ウトロ地区フィールドワーク



UPDATE 2023-02-14

2022年12月3日(土)に、私たち外国語学部森ゼミナールのメンバーは京都府宇治市伊勢田町のウトロ地区を訪れました。ウトロ地区は、1940年から日本政府が推進した「京都飛行場建設」に集められた在日朝鮮人労働者たちの飯場跡に形成された集落で、住人の方々は劣悪な生活環境や差別の目に苦しみながらも助け合いながら生活してきました。


まず初めに、ウトロ地区平和祈念館で、金秀煥さん(平和祈念館副館長)からウトロ地区の歴史や現状、ウトロ地区で生きる人々の心境についてのお話を伺いました。ここでは、ウトロ地区では水道整備がなかなかされず、浸水被害が多いということ、それでも住人達は、共生こそが生きる道だと考え、「常識」にとらわれずに自分たちの権利を主張してきたことなどについて学習をしました。

続いて、平和祈念館の展示コーナーで、実際に展示パネルを見て、ウトロ地区の歩んだ歴史や、ウトロ地区で生きた人々の声に触れました。

その後、ウトロ地区全体を歩いて、2021年8月30日に発生した放火事件の跡地にも訪れました。この事件により住宅や空き家など7棟、祈念館で展示される予定だった資料50点が焼失しました。

最後に私たちが事前に送った質問に金副館長が答えて下さりました。憎悪感情を抱いたり、ヘイトクライムを唱える人たちとどのように付き合っていけば良いかという質問に対しては、「その個人に関わるよりも、そのような人々を生んだ社会に働きかける必要があると感じる。もし個人に関わる機会があれば、その人の意見をまずは受け入れることも大切だと考える」と答えられました。また、今後ウトロ地区を住民たちが力をもらえるような、楽しく賑やかな場所にしたいとのことでした。

実際にウトロ地区に足を運んでみると、インターネットで調べるよりも直接伝わってくるものが多くて、とても考えさせられる良い機会になりました。差別や偏見、ヘイトクライムのない世界にするために、また、マイノリティーの人々が幸せに生きられるように私たちにできることは何かを考えるきっかけともなりました。

摂南大学 外国語学部 森ゼミナール     アダムス小百合)

東和香奈さん(関西テレビ報道局記者)のゲスト講義を開催しました



UPDATE 2023-02-03

摂南大学外国語学部森ゼミナールでは、2022年12月13日(火)に関西テレビクリエイティブ本部報道局報道センター記者の東和香奈(あずま・わかな)さんをお迎えしゲスト講義を開催しました。当日は東さんに摂南大学寝屋川キャンパス1049教室にお越しいただき、東さんの講義をじっくり聞き、その後にゼミ生6人によるインタビューを行いました。

ゼミでは日韓関係を研究テーマとしていますが、今回私たち森ゼミが東さんをお招きした理由は、在日コリアンの方が住むウトロ地区について東さんも強い関心を持って取材に行かれていたからです。インタビューでは「記者やメディアに関する話題」と「ヘイトクライムなどのマイノリティーに関する話題」の二つに関するお話をお伺いすることができました。

 お話の中で特に印象的だったことは、メディアで取り上げられるニュース映像一つに膨大な時間がかかっているということ、そして記者という視点から物事と対峙した時に感じる葛藤についてです。東さんが担当されたウトロ地区に関するニュース映像は完成するまでに5ヶ月、ロール35本分を撮ったそうです。そしてニュースを作成する際には、見ている方にどのように自分のこととして捉えてもらうかという視聴者目線と、マジョリティ/マイノリティーの当事者からどう話を伺うかというインタビュアー目線の二つについて考えているとのことでした。またインタビューをしている際には「伝えたいことを伝えられているか」「取材が当事者にとって負担になっていないか」「自分は偽善者じゃないか」という葛藤を持っているとおっしゃっていました。自身の判断一つでニュースの見え方や受け取り方が変わるということはものすごく重いことであり、時に誰かの人生をも変えてしまうのだと感じました。

