアーガイドを務めました。以下、学生たちのレポートと笑顔をご覧ください。

Amanda Taura’s seminar class members had an experience meeting Australian university students in Kyoto on November 30, 2022. The visiting students were taking part of Mitsui Educational Foundation Study Tour of Japan 2022.



I had a good experience spending a great time with the international student from Australia. They were kind while sightseeing in Kyoto. I am glad it was so enjoyable.  In particular, I wanted to go to Australia even more because I was told about tourist spots in Australia.  It was a day when I learned the difficulty of English, and a day when I remembered the fun of English again.  If there is another opportunity, I would definitely like to participate. Thank you so much allowing me to join this event (Haru).


We walked from Nishiki Market to Yasaka Shrine. Also, we went to Starbucks that is Kyoto style. We ended up at Kiyomizu-dera Temple to watch the sunset and take lots of pictures with everyone. I could experience cross-cultural exchange with the Australian students. I could gain a lot of knowledge about what is popular in Australia now. (Ami)

 The experience of tour guiding was a good opportunity to speak English with the Australian students in Japan. It has been a while since I spoke in English with native speakers in person and it made me to want to go to study abroad again and I was encouraged to study English more and more. In addition, I was surprised that I could make great connections with my partner whose name is Lucy within 1 hour. We talked about a lot of things, such as how did I study English, how long was I in New Zealand and about my relationships. I am thankful to Amanda for giving me such a huge opportunity and it reminded me study English hard (Taka).

 

Taka and I took Callam and Lucy to Ichinen-zaka street and Ninen-zaka street first. Here we enjoyed the view of the Machiya and went to Starbucks. The reason why we went to this Starbucks was because there were tatami mats and it felt very Japanese. Next, we went to Yasaka street. Here we could see Machiya with the five-story pagoda. Next, we went to Sanjusangendo-temple, but it was closed, so we went to Kyoto Tower in a hurry. Kyoto Tower offered a panoramic view of Kyoto and even Abeno Harukas in Osaka. Finally we made a money offering at a small shrine. (Hayase)

I felt many things after completing my first tour guiding in my life. Before the tour, I was anxious about guiding international students in unfamiliar places in Kyoto, and communicating with them. However, they were very kind and friendly to me even though we had never met before, so I was able to guide them smoothly with a load off my shoulders. After the tour, the most important thing I thought was not to be too self-conscious during the tour. I learned that it is important to relax and be natural when guiding, and I felt that this was the key to a smooth tour. (Yusaku)

 

We went to Nishiki market, Fushimi Inari Shrine and to a recycling shop near Kyoto station. I was a little afraid because I didn’t have the opportunity to speak English with people from another country since coming back to Japan from Canada as a high school student. However, the students from Australia kept on talking to me so I could talk with them a lot. We walked a lot so we were very tired but It was so nice to meet students from Australia. I had a great experience. Also, I spend great time with students from Australia. I will do my best to improve my English skills. (Rin)

 

There are two highlights with the Aussie students. The first is a visit to the bamboo forest in Arashiyama. The bamboo forest was very beautiful and the Aussie students were very interested in it. We also enjoyed taking each other’s pictures. The second is a visit to a supermarket near Kyoto Station. From our point of view, it was a normal supermarket, but the Aussie students seemed to enjoy the many unique Japanese products. I was nervous at first, but I was able to talk a lot and had a great time with the students. (Kana)

 

We went to Arashiyama. We went through the bamboo forest path and felt the misty atmosphere and had a very nice time. After that, I tried to go to the cafe at Yojiya, but it was too crowded. On the way to see the Togetsu-kyo Bridge, we found a nice store and drank honey lemon and yuzu lemon together. After seeing and taking pictures of the Togetsu-kyo Bridge, we returned to Kyoto Station and went to Skyway at Kyoto Station for a panoramic view of Kyoto. After that, we went to the Japanese supermarket that Ailene had wanted to go to and saw lots of food and products! We talked a lot, took a lot of pictures, saw a lot of places, it was a lot of fun! (Saki)

