2022年11月26日(土)13:00~14:30に、第6回国際文化セミナー/第36回農学セミナー「農と食を活用した地域住民主導型まちづくりの実践と課題―大麦の復活とマコモタケ普及への挑戦を軸として―」(主催:国際学部、共催:農学部先端アグリ研究所)をオンラインで実施しました。
当日は、西川眞由美国際学部長が開会の挨拶を行った後に発表に移りました。本学国際学部の小林基講師および農学部の沼本穂助教より、京田辺市における地域連携研究に関する報告があったほか、研究の提携先であるゲストの新免修氏(就労継続支援B型「さんさん山城」施設長)、岡本和雄氏(「京田辺農福観地域づくり協議会」会長)をお迎えし、それぞれのご活動の実践報告をしていただきました。
小林講師からは、農業を媒介としたコミュニティ形成としての本研究の位置づけや現在までの取り組み内容、現時点の課題等が報告されました。
新免氏からは、多岐に渡る施設の取り組み・活動内容が報告され、農福連携を学問分野の一つとして昇華させることを学民連携に期待しているとの提案がなされました。
岡本氏からは、協議会設立の経緯や取り組み実績、本学と協働で進めているクラフトビール製造の現状と課題について報告され、今後ますます連携を強めてゆくことが確認されました。
沼本助教からは、京田辺市内の耕作放棄地を借りて実施しているマコモタケの栽培実験の状況や流通上の課題、今後の方針などについて報告されました。
なお当日は、総勢およそ70名の参加者にお集まりいただき、活発な意見交換がなされました。コメンテーターの手代木功基講師(国際学部)は、本研究プロジェクトの販売面、コミュニティづくりの面の二つの課題を挙げ、この課題についての解決策を中心に、フロアからも多数のご意見が寄せられました。今後、販売網やビジネスモデルの強化のほか、ますます地域連携を深化させてゆく方向で議論が進み、大学と地域の双方にとって有意義な時間となりました。
セミナーの最後は椎名隆教授(農学部先端アグリ研究所委員会委員長)が閉会の挨拶を行いました。
ご参加いただいたみなさま、ご発表やご準備をいただいたみなさまに、あらためて御礼を申し上げます。引き続きまして、国際文化セミナーをどうぞよろしくお願い申し上げます。