【東さんの話を聴くゼミ生の様子】

前述したように、東さんは「マイノリティー」に関する話題をいくつも取り上げニュースにしています。その中でも私たちの研究テーマ関連で、在日コリアンの方が住む京都市宇治市伊勢田町ウトロ地区についてのお話も伺いました。私たちもゼミのフィールドワークの一環としてウトロ地区を訪問しましたが、直接ウトロ地区に住んでいる方のお話を伺えたわけではないので、東さんから間接的に聞くことができてさらに理解が深まったように感じました。私自身はウトロ地区に対してヘイトクライムのような偏った考えは持っていませんでしたが、自分の目で直接見て、平和祈念館副館長の解説を聞き、さらに当事者の方にインタビューした方のお話を聴くことによって改めて「知る」ことの大切さを感じました。同時に無知への怖さも感じました。

インタビューでは、私たちが事前に用意していた質問にも快く答えてくださりました。そしてインタビューの中で東さんがおっしゃっていた「客観的な代弁者」になりたいという言葉に大変感銘を受けました。記者の方と交流し意見を聞くことが出来た貴重な経験でした。

【ゼミ生と東さんとの写真(前列左から二番目が東和香菜さん)】

(文:森ゼミ 神谷亜伶)

Overseas Study Debriefing 留学報告会



UPDATE 2022-12-20

カナダのカルガリー大学への留学から帰国した3年生が、司会進行・発表全て英語で留学報告会を開催しました。

Study abroad is the dream of many students at Setsunan University. On December 6th, ten students returning from their study abroad at the University of Calgary shared the stories of their school lives overseas. It was exciting to hear these stories because they were the first group to do a long program in Canada since the beginning of the coronavirus pandemic. Those considering studying abroad in the future could get a lot of valuable advice from the presentations such as how to handle money and how to respond to sickness while overseas. 

The students also shared their homestay experiences. Each student had homestay families that were very different from each other. However, they all agreed that staying with a host family enabled them to come across adventures and events that they would not have had in the classroom. For example, one student mentioned the importance of dinnertime communication with the host family, which really helped improve her speaking skills. When staying with a host family, students are a part of the family, not guests, so it was interesting to hear about the chores and responsibilities that students had from being a part of their host families. Of course, there were also fun activities such as picnics, camping, shopping, movies, and day trips. 

The students shared their experiences on campus as well. The program the students joined consisted of a short spring language and culture course, a full spring semester, and an intensive summer program. For those who were interested, there was also an optional TOEIC course that could be added. Students mentioned that there were many opportunities to participate in group work and that speaking was a main feature of classes. Outside of class time, students often went to the library to study with classmates or went to the gym to relax or work out. They expressed that they enjoyed the University of Calgary because it is close to the city center and there is a lot of nature in the city of Calgary. Although, the students did say that it gets very cold in the winter. 

Calgary also offered the students rich cultural experiences. Students seemed particularly impressed with the Calgary Stampede, a rodeo that also includes fair rides and food and fireworks. The chance to experience cowboy culture was truly something that they could not get in Japan. 

All in all, the students expressed that studying at the University of Calgary was a valuable experience because everything they did there made them stronger and more independent. So, if you are a student at Setsunan University, why not study abroad? It will be an experience that you will treasure for the rest of your life.

(Todd Hooper 講師)

各言語コンテスト表彰式を開催しました



UPDATE 2023-01-20

2023年1月17日(火)、2022年度の「外国語学部各言語コンテスト表彰式・受賞者発表会」が行われました。

2022年度は学部改組により、2年次~3年次の学生を対象に、言語コンテストを行うことになりました。昨年11月から12月にかけて、インドネシア・マレー語ではプレゼンテーションコンテストとスピーチコンテスト、スペイン語では2年次・3年次のスピーチコンテストと中級ボキャブラリーコンテスト、英語ではスピーチコンテスト、中国語では2年次のボキャブラリーコンテストと3年次のプレゼンテーションコンテスト、韓国語ではスピーチコンテストを合わせて9部門でそれぞれ実施しました。担当教員たちの指導により、コンテストに参加した学生は延べ105名に達しました。