ウトロ地区フィールドワーク



UPDATE 2023-02-14

2022年12月3日(土)に、私たち外国語学部森ゼミナールのメンバーは京都府宇治市伊勢田町のウトロ地区を訪れました。ウトロ地区は、1940年から日本政府が推進した「京都飛行場建設」に集められた在日朝鮮人労働者たちの飯場跡に形成された集落で、住人の方々は劣悪な生活環境や差別の目に苦しみながらも助け合いながら生活してきました。


まず初めに、ウトロ地区平和祈念館で、金秀煥さん(平和祈念館副館長)からウトロ地区の歴史や現状、ウトロ地区で生きる人々の心境についてのお話を伺いました。ここでは、ウトロ地区では水道整備がなかなかされず、浸水被害が多いということ、それでも住人達は、共生こそが生きる道だと考え、「常識」にとらわれずに自分たちの権利を主張してきたことなどについて学習をしました。

続いて、平和祈念館の展示コーナーで、実際に展示パネルを見て、ウトロ地区の歩んだ歴史や、ウトロ地区で生きた人々の声に触れました。

その後、ウトロ地区全体を歩いて、2021年8月30日に発生した放火事件の跡地にも訪れました。この事件により住宅や空き家など7棟、祈念館で展示される予定だった資料50点が焼失しました。

最後に私たちが事前に送った質問に金副館長が答えて下さりました。憎悪感情を抱いたり、ヘイトクライムを唱える人たちとどのように付き合っていけば良いかという質問に対しては、「その個人に関わるよりも、そのような人々を生んだ社会に働きかける必要があると感じる。もし個人に関わる機会があれば、その人の意見をまずは受け入れることも大切だと考える」と答えられました。また、今後ウトロ地区を住民たちが力をもらえるような、楽しく賑やかな場所にしたいとのことでした。

実際にウトロ地区に足を運んでみると、インターネットで調べるよりも直接伝わってくるものが多くて、とても考えさせられる良い機会になりました。差別や偏見、ヘイトクライムのない世界にするために、また、マイノリティーの人々が幸せに生きられるように私たちにできることは何かを考えるきっかけともなりました。

摂南大学 外国語学部 森ゼミナール     アダムス小百合)

東和香奈さん(関西テレビ報道局記者)のゲスト講義を開催しました



UPDATE 2023-02-03

摂南大学外国語学部森ゼミナールでは、2022年12月13日(火)に関西テレビクリエイティブ本部報道局報道センター記者の東和香奈(あずま・わかな)さんをお迎えしゲスト講義を開催しました。当日は東さんに摂南大学寝屋川キャンパス1049教室にお越しいただき、東さんの講義をじっくり聞き、その後にゼミ生6人によるインタビューを行いました。

ゼミでは日韓関係を研究テーマとしていますが、今回私たち森ゼミが東さんをお招きした理由は、在日コリアンの方が住むウトロ地区について東さんも強い関心を持って取材に行かれていたからです。インタビューでは「記者やメディアに関する話題」と「ヘイトクライムなどのマイノリティーに関する話題」の二つに関するお話をお伺いすることができました。

 お話の中で特に印象的だったことは、メディアで取り上げられるニュース映像一つに膨大な時間がかかっているということ、そして記者という視点から物事と対峙した時に感じる葛藤についてです。東さんが担当されたウトロ地区に関するニュース映像は完成するまでに5ヶ月、ロール35本分を撮ったそうです。そしてニュースを作成する際には、見ている方にどのように自分のこととして捉えてもらうかという視聴者目線と、マジョリティ/マイノリティーの当事者からどう話を伺うかというインタビュアー目線の二つについて考えているとのことでした。またインタビューをしている際には「伝えたいことを伝えられているか」「取材が当事者にとって負担になっていないか」「自分は偽善者じゃないか」という葛藤を持っているとおっしゃっていました。自身の判断一つでニュースの見え方や受け取り方が変わるということはものすごく重いことであり、時に誰かの人生をも変えてしまうのだと感じました。

