UPDATE 2023-05-30
2023年4月22日(土)午後2時から4時にかけて、本学寝屋川キャンパス新3号館1階311教室で「国際学部開設1周年記念・寝屋川キャンパス新3号館竣工記念」行事が行われました。大阪市立大学の朴一(パクイル)名誉教授が「激動する世界情勢と日韓関係の行方」と題して講演を行いました。国際学部学生と一般希望者など合わせて約250名が参加しました。司会は、国際学部の田中悟准教授が務めました。
まず、開会挨拶で荻田喜代一学長が、特に国際学部学生に対して「海外に積極的に目を向けるような人間になってほしい。朴先生の講演から多くを学んでほしい」という趣旨のメッセージを伝えました。
その後、朴教授の講演になりました。朴教授は、講演の前半で「やりたいことを早く決めて、10年、20年後を見すえて行動してほしい」「世界情勢も踏まえながら将来何をしたいのか模索してほしい」と述べ、ソフトバンクの孫正義会長の人生を引き合いに出しながら熱く学生に語りました。
講演の後半では、ウクライナ-ロシア情勢と米中関係など大きな構図を踏まえながら、日韓関係が抱えている問題と今後の課題について、専門家の視点から分かりやすく解説してくださいました。日韓関係の歴史的背景からサプライチェーンの構造、近年の「徴用工」問題の解決や日韓をめぐる安全保障体制など話題は多岐に及びました。
朴教授の講演の後、休憩をはさんで質疑応答を行いました。司会の田中准教授が朴教授に「日本において国際関係を学ぶ際に、参考とすべき韓国の国際関係の事例・実践について伺いたい」という質問をし、朴教授は丁寧に応答してくださいました。
質疑応答の後、西川眞由美国際学部長が国際学部の学びと本行事の意義について話し閉会となりました。閉会後、関係者と学生で記念撮影を行いました。
学生からは「日韓関係が主だったが、それだけではなく、他の国との関係性や言語についてたくさんのことを聞けてよかった」「日韓だけでなく、北朝鮮、ロシアなど他の国との関係にも触れながら日韓関係についての理解を深めることができた」「日韓関係が良くなるためにも、今の若い世代の人たちも国際関係、外交にも目を向けて議論を広めていくことが重要だと感じた」などという感想が数多く聞かれました。
なお、当日の模様は読売テレビで4月23日にニュースとして報道されました。
(文:国際学部特任准教授 森類臣)
UPDATE 2023-05-29
2023年5月16日(火)、国際学部小林基ゼミが農学部食農ビジネス学科中塚華奈ゼミと合同で、京田辺市の茶畑にてお茶摘みを体験をさせていただきしました。
この茶畑を管理されているのは、京田辺市の就労継続支援B型施設「さんさん山城」。当該施設はいわゆる農福連携の先進事例として全国的に有名であり、「第三十回 JA共販茶求評会」手摘みの部で1位を獲得するなど、非常に高品質なお茶を生産なさっています。さんさん山城は、小林講師と中塚准教授がメンバーとして研究を進める京田辺での地域連携研究のパートナーにもなってくださっています。
当日参加した学生たちにとって、お茶摘みは初めての経験。やり始めるうちに没頭し、時間を忘れて作業していました。「最高級のお茶がこんな風に作られていると知ることができ、とても勉強になった」「またぜひ農業体験をやりたい」といった声も聞かれ、充実した一日になりました。
さんさん山城のみなさま、とてもお忙しいシーズンに受け入れてくださり、本当にありがとうございました!心より御礼申し上げます。
UPDATE 2023-05-29
2023年5月14日(日)、京田辺市大住にある国指定重要文化財「澤井家住宅」にて、本学教員・学生が開発にかかわってきたクラフトビールの試飲会を開催しました。当日は京田辺農福観地域づくり協議会が主催し、市長や関係者、市民らのご参加があったほか、国際学部からは西川眞由美学部長が参加し、閉会の辞を述べました。
完成したクラフトビールはまだ試作段階とはいえ、大麦の風味を活かした逸品でした。このビールは原料の大麦から地元で生産しており、全国的にも珍しい国産麦芽を使ったクラフトビールとして商品化することを目指しています。
この大麦は「ゴールデンメロン」という古い品種であり、かつて明治期に京田辺で栽培され、大手のビール会社に出荷されていました。京田辺農福観地域づくり協議会がこれを使ったクラフトビールづくりを発案し、ひょんなご縁から本学農学部・国際学部教員が協力する形でプロジェクトが進められてきました。