当日の表彰式では、西川学部長から学生たちへ激励の言葉が送られ、以上の各コンテストで優秀な成績を収めた学生(24名)に入賞された学生たちに賞状と副賞を授与しました。その後、恒例の受賞代表者によるスピーチやプレゼンの発表が下記の通り行われました。    

1 徳見 賢太郎(とくみ けんたろう)さん

   (3年生、インドネシア語・マレー語プレゼンテーションコンテスト1位)

   タイトル:Juru Daihiteu (代筆屋)

2 石田 初音(いしだ はつね)さん

   (2年生、スペイン語スピーチコンテスト1位)

   タイトル:La cafetería (カフェ)

3 前山 航奈美(まえやま こなみ)さん

   (3年生、中国語プレゼンテーションコンテスト1位)
   タイトル: 自我肯定 (自己肯定)

 どの発表者も留学してきたかのように、外国語を流暢に話すことができ、みなさんから好評を得ました。

(文:兪 鳴蒙 教授、写真:金子 正徳 准教授)

 

世界を知るウェビナー<サウジアラビア>を開催しました



UPDATE 2023-01-07

国際学部では、2022年11月29日(火曜日)1限に2022年度 「世界を知るウェビナー」<サウジアラビア>を開催しました。「世界を知るウェビナー」は、2021年度に国際学部の前身の外国語学部が、「コロナ禍でも現地のお話を通じて海外への関心を継続して持ってもらいたい」という趣旨で始めました。2021年度は主にアジア地域で支援活動を展開されてきた特定非営利活動法人パルシック(PARCIC)にご協力をいただき、4回開催しました。本年度は、現在サッカーW杯で関心の集まっている中東のサウジアラビアに焦点を当て、伊藤忠商事株式会社リヤド事務所長の小倉健氏にご講演をいただきました。参加者は、基礎演習IIを受講している国際学部1年生210名と教員20名でした。

<事前アンケート>

そもそも、大学1年生はサウジアラビアに関心があるのか、何をどこまで知っているのかを知るため、事前アンケートを実施しました。209名の回答のうち、「中東に関心がありますか」という問いに「関心がある」と答えたのは15名(7%)のみで、他は「少しある」67名(32%)、「あまりない」95名(45%)、「全くない」32名(15%)と、関心はあまり高くありませんでした。

また、「サウジアラビアにはどんな印象がありますか。何を思い浮かべますか」という質問には、多くの学生が「石油」「砂漠「イスラム教」「聖地」「王国」「お金持ち」などと答え、かなり画一的なイメージを持っていることがわかりました。「サウジアラビアについて知りたいこと」としては、「文化」「有名な食べ物」「石油王」「女性」「石油以外」「観光名所」「関係」「治安」「貧富」などが挙がりました。講演者にはこの事前アンケートの結果をお渡しし、可能ならば講演内容に上記の情報を含んでいただけるようにお願いしました。

サウジアラビアと聞いてイメージするのは、砂漠、石油、イスラム教、民族衣装?

There’s much more! サウジアラビアの最新事情を学びましょう!

ご講演は、「サウジってどんな国?」「石油の国サウジアラビアが脱石油依存で今変化しようとしている!」「トレンド情報 From Saudi Arabia」の3部構成で、サウジアラビアに関する気候・国土・人口構成・通貨などの基本情報から始まり、宗教や文化にも触れた後、今サウジアラビアで進められている脱石油依存の試みや都市開発の話に移りました。最後には、サウジアラビアの最新トレンドやSNSのインフルエンサーの紹介もありました。ご講演には明るくポップなスライドやYoutube・TikTokなどの動画が取り入れられていたため1年生にも親しみやすく、と同時に経済や政治の硬い内容もわかりやすく盛り込まれていて、学生たちは最後まで興味を持って聞き入っていました。

<事後アンケート>

ご講演の後、事後アンケートを実施しました。210名の回答からは、サウジアラビアに対して抱いていたステレオタイプが覆された様子が伺え、多くの驚きが報告されました。以下、学生のコメントをいくつか抜粋します。