【東さんの話を聴くゼミ生の様子】

前述したように、東さんは「マイノリティー」に関する話題をいくつも取り上げニュースにしています。その中でも私たちの研究テーマ関連で、在日コリアンの方が住む京都市宇治市伊勢田町ウトロ地区についてのお話も伺いました。私たちもゼミのフィールドワークの一環としてウトロ地区を訪問しましたが、直接ウトロ地区に住んでいる方のお話を伺えたわけではないので、東さんから間接的に聞くことができてさらに理解が深まったように感じました。私自身はウトロ地区に対してヘイトクライムのような偏った考えは持っていませんでしたが、自分の目で直接見て、平和祈念館副館長の解説を聞き、さらに当事者の方にインタビューした方のお話を聴くことによって改めて「知る」ことの大切さを感じました。同時に無知への怖さも感じました。

インタビューでは、私たちが事前に用意していた質問にも快く答えてくださりました。そしてインタビューの中で東さんがおっしゃっていた「客観的な代弁者」になりたいという言葉に大変感銘を受けました。記者の方と交流し意見を聞くことが出来た貴重な経験でした。

【ゼミ生と東さんとの写真(前列左から二番目が東和香菜さん)】

(文:森ゼミ 神谷亜伶)

Overseas Study Debriefing 留学報告会



UPDATE 2022-12-20

カナダのカルガリー大学への留学から帰国した3年生が、司会進行・発表全て英語で留学報告会を開催しました。

Study abroad is the dream of many students at Setsunan University. On December 6th, ten students returning from their study abroad at the University of Calgary shared the stories of their school lives overseas. It was exciting to hear these stories because they were the first group to do a long program in Canada since the beginning of the coronavirus pandemic. Those considering studying abroad in the future could get a lot of valuable advice from the presentations such as how to handle money and how to respond to sickness while overseas. 

The students also shared their homestay experiences. Each student had homestay families that were very different from each other. However, they all agreed that staying with a host family enabled them to come across adventures and events that they would not have had in the classroom. For example, one student mentioned the importance of dinnertime communication with the host family, which really helped improve her speaking skills. When staying with a host family, students are a part of the family, not guests, so it was interesting to hear about the chores and responsibilities that students had from being a part of their host families. Of course, there were also fun activities such as picnics, camping, shopping, movies, and day trips. 

The students shared their experiences on campus as well. The program the students joined consisted of a short spring language and culture course, a full spring semester, and an intensive summer program. For those who were interested, there was also an optional TOEIC course that could be added. Students mentioned that there were many opportunities to participate in group work and that speaking was a main feature of classes. Outside of class time, students often went to the library to study with classmates or went to the gym to relax or work out. They expressed that they enjoyed the University of Calgary because it is close to the city center and there is a lot of nature in the city of Calgary. Although, the students did say that it gets very cold in the winter. 

Calgary also offered the students rich cultural experiences. Students seemed particularly impressed with the Calgary Stampede, a rodeo that also includes fair rides and food and fireworks. The chance to experience cowboy culture was truly something that they could not get in Japan. 

All in all, the students expressed that studying at the University of Calgary was a valuable experience because everything they did there made them stronger and more independent. So, if you are a student at Setsunan University, why not study abroad? It will be an experience that you will treasure for the rest of your life.

