科目紹介

韓国語 関連

国際学部 1年次から

国際学部では1年次後期から、韓国語の科目があります。K-popも、美味しい韓国料理も、ワクワクするドラマもあって、学生にもとても人気のある韓国語。大学のある大阪にはコリアタウンもあり、ネイティブスピーカーの留学生も、またネイティブスピーカーを家族に持つバイリンガル学生もいます。最も近い外国語であるこの言語について、担当の森先生がこんな紹介をしてくれました。

韓国語と日本語の似ているところ

文の構造がほとんど同じです。言語学では膠着語(こうちゃくご)と呼びます。したがって、同じタイプの日本語を使う日本語母語話者には比較的学びやすい言語だと言えます。とは言いましても、日本語にはないものもあります。例えば、否定形には、前置否定形(用言の前に否定を表す言葉を持ってくる形。英語に近いかもしれません)と後置否定形(日本語のように用言の語尾を変化させて否定する形)があります。 日本語と同様の漢字語を使うケースもあります。例えば、この2語は音がよく似ています: 

約束(やくそく)   약속(ヤkソk)
中央(ちゅうおう)  중앙(チュンアン)

現代韓国では漢字はほとんど使いませんが、漢字表記すればそれぞれ日本語と同じ「約束」「中央」です。


韓国語と日本語の違うところ

日本語とは違う母音と子音があり、しかも連音化・鼻音化・濃音化・流音化など発音の変化があるので、発音が難しいです。初学者は、 ①発音を正確に聞き取ること ②正確な発音で発話できるようになること この2点にけっこう苦労します。 歴史的には、日本語が「漢字+ひらがな・カタカナ」で表記したように、韓国語も「漢字+ハングル」で表記していましたが、現代韓国語では漢字はほとんど使用せず、基本的にはハングルで表記します。しかし、漢字がなくても韓国人は不便さをほとんど感じていません。子音の種類が多く、しかも子音で終わる単語が多いため、日本語のように同音異義語があってこんがらがるということはほとんどないためであると思われます。


「ハングル」は文字体系の名称

「ハングル」は「文字」を指す言葉であり、言語名ではありません。(したがって「ハングル語」という言い方は間違いです。)ハングルは、15世紀の朝鮮王朝時代に、第4代国王の世宗が学者を総動員して作り上げた文字体系(表音文字)です。独特な形は発音時の口やのどの形等を示しています。非常に合理的な文字体系であり、ローマ字の発想に近いと思います。早く習得できる人ならば、1週間くらいで基本の書き方を身に着けることができます。ただし、表音文字なので、文字の構造が分かっても意味はとることはすぐにはできません。単語等は地道に覚えるしかありません。


文化と敬語

儒教的な伝統が濃いためか、尊敬形が発達しています。これも初学者にとってはややこしいと思う点です。ただし、一般論としては、韓国語は、日本語のように相対敬語ではなく絶対敬語なので(例外はもちろんありますが)、ある意味日本語よりもスッキリ敬語が使えると思います。ちなみに、両親に対しても「お父さん/お母さん、食事は召し上がりましたか」というように敬語を使います。


高校で、または独学で、韓国語を学び始めた人も増えています。授業で言葉の体系だった仕組みを整理し、言語に反映された文化や歴史を学び、同級生と好きな韓国の話をしたり、また韓国の協定大学の学生と交流したり、研修に参加したり、してみませんか?

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