・サウジアラビアには石油王がいるとこのまま一生信じて生きていくところでした、真実を教えていただきありがとうございます。また、サウジアラビアには石油だけではないという事も知ることができました。

・初めに提示されたように、サウジアラビアと聞いて思うイメージと自分の思ってるイメージが全く同じで、日本と言えば寿司、寺などとイメージされるのと同じだと聞いてイメージや先入観ではなく知ることでイメージは変わるんだと思った。今はだいぶ無くなったと話してくださってましたが、男女で違うことがたくさんあり、ここまで差が大っきい国は今どき少ないだろうなと思った。

・サウジアラビアとNEOMの未来都市のプロジェクトにとても興味が湧きました。自分でも調べてみようと思いました。また、サウジアラビアは若者を中心に変わろうとしていると知り、自分にも出来ることを探そうと思いました。

・サウジアラビアが発展している中で、SDGsを意識した開発を行っていたり、エンタメの分野でも、アニメイベントやeスポーツなどの多くの取り組みをしていることなど、知らなかったことがたくさんあってとても学びになりました。

・中東は世界的にも砂漠や紛争・戦争が多く発展途上国が多い地域だと思っていた。しかし、今日話を聞いてサウジアラビアは観光都市を目指して数十年ぶりに映画館を始めたり、アニメなど新しいものを取り入れていて発展して行こうという意志が感じられた。また、女性の社会進出にも力を入れていて、SNSを使って世界に情報を発信している事が最新ですごくよく感じた。

・自分たちのイメージしていたサウジアラビアと合致している部分もあればそうでない部分もあって新しいことを知れた。最近ワールドカップでサウジアラビアが優勝候補のアルゼンチンに買って祝日になったり選手全員にロールスロイスを配る噂が出たりタイムリーな事だったのでよかった。また宗教が根強くあった国のイメージだったがサルマン皇太子がそれを払拭するような動きを見せていて若者世代の支持を得ようとしているように見えた。

・初めの方の説明で砂嵐で空がカフェラテみたいな色になるってことを聞いて驚きました。僕は今日の講義を聞いてサウジアラビアの人と交流したいなぁって思わされました。特にものをあげたがる性格、親切な人が多いっていうの聞くと日本人に似てるんかなぁと思います。日本にもあるシェイクシャックなどもあるときいて、サウジアラビアに行ってショッピングしながらシェイクシャックで昼ごはん食べたいです笑 今日の講義はとても面白かったです。

<おわりに>

講演者の小倉さんには、学生の言葉を借りて御礼を述べさせていただきます。

・朝3時からこのために準備して下さってありがとうございました。自分が想像してたサウジアラビアのイメージとは全然違っていて、知らなかったことを知ることができて良い経験でした。

・実際に駐在しておられる方から直接現地の様子を聞ける本当に良い機会でした。有難うございました。

ご参加いただいた皆様も有難うございました。これからもサウジアラビアの国作りに注目をしていきましょう。

府立とりかい高等支援学校の松本貴裕先生の講演会を開催しました。



UPDATE 2022-12-12

2022年12月2日(金)13:20−14:50、10号館7階のCALL(1)教室にて、とりかい高等支援学校の松本貴裕先生をお迎えして、ハイブリッド講演会を開催しました。学内からは外国学部生、国際学部と農学部の教員、研究支援・社会連携センター職員の吉田雄一朗さんが参加し、学外からは、とりかい高校の中川順子先生、NPO法人たかつき市民カレッジの北村正信理事がおいでくださいました。

松本先生には、教育現場のさまざまな問題点や、農業を通した支援学校での教育実践などをお話いただき、盛りだくさんの90分でした。教職課程の学生を想定してご準備くださった職員室設定のロールプレイには、会場で世代別チームが参加して見解を交換する場もありました。