(Todd Hooper 講師)

各言語コンテスト表彰式を開催しました



UPDATE 2023-01-20

2023年1月17日(火)、2022年度の「外国語学部各言語コンテスト表彰式・受賞者発表会」が行われました。

2022年度は学部改組により、2年次~3年次の学生を対象に、言語コンテストを行うことになりました。昨年11月から12月にかけて、インドネシア・マレー語ではプレゼンテーションコンテストとスピーチコンテスト、スペイン語では2年次・3年次のスピーチコンテストと中級ボキャブラリーコンテスト、英語ではスピーチコンテスト、中国語では2年次のボキャブラリーコンテストと3年次のプレゼンテーションコンテスト、韓国語ではスピーチコンテストを合わせて9部門でそれぞれ実施しました。担当教員たちの指導により、コンテストに参加した学生は延べ105名に達しました。

当日の表彰式では、西川学部長から学生たちへ激励の言葉が送られ、以上の各コンテストで優秀な成績を収めた学生(24名)に入賞された学生たちに賞状と副賞を授与しました。その後、恒例の受賞代表者によるスピーチやプレゼンの発表が下記の通り行われました。    

1 徳見 賢太郎(とくみ けんたろう)さん

   (3年生、インドネシア語・マレー語プレゼンテーションコンテスト1位)

   タイトル:Juru Daihiteu (代筆屋)

2 石田 初音(いしだ はつね)さん

   (2年生、スペイン語スピーチコンテスト1位)

   タイトル:La cafetería (カフェ)

3 前山 航奈美(まえやま こなみ)さん

   (3年生、中国語プレゼンテーションコンテスト1位)
   タイトル: 自我肯定 (自己肯定)

 どの発表者も留学してきたかのように、外国語を流暢に話すことができ、みなさんから好評を得ました。

(文:兪 鳴蒙 教授、写真:金子 正徳 准教授)

 

世界を知るウェビナー<サウジアラビア>を開催しました



UPDATE 2023-01-07

国際学部では、2022年11月29日(火曜日)1限に2022年度 「世界を知るウェビナー」<サウジアラビア>を開催しました。「世界を知るウェビナー」は、2021年度に国際学部の前身の外国語学部が、「コロナ禍でも現地のお話を通じて海外への関心を継続して持ってもらいたい」という趣旨で始めました。2021年度は主にアジア地域で支援活動を展開されてきた特定非営利活動法人パルシック(PARCIC)にご協力をいただき、4回開催しました。本年度は、現在サッカーW杯で関心の集まっている中東のサウジアラビアに焦点を当て、伊藤忠商事株式会社リヤド事務所長の小倉健氏にご講演をいただきました。参加者は、基礎演習IIを受講している国際学部1年生210名と教員20名でした。

<事前アンケート>

そもそも、大学1年生はサウジアラビアに関心があるのか、何をどこまで知っているのかを知るため、事前アンケートを実施しました。209名の回答のうち、「中東に関心がありますか」という問いに「関心がある」と答えたのは15名(7%)のみで、他は「少しある」67名(32%)、「あまりない」95名(45%)、「全くない」32名(15%)と、関心はあまり高くありませんでした。

また、「サウジアラビアにはどんな印象がありますか。何を思い浮かべますか」という質問には、多くの学生が「石油」「砂漠「イスラム教」「聖地」「王国」「お金持ち」などと答え、かなり画一的なイメージを持っていることがわかりました。「サウジアラビアについて知りたいこと」としては、「文化」「有名な食べ物」「石油王」「女性」「石油以外」「観光名所」「関係」「治安」「貧富」などが挙がりました。講演者にはこの事前アンケートの結果をお渡しし、可能ならば講演内容に上記の情報を含んでいただけるようにお願いしました。

サウジアラビアと聞いてイメージするのは、砂漠、石油、イスラム教、民族衣装?

There’s much more! サウジアラビアの最新事情を学びましょう!