摂南大学チームは、遊休農地を有効活用して農業振興と地域コミュニティの活性化を進めるモデルづくりを目的として研究を進め、2022年4月から京田辺市より「大学連携地域貢献研究」として助成を受けています。国際学部からは小林講師(人文地理学)がメンバーに加わり、製品を活かしたビジネスモデルづくりやコミュニティ活性化の推進で貢献しています。また、小林ゼミでは、「食と農とまちづくり」をテーマに、農業体験やマルシェの出店、政策グランプリなど、実践を通じた学修を京田辺市のみなさまにご協力いただきながら進めています。
京田辺のファンコミュニティを広げようとするこのプロジェクトは、どなたでもご参加できます。みなさまも、農業や特産物づくりの仲間に加わりませんか?詳しくは、京田辺農福観地域づくり協議会のインスタグラムをご覧ください。
・京田辺農福観地域づくり協議会:https://www.instagram.com/love_kyotanabe/
UPDATE 2023-05-17
私たち外国語学部森ゼミナールは、2023年3月27日(月)に大阪市中央区に位置する読売テレビ(ytv)を訪問し、スタジオなど局内の見学を行いました。ゼミでのテレビ局見学は、今年2月の韓国JTBC見学に続き2つ目となります。今回の見学はゼミの共同研究の一環として位置付けられるものです。
読売テレビ放送とは
読売テレビ放送は日本テレビ系列の準キー局です。近畿地方を放送対象地域としています。「朝生ワイド す・またん」「関西情報ネットten.」「大阪ほんわかテレビ」(以上、関西ローカル)、「情報ライブミヤネ屋」「ダウンタウンDX」(以上、全国ネット)、「鳥人間コンテスト」「ベストヒット歌謡祭」「ytv漫才新人賞選考会」(以上、スペシャル番組)など有名な番組を数多く放送しています。
1990年以降はアニメ制作に力を入れており、「名探偵コナン」などの大ヒットアニメを数多く制作しています。局内では名探偵コナンの銅像を見ることができました。
また、私たちが訪れた際、読売テレビ一階エントランスロビーでは大型ビジョンにオリジナル映像が投影されていました。
中継車庫見学
最初に中継車庫の見学をしました。運搬車・映像車・音響車があり、色がシンプルかつサイズが大きい車体もあればコンパクトな車体もありました。
ニュース中継車の色がシンプルな理由は、暗いニュースを扱う際、派手な色だと良い印象を持たれず不謹慎だからだということでした。そしてコンパクトな車体は街中に入ることが比較的容易だということでした。
SNG(Satellite News Gathering)車もあり、通信衛星を経由させて、テレビ番組に用いる車が3台ありました。
スタジオ見学
番組を収録する際、スタジオ設営に一時間半ほど時間がかかるそうです。設営は、最初に照明の調整を行い、その後床のパネルを敷き、さらに大道具やセット・小道具などを設置していくとのことです。設置後、再びハシゴや棒を用いて照明の最終調整を行い仕上げとなるようです。この過程を手早く行うということでした。
スタジオ設営終了後はリハーサルを3回に渡って行うとのことです。まずは出演者向けの「ドライリハーサル」と呼ばれる、カメラを使わず初めから終わりまでの位置関係を確認するリハーサルを行います。ドライリハーサルが終わると、「カメラリハーサル」を行います。今度はカメラを用いて初めから終わりまでのリハーサルです。そして、最後に「ランスルー」と呼ばれる本番通りのリハーサルを行います。このように時間を費やして、一つの番組が作られるとのことで、一時間枠の番組だとしても三時間ほど撮影することも多々あるということでした。編集担当の方々は、「ここが面白いから使おう」「ここはカットしよう」などの議論を重ね、相当時間をかけて一本の番組を製作するようです。
見学を終えて
読売テレビ放送を見学し、2月にゼミで訪問した韓国の放送局JTBCとはまた違う撮影や制作の裏側を学ぶことができたと思います。普段から読売テレビを視聴しているので、「朝生ワイド す・またん」「情報ライブミヤネ屋」のスタジオ見学をした際、実際そこには出演者はいませんでしたがが、出演者がいるような感じがして、番組の中に入り込んだような錯覚を覚えました。とても印象的でした。貴重な体験や新しい学びがあり有意義な時間を過ごすことができました。
【スタジオ見学の様子】
【局内のコナンテラスで大阪城をバックに撮影】
(外国語学部 森ゼミナール 大島知輝)
UPDATE 2023-05-16
2023年5月10日(水)の3時間目に看護学部の学生が国際学部の授業に参加し、国際学部の学生とともに多文化共生について学び、お互いに意見交換をしました。