大阪府立とりかい高等支援学校では、なにわの伝統野菜「鳥飼ナス」などの質の高い生産に成功し、阪急百貨店での販売が始まりました。もともと園芸科の学校ではなかったので、今ある畑は、テニスコートだった場所をみんなで開墾したとのこと。畑の自動散水も手作りで進んできました。スライド画像の中に見える畑の金属パイプ、あれは工事現場などで目にする頑丈な素材ですが、生徒自身が工具を使って切って、地面に立てて造られました。生産から販売にいたる過程での費用と価格の関係を実感を持って学んだり、販売実習で実際の店舗に立って体験しながら改善方法を自ら考えて提案・実践していきます。また、何より、栽培を通して身につけるチームワークが、卒業後の就職に活きてくるそうです。

 

とりかい高校は、寝屋川キャンパスから淀川を挟んで向かい側にあります。写真にあるように、10号館7階のテラスから、とりかい新橋を渡ってすぐ左側に、とりかい高校の校舎を肉眼で見ることができます。現在、農学部の寺林敏教授、森美奈子講師とのコラボレーションが進みつつあります。また、農業のみならず、人文地理・観光・メディア・教育・経済・理工など、広い分野での連携の可能性を思い描く時間となりました。

 

(企画・報告:国際学部 小林研究室・齋藤研究室)

第6回国際文化セミナーを農学セミナーと共同開催しました。



UPDATE 2022-12-10

 2022年11月26日(土)13:00~14:30に、第6回国際文化セミナー/第36回農学セミナー「農と食を活用した地域住民主導型まちづくりの実践と課題―大麦の復活とマコモタケ普及への挑戦を軸として―」(主催:国際学部、共催:農学部先端アグリ研究所)をオンラインで実施しました。

当日は、西川眞由美国際学部長が開会の挨拶を行った後に発表に移りました。本学国際学部の小林基講師および農学部の沼本穂助教より、京田辺市における地域連携研究に関する報告があったほか、研究の提携先であるゲストの新免修氏(就労継続支援B型「さんさん山城」施設長)、岡本和雄氏(「京田辺農福観地域づくり協議会」会長)をお迎えし、それぞれのご活動の実践報告をしていただきました。

小林講師からは、農業を媒介としたコミュニティ形成としての本研究の位置づけや現在までの取り組み内容、現時点の課題等が報告されました。

新免氏からは、多岐に渡る施設の取り組み・活動内容が報告され、農福連携を学問分野の一つとして昇華させることを学民連携に期待しているとの提案がなされました。

岡本氏からは、協議会設立の経緯や取り組み実績、本学と協働で進めているクラフトビール製造の現状と課題について報告され、今後ますます連携を強めてゆくことが確認されました。

沼本助教からは、京田辺市内の耕作放棄地を借りて実施しているマコモタケの栽培実験の状況や流通上の課題、今後の方針などについて報告されました。

なお当日は、総勢およそ70名の参加者にお集まりいただき、活発な意見交換がなされました。コメンテーターの手代木功基講師(国際学部)は、本研究プロジェクトの販売面、コミュニティづくりの面の二つの課題を挙げ、この課題についての解決策を中心に、フロアからも多数のご意見が寄せられました。今後、販売網やビジネスモデルの強化のほか、ますます地域連携を深化させてゆく方向で議論が進み、大学と地域の双方にとって有意義な時間となりました。

セミナーの最後は椎名隆教授(農学部先端アグリ研究所委員会委員長)が閉会の挨拶を行いました。

 ご参加いただいたみなさま、ご発表やご準備をいただいたみなさまに、あらためて御礼を申し上げます。引き続きまして、国際文化セミナーをどうぞよろしくお願い申し上げます。

3年生対象の就職セミナーを開催しました



UPDATE 2022-11-25

2022年11月22日(火)4時限目(15:00~16:30)、1243教室にて、外国語学部3年生対象の就職セミナーを開催しました。


<プログラム(MC:浅野英一先生)>
①学部長挨拶
②航空業界の昨今と今後の見通し(塩崎裕司先生:ANA総合研究所)
③ホテル・観光業界の昨今と今後の見通し(檜山和司先生:ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド総支配人)
④企業が考えている「ガクチカ」について(福屋ホールディングス 人事担当者)
⑤就職部・安達さんの紹介 
⑥質疑応答