ご講演は、「サウジってどんな国?」「石油の国サウジアラビアが脱石油依存で今変化しようとしている!」「トレンド情報 From Saudi Arabia」の3部構成で、サウジアラビアに関する気候・国土・人口構成・通貨などの基本情報から始まり、宗教や文化にも触れた後、今サウジアラビアで進められている脱石油依存の試みや都市開発の話に移りました。最後には、サウジアラビアの最新トレンドやSNSのインフルエンサーの紹介もありました。ご講演には明るくポップなスライドやYoutube・TikTokなどの動画が取り入れられていたため1年生にも親しみやすく、と同時に経済や政治の硬い内容もわかりやすく盛り込まれていて、学生たちは最後まで興味を持って聞き入っていました。

<事後アンケート>

ご講演の後、事後アンケートを実施しました。210名の回答からは、サウジアラビアに対して抱いていたステレオタイプが覆された様子が伺え、多くの驚きが報告されました。以下、学生のコメントをいくつか抜粋します。

・サウジアラビアには石油王がいるとこのまま一生信じて生きていくところでした、真実を教えていただきありがとうございます。また、サウジアラビアには石油だけではないという事も知ることができました。

・初めに提示されたように、サウジアラビアと聞いて思うイメージと自分の思ってるイメージが全く同じで、日本と言えば寿司、寺などとイメージされるのと同じだと聞いてイメージや先入観ではなく知ることでイメージは変わるんだと思った。今はだいぶ無くなったと話してくださってましたが、男女で違うことがたくさんあり、ここまで差が大っきい国は今どき少ないだろうなと思った。

・サウジアラビアとNEOMの未来都市のプロジェクトにとても興味が湧きました。自分でも調べてみようと思いました。また、サウジアラビアは若者を中心に変わろうとしていると知り、自分にも出来ることを探そうと思いました。

・サウジアラビアが発展している中で、SDGsを意識した開発を行っていたり、エンタメの分野でも、アニメイベントやeスポーツなどの多くの取り組みをしていることなど、知らなかったことがたくさんあってとても学びになりました。

・中東は世界的にも砂漠や紛争・戦争が多く発展途上国が多い地域だと思っていた。しかし、今日話を聞いてサウジアラビアは観光都市を目指して数十年ぶりに映画館を始めたり、アニメなど新しいものを取り入れていて発展して行こうという意志が感じられた。また、女性の社会進出にも力を入れていて、SNSを使って世界に情報を発信している事が最新ですごくよく感じた。

・自分たちのイメージしていたサウジアラビアと合致している部分もあればそうでない部分もあって新しいことを知れた。最近ワールドカップでサウジアラビアが優勝候補のアルゼンチンに買って祝日になったり選手全員にロールスロイスを配る噂が出たりタイムリーな事だったのでよかった。また宗教が根強くあった国のイメージだったがサルマン皇太子がそれを払拭するような動きを見せていて若者世代の支持を得ようとしているように見えた。

・初めの方の説明で砂嵐で空がカフェラテみたいな色になるってことを聞いて驚きました。僕は今日の講義を聞いてサウジアラビアの人と交流したいなぁって思わされました。特にものをあげたがる性格、親切な人が多いっていうの聞くと日本人に似てるんかなぁと思います。日本にもあるシェイクシャックなどもあるときいて、サウジアラビアに行ってショッピングしながらシェイクシャックで昼ごはん食べたいです笑 今日の講義はとても面白かったです。

<おわりに>

講演者の小倉さんには、学生の言葉を借りて御礼を述べさせていただきます。

・朝3時からこのために準備して下さってありがとうございました。自分が想像してたサウジアラビアのイメージとは全然違っていて、知らなかったことを知ることができて良い経験でした。

・実際に駐在しておられる方から直接現地の様子を聞ける本当に良い機会でした。有難うございました。

ご参加いただいた皆様も有難うございました。これからもサウジアラビアの国作りに注目をしていきましょう。

府立とりかい高等支援学校の松本貴裕先生の講演会を開催しました。



UPDATE 2022-12-12

2022年12月2日(金)13:20−14:50、10号館7階のCALL(1)教室にて、とりかい高等支援学校の松本貴裕先生をお迎えして、ハイブリッド講演会を開催しました。学内からは外国学部生、国際学部と農学部の教員、研究支援・社会連携センター職員の吉田雄一朗さんが参加し、学外からは、とりかい高校の中川順子先生、NPO法人たかつき市民カレッジの北村正信理事がおいでくださいました。