今回の看護学部と国際学部の連携による学生の授業参加は、初めての試みで、看護学部の田中結華教授の「多様な文化的背景を持つ在日外国人患者への看護の探求」をテーマにする授業の一環として企画されました。4年生2名が、国際学部の門脇薫教授の「国際社会と日本語プロジェクト」(受講者49名)の授業に参加し、「多文化共生と日本語教育:やさしい日本語」についての講義を受け、一緒にディスカッション等のグループワークに参加しました。
今後日本社会では、ますます外国籍の住民が増加することが予想されるため、日本語母語話者の日本人側が「やさしい日本語」を学んでコミュニケーションをとっていく必要があることを、今回の授業をとおして学びました。
この後は、各学部の授業において看護学部の学生は、「在住外国人への医療サポートに役立つパンフレット」を作成し、国際学部の学生も「在住外国人に役に立つものを作成する」というプロジェクトワークを行います。学期の最後には、お互いの成果物を共有する予定です。
今回の学部の垣根を超えた授業での交流は、両学部の学生にとって非常に貴重な学びの機会となりました。このような取り組みが行えるのが、総合大学ならではの強みであり魅力だと言えます。
(文責:国際学部教授門脇薫)
UPDATE 2023-04-26
2023年3月12日にTED x Kyoto2023 – Together -に、外国語学部生が招待され公演を行いました。
https://tedxkyoto.com/ja/events/tedxkyoto-2023
TED x Kyoto 2023は、テーマを”Together” として、多彩なゲストやパフォーマーが招かれました。昨年、The Dance Day にも出演し高い評価を得た「K fam」もゲストの一員として招かれ、The Dance Dayに出演した時に演じた『人類の叫び』を披露しました。外国語学部4年次生の道田大翔さんは、K famに所属しており、ダンスという身体表現で『人類の叫び』を演じ、観客からも大きな歓声と共感を得る事ができました。多くの人が「何か」を体験し、社会の多様性に気付かされる催しとなりました。
K fam インスタグラム: https://www.instagram.com/kaorialive_fam/
UPDATE 2023-04-14
2023年2月15日(水)、私たち外国語学部森ゼミナールは、韓国のソウル市銅雀区にある崇実[スンシル]大学を訪問し、学生交流を行いました。崇実大学国際処(本学のグローバル教育センターに該当)職員の方々と国際広報大使(Soongsil International Ambassador、SIA。崇実大学学生による大学広報組織)のメンバーが歓迎してくれました。SIAは世界中から崇実大学を訪れる来賓や大学関係者・留学生にキャンパスを案内し、学生同士の交流を手助けする役割を担っているという説明を受けました。SIAのメンバーは非常に流暢な英語や日本語を話すことができ、同じ学生ながらその語学力に大変驚きました。また、崇実大学学生であることに誇りを持っていることにも好感を持ちました。
崇実大学とは
崇実大学は、1906年に大学部を設置した歴史ある大学であり、韓国で最初に大学認可を得た大学です。キリスト教系の大学のためキリスト教の教理を踏まえた教育を基本としており、多様なカリキュラムが設けられています。IT分野の最先端の教育を実施していることに定評があり、IT学部を設置しています。近未来的な建物も目立ち、韓国内で時代の最先端を行く大学の一つと言えるでしょう。留学生も多く、グローバルな大学としても有名です。本学と崇実大学は2019年に交流協定(学術交流に関する覚書・学生交換協定書)を締結しています。
キャンパスツアー
訪問当日、まず崇実大学のSIAの学生たちがキャンパスツアーをしてくれました。キャンパスツアーでは、米国長老派教会の宣教師であり学校創設者であるウィリアム・ベアードの銅像や、広大なサッカーコート、それぞれの建物の特徴などを一つずつ丁寧に紹介してくれました。崇実大学はサッカーの強豪校として有名で、多くのプロサッカー選手も輩出しており、サッカーコートの大きさは実際に国家代表選手が使用する公式サッカーコートと同じ規格に基づいて作られているとのことです。キャンパスツアーの最後には、キャンパス内にある韓国キリスト教博物館を見学しました。大学付属の博物館とは思えないほどとても立派な建物で貴重な展示品も多く、崇実大学の歴史・韓国のキリスト教史・韓国近現代史を時系列で学べるようになっていました。ここでもSIAメンバーが英語と日本語で解説してくれました。