<セミナー概要>

2020年から猛威を振るい始めた新型コロナウイルスは、人々の生活様式を一変させ、あらゆる業界に深刻なダメージを与えました。航空業界や観光・宿泊業界も例外ではなく、外出の自粛や移動の制限により、利用客数は激減しました。新規採用者にも門を閉ざしていましたが、最近はコロナ禍が明けたあとの需要回復を見込み、航空業界や観光・宿泊業界は採用活動を本格化していくと考えられます。

(学内での業界研究セミナーを予告する塩﨑先生)

そんな中で、就職活動には

・魅力ある人とはどのような人か、を考え

・第一印象を好印象にする挨拶

・第一印象を好印象にする笑顔

・TPOに合わせた身だしなみ

・人間関係を良くする言葉使い、立ち居振る舞い

を身につけることが必要です。

(ホテル業界の現状を語る檜山先生)

外国語学部の卒業年度の学年からは、航空業界やホテル業界への内定情報が聞こえてきています。今3年生のみなさんも、ぜひ、授業および課外の個別指導の機会も利用して、万端の準備で就職活動に臨んでください。

協定校からの表敬訪問(ストモ博士大学(インドネシア共和国))



UPDATE 2022-11-16

 2022年11月16日に、本学と協定を結んでいるストモ博士大学(インドネシア共和国)から、シシリア・タントリ文学部長以下9名の教員が本学国際学部を表敬訪問されました。

 一行は、図書館等の教育施設や、国際学部1年生のインドネシア語の授業を見学したのち、インドネシア語を学ぶ学生や、インドネシア語科目の教員たちと共に懇談しました。コロナ禍のなかで数年にわたりオンラインでのみ国際的な相互交流が続いていましたが、久しぶりの対面による交流は、本学の学生にとっても良い刺激となりました。

卒業生教員と学部教員コラボの出張授業



UPDATE 2022-10-23

2022年9月21日、外国語学部卒業で英語教員となった宮城隆太さんの勤務校である専修学校クラーク高等学院インターナショナルコースにて、宮城先生と、国際学部の英語教員ハーキー(学生時代の宮城先生の所属ゼミ担当)、齋藤(英語科教育法担当)の2名のコラボレーション企画の出張授業 “Do we really know what we think we know?” を実施しました。今回はcolor names を題材に、ウォーミングアップのゲームをし、その後、グループディスカッションをしたり、多様な辞書を使って用例を探したりしました。

この日のテーマ “Do we really know what we think we know?”  (知っているって思ってることを、私たちは本当に知っているのだろうか?)は、大学で学ぶときに、分野が何であれ共通する研究の姿勢でもあります。「色の名前」は外国語として英語を学ぶ初歩の段階の教材で、日本語にも外来語としてたくさん入っているので、あまり難しく考えることはありません。しかし、とても奥が深いのです。例えば、英語で意見を共有することに日頃から慣れているインターナショナルコースの生徒さんたちも、
“What color is ‘3’ for you?” “How about this song? Does it have color for you?” “And this caramel flavor snack…what color is this sweet smell?”
 というディスカッショントピックに、始めはちょっとびっくり。

それでも、美術の先生がクラスに貸してくださった配色カードを広げ、色サンプルを見ながら正解のない問いに取りくむうちに、グループ独自で「どこからどこまでをblueのカテゴリーに入れるか?」について検討し始めたり、自分が大好きな微妙な中間にある色を懸命に説明していたらピッタリの英語名を見つけたり、話題が尽きることがありませんでした。授業の後半は、「2つ組み合わせると、2つの単語の文字通り以外の意味になる表現」の話と、英語の世界で個々の単語に歴史がある話。もっともっと追求したいなあ、というところで時間が終わりました。

当日はインターナショナルコースのグレイ先生、アンドロル先生と共に、高・大合わせて5名の英語教員と25名の生徒の皆さんと英語でたくさん言葉を交わす賑やかなワークショップになりました。