松本先生には、教育現場のさまざまな問題点や、農業を通した支援学校での教育実践などをお話いただき、盛りだくさんの90分でした。教職課程の学生を想定してご準備くださった職員室設定のロールプレイには、会場で世代別チームが参加して見解を交換する場もありました。

大阪府立とりかい高等支援学校では、なにわの伝統野菜「鳥飼ナス」などの質の高い生産に成功し、阪急百貨店での販売が始まりました。もともと園芸科の学校ではなかったので、今ある畑は、テニスコートだった場所をみんなで開墾したとのこと。畑の自動散水も手作りで進んできました。スライド画像の中に見える畑の金属パイプ、あれは工事現場などで目にする頑丈な素材ですが、生徒自身が工具を使って切って、地面に立てて造られました。生産から販売にいたる過程での費用と価格の関係を実感を持って学んだり、販売実習で実際の店舗に立って体験しながら改善方法を自ら考えて提案・実践していきます。また、何より、栽培を通して身につけるチームワークが、卒業後の就職に活きてくるそうです。

 

とりかい高校は、寝屋川キャンパスから淀川を挟んで向かい側にあります。写真にあるように、10号館7階のテラスから、とりかい新橋を渡ってすぐ左側に、とりかい高校の校舎を肉眼で見ることができます。現在、農学部の寺林敏教授、森美奈子講師とのコラボレーションが進みつつあります。また、農業のみならず、人文地理・観光・メディア・教育・経済・理工など、広い分野での連携の可能性を思い描く時間となりました。

 

(企画・報告:国際学部 小林研究室・齋藤研究室)

第6回国際文化セミナーを農学セミナーと共同開催しました。



UPDATE 2022-12-10

 2022年11月26日(土)13:00~14:30に、第6回国際文化セミナー/第36回農学セミナー「農と食を活用した地域住民主導型まちづくりの実践と課題―大麦の復活とマコモタケ普及への挑戦を軸として―」(主催:国際学部、共催:農学部先端アグリ研究所)をオンラインで実施しました。

当日は、西川眞由美国際学部長が開会の挨拶を行った後に発表に移りました。本学国際学部の小林基講師および農学部の沼本穂助教より、京田辺市における地域連携研究に関する報告があったほか、研究の提携先であるゲストの新免修氏(就労継続支援B型「さんさん山城」施設長)、岡本和雄氏(「京田辺農福観地域づくり協議会」会長)をお迎えし、それぞれのご活動の実践報告をしていただきました。

小林講師からは、農業を媒介としたコミュニティ形成としての本研究の位置づけや現在までの取り組み内容、現時点の課題等が報告されました。

新免氏からは、多岐に渡る施設の取り組み・活動内容が報告され、農福連携を学問分野の一つとして昇華させることを学民連携に期待しているとの提案がなされました。

岡本氏からは、協議会設立の経緯や取り組み実績、本学と協働で進めているクラフトビール製造の現状と課題について報告され、今後ますます連携を強めてゆくことが確認されました。

沼本助教からは、京田辺市内の耕作放棄地を借りて実施しているマコモタケの栽培実験の状況や流通上の課題、今後の方針などについて報告されました。

なお当日は、総勢およそ70名の参加者にお集まりいただき、活発な意見交換がなされました。コメンテーターの手代木功基講師(国際学部)は、本研究プロジェクトの販売面、コミュニティづくりの面の二つの課題を挙げ、この課題についての解決策を中心に、フロアからも多数のご意見が寄せられました。今後、販売網やビジネスモデルの強化のほか、ますます地域連携を深化させてゆく方向で議論が進み、大学と地域の双方にとって有意義な時間となりました。

セミナーの最後は椎名隆教授(農学部先端アグリ研究所委員会委員長)が閉会の挨拶を行いました。

 ご参加いただいたみなさま、ご発表やご準備をいただいたみなさまに、あらためて御礼を申し上げます。引き続きまして、国際文化セミナーをどうぞよろしくお願い申し上げます。