【韓国キリスト教博物館を見学している森ゼミナール学生】
【韓国キリスト教博物館で集合写真】
学生交流
キャンパスツアーのあとは、新陽館1階のグローバル情報センター(Global Information Center)ラウンジで学生交流会が行われました。テーブルには沢山の韓国のお菓子と飲み物が用意されていました。私たちゼミ学生は、事前に準備したパワーポイントを用いて自己紹介やゼミでの活動を英語・韓国語でプレンゼンテーションしました。
その後、崇実大学の皆さんからのQ&Aに答えました。質問の内容は、摂南大学の授業の雰囲気や、放課後の過ごし方、履修登録の仕方など主に日韓の大学の違いについての質問が多く、同年代の日本の大学生について関心を抱いてくれているようでした。とても楽しく和気あいあいとした時間を過ごしました。私たちも崇実大学のみなさんに大学生活などについて質問し、韓国の大学の仕組みや文化を知ることができました。また、私たちが「日本文化の中で好きなものはありますか?」と質問したところ「『スパイファミリー』のアーニャが可愛い」「『崖の上のポニョ』とかジブリが好きです」「あいみょんをよく聴きます」などポップカルチャーの好みや、「京都などの歴史ある場所が好き」など関心のある場所を聞かせてくれました。SIAのメンバーが日本によい印象を持っていることが分かりました。私たちゼミ生とSIAの学生たちはお菓子を食べながら学生同士気兼ねなく思いっきり会話を楽しみました。1時間以上は話し続けたと思いますが、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。訪問の最後には、パク・ジュヨン国際処長の挨拶や集合写真の撮影をしました。
【学生交流会の様子】
【パク・ジュヨン国際処長(崇実大学経営学部教授、左)と森類臣准教授(本学国際学部、右)】
訪問を終えて
海外の学生との交流は初めてだったため、私たちゼミ生はとても緊張していましたが、国際処職員の方々、SIAの学生たちがとても温かく迎えてくれ緊張がほぐれました。私たちを歓迎するための様々な工夫をしてくれていたことがとても嬉しかったです。実際に韓国で生活している学生との会話は新鮮で、それぞれの文化に触れることでたいへん貴重な交流ができました。これからも崇実大学の学生たちと連絡を取り合っていきたいと思います。
貴重な機会を設けてくださった崇実大学国際処関係者の方々、SIAの皆さんに心から感謝いたします。
ありがとうございました!
【学生同士の集合写真】
(摂南大学 外国語学部 森ゼミナール 梅田葉瑠奈、原口恭)
UPDATE 2023-04-14
2023年2月15日(水)午前10時、私たち外国語学部森ゼミナールのメンバーはハンギョレ新聞社(ソウル市麻浦〔マッポ〕区)を訪問しました。ハンギョレ新聞社では、ハンギョレ経済社会研究院院長兼論説委員のイ・ボンヒョンさんと、編集局国際部長のキル・ユンヒョンさんにお話を伺いました。
はじめに『ハンギョレ新聞』がどのようなマスメディアであるのか簡単に紹介します。1987年6月の民主化宣言後に発刊準備委員会が構成され、翌年5月15日に『ハンギョレ新聞』は全国民を対象に株を公募するという、メディア創設の方式として非常に珍しい「国民株方式」で資本金50億ウォン(当時)を集めて創刊されました。また、「権力や資本(広告主)からの独立」を理念として掲げ、韓国社会における革新系のメディアとして知られており、韓国現代史の重要な一幕を飾る主流メディアだと言えます。ちなみに、「ハンギョレ」とは「一つの民族(同胞)」を指しているそうです。
ハンギョレ新聞社に到着するとイ院長やキル部長を始めとする関係者の方々に出迎えていただきました。社屋2階の経済社会研究院に移動し、自己紹介を済ませた後、イ院長から韓国社会の現在について解説をうかがいました。韓国のマスメディアに勤務している方からうかがう韓国社会の内情は非常にリアリティがあり、大変勉強になりました。映画『パラサイト』などの作品を事例に挙げつつ、韓国社会内部における様々な分断構造についてお話してくださいました。
【ハンギョレ経済社会研究院の会議室で。左端がイ院長、右端がキル部長】
