卒業生の活躍

ジャカルタ摂南会

小川慎司さん、北村和之さん

(2022年インタビュー)

摂南大学は国内でも珍しい、インドネシア語を学べる学部を持っています。国際言語文化学部(1982-)、外国語学部(2005-)、国際学部(2022-)と学部名称が変わる中、インドネシア語を学んだ学生のタテのつながりは、大学在学中だけでなく、卒業してからも、そして海外でも、続いています。

インドネシアにあるジャカルタ摂南会の始まりは、国際言語文化学部一期生の中に、インドネシアで働く卒業生と、日本(摂南大)でインドネシア語を教える卒業生がいたこと。次の世代の卒業生や在校生がインドネシアを訪れる度に、先輩同士が連絡をとり紹介することで、現地にいる卒業生が後輩を歓待してくださったのです。

短期の研修だったり、長期の留学だったり、そしてインドネシアでの就職であったり、インドネシア語を学んだ摂南大生の渡航は、理由も期間もさまざまです。留学中はインドネシア語検定の試験をジャカルタで受験するため、協定校のあるスラバヤからジャカルタに移動します。現地のお話を伺いながらおいしいご飯をごちそうになったり、先輩のお宅にホームステイさせていただいたりすることもあります。一方、仕事でインドネシアに滞在することになった場合、それぞれの卒業生は別々の企業の社員です。逆にそれが幸いして、現地で働く卒業生の間には、しがらみのない関係が生まれ、お互い異業種であるからこそ多角的に得られる現地の情報を共有・交換したり、人脈が広がったりするようになりました。

自然発生的に始まったこの集まりは2002年頃から定期的な集まりとなり、ジャカルタ摂南会という名前がつきました。摂南大学でインドネシア語を専攻した卒業生だけでなく、国際交流センター(現:グローバル教育センター)主催の夏期インドネシア研修に参加した経済学部の卒業生、そして、同じ常翔学園の大阪工業大学の卒業生でインドネシアで働くメンバーも加わって、2022年現在、固定メンバーは14名。中には、ジャカルタまで2時間半かかるバンドゥンから参加する卒業生もいます。

2022年6月、コロナによる行動制限下ではしばらく開いていなかった対面でのジャカルタ摂南会が再開されました。写真は、現地で集まった卒業生のみなさんと、オンラインで日本から参加した元・インドネシア滞在メンバー(そして、摂南大で教員をしている浦野先生も映っています)です。こんなにいい顔で、卒業年度のちがう先輩後輩が海外で集えるって、想像できますか?

大学生のみなさんに、海外で働く卒業生であるジャカルタ摂南会の小川さんと北村さんにメッセージをいただきました。

「学生の間に海外に行くと、大きな刺激を得て、人生の岐路であなたを支える経験になります、ぜひ、外の世界を体験してください。特にインドネシア!」

「インドネシア語を学んで使っていくうちに、あるとき『できるようになった!』と実感する瞬間がきます。私は、自分の世界が、ぱあっと開けたことを感じました。使える言語があれば、表現して相手に伝えられることが増えて、自分に自信がつきます。」

 

(2022年7月投稿)

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