その後、1階のラウンジに移動し、キル部長からも韓国の現状について話を伺いました。キル部長は「韓国は大統領制であり、大統領が交代するたびに激しい変化が起こる」と述べ、「分かりやすく説明すると、5年ごとに『関ヶ原の戦い』が起こっているようなものだ。大統領が変わると社会がガラリと変わる」と説明してくださいました。また、「韓国をよく知ろうと思ったら、韓国現代史という『縦軸』を学ぶことが重要だ」と強調しました。光州事件(光州民衆抗争)に関する映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』や、韓国全土に広がった民主化闘争を描いた映画『1987、ある闘いの真実』など、韓国現代史の中でも特にキーポイントである出来事を素材に作られた映画を勧めていただきました。
質疑応答では、メディアだけでなく日韓関係に関する質問もゼミ生より挙がりました。それに対しキル部長は「日韓が理解し合うには、まずお互いを否定せずに受け入れて考えることも重要だ」と答えてくださいました。
【私たちゼミ学生の質問に答えてくれるキル部長】
その後、キル部長にハンギョレ新聞社内を案内して頂きました。編集局や資料室はもちろん、映画専門雑誌『シネ21』の撮影スタジオと屋上庭園、ハンギョレ新聞社が運営している放送局「ハンギョレTV」のスタジオを見学しました。リアルタイムで働いている人の様子や新聞社内部の雰囲気など、普通では見られない貴重な体験をさせていただきました。最後に、玄関ロビーに飾られている「特ダネ」記事を見ました。そのうちの一つはキル部長が書いたそうです。
【編集局を見学】
ハンギョレ新聞社を訪問したのは2時間ほどでしたが、日本の大学生である私たちが韓国の主流メディアに勤めている第一線の方のお話を直接聞くことができたのはとても良い経験となりました。今回学んだことを、今後の調査・研究活動に活かしていきたいと思います。貴重な時間を割いて面会してくださったイ院長・キル部長、そして温かく出迎えてくださったハンギョレ新聞社の方々に心からお礼を申し上げます。
【ハンギョレ新聞社玄関前でキル部長と一緒に記念撮影】
(摂南大学 外国語学部 森ゼミナール 神谷亜伶・大島知輝)
UPDATE 2023-04-07
読売新聞の「ニッポン暮らし:ボイス」というコーナーで、本学の外国人留学生張晋豪(ちょう しんごう)さんが投稿した「お手ふきを母国でも」という記事が3月12日(日)朝刊に掲載されました。この文章は、全学の外国人留学生を対象にした「日本事情」科目の授業での取り組みの一環で作成したものです。
「日本事情」の授業では、教員が「日本は~だ」というように講義形式で知識を一方的に伝授するというやり方ではなく、日本の映画やドラマの一部の場面を視聴し、それについて受講生でディスカッションをしながら日本や受講生の国についてお互い学び合うことを目的にしています。「日本でびっくりしたこと」をテーマにした授業では、日本語教員養成課程で学ぶ外国語学部の4年生10名に「日本事情」の授業に参加してもらい、留学生と共にテーマについてディスカッションをするグループワークを行いました。その後、留学生は各自で日本語で文章を書き、それについてプレゼンテーションをし、最後に文章にまとめ、授業担当教員(筆者)が添削し、推敲し、最後に読売新聞に全員が投稿しました。今回張さんの書いた文章がめでたく掲載されました。学習している言語で書いた文章が、その言語が使われている国の新聞に掲載されるということは、素晴らしいことだと思います。張さんだけではなく、外国語を学ぶ本学の学生皆さんにとっても今後の学習の励みになると思います。
(門脇 薫 教授)
<参考:2023年3月12日読売新聞 一部抜粋>
お手ふきを母語でも
中国の高校を卒業し、18歳で来日してから約2年がたちました。日本での暮らしに徐々に慣れてきましたが、母国の文化との違いに気付くことがあります。
飲食店やカフェで席に着くと無料のタオル(お手ふき)を店員さんが持ってきてくれることはその一つです。中国では、こうしたサービスは一般的ではありません。暑い時期は、冷たいお手ふきを使うとひんやりして、疲れが吹き飛びます。寒い季節だと、温かいお手ふきで気持ちがよくなります。お手ふきがお客さんの満足度を高めていると思います。
私は現在、大学で経営学を学んでいます。日本の良い文化や伝統を発見し、将来に生かしたいと思います。将来、中国で飲食店を経営することがあれば、お手ふきを提供してみたいです。
これからも日本で暮らす中で、母国との違いを実感することがあると思います。その際は、違いを受け入れ、学んでいきたいです。
*掲載にあたり許可を得ております。