卒業研究発表会を行いました(浦野ゼミ)



UPDATE 2025-07-29

浦野ゼミでは、4年ゼミ生による卒業研究の発表会を年二回実施しています。1回目は前期終わりの7月末~8月初頭に、2回目は後期終わりの1月末に行います。

この度、7月26日(土)に今年度第1回目の卒業研究中間発表会を行いました。中間発表会は、後期の本格的な卒業研究レポート作成へ向けて、研究の方向性を確認するべく、4年ゼミ生以外へ内容を披露することで、意見やコメントを頂戴し、夏期休暇中での取り組み、さらには後期の作業へと結びつけていかせることを目的としています。

今回の参加者は、10名の4年ゼミ以外に3年ゼミ生および卒業生、さらに学外の方にもご参加いただき、総勢24名でした。

各学生の発表タイトルは以下の通りでした。

  • 「時代に翻弄される人びと─現代人の入浴文化─」
  • 「テレビドラマに込められたメッセージ性─NHK連続テレビ小説を通して─」
  • 「都市部で進む第三セクター化」
  • 「老舗菓子メーカーのこだわり─ギンビスのイノベーション戦略からの考察─」
  • 「未来に光を求めて─『プリキュア』にみる共生社会の可能性─」
  • 「野球マンガを解剖する」
  • 「『勝利至上主義』を超えて─甲子園出場を目指す高校球児をめぐる研究─」
  • 「大学ブランド戦略と『らしさ』の構築」
  • 『生きづらさ』を感じる人びとへのメッセージ─仮想現実を用いた社会不安障害改善トレーニングの道─」
  • 「『威力』と『権力』のたたかい─デモンストレーションのメカニズム─」 

発表後の質疑応答では、「研究の核心部分がわかりづらくなっているので、焦点を絞るために再考した方がいい」「こういった資料も集める必要があるのではないか」「用語の定義を明確にすべき」「事例を絞った方が良い」などといった具体的な指摘があり、参加者全員で意見交換する機会もありました。

これから夏期休暇へ入るわけですが、その間に研究の進め方の見直し、データの分析、関係機関でのインタビュー調査など、どれほど進められることができるが勝負となりましょう。後期での研究成果報告に期待したいと思います。

(文責:浦野崇央)

 

JICA海外協力隊セミナーを実施しました(卒業生による講演)



UPDATE 2025-07-24

2025年7月17日に、本学国際学部の授業「国際貢献論」(担当:原田豪 特任講師)において、JICA関西センターによる海外協力隊説明セミナーが開催されました。

セミナーでは、本学外国語学部(現・国際学部)の2019年度卒業生であり、JICA海外協力隊としてインドに派遣された長尾宗馬氏をお迎えして、ご自身の活動体験を語っていただきました。長尾氏はインドにおいて柔道コーチとして現地の柔道クラブや、パリ2024パラリンピックに出場するインド代表チームの指導にも携わりました。当日は、現地での活動の様子や生活環境について豊富な写真とともに紹介され、参加者は国際協力の現場を身近に感じることができました.

講演では、海外協力隊に応募するまでの経緯や、柔道の指導を通じて感じた困難や達成感,さらに異文化の中での生活や食事についても具体的にお話しいただきました。終了後の質疑応答では、「海外協力隊に参加する前に大学で身につけておくべき力は何か」「現地の言語習得の実際」「応募の決め手となった出来事」など、学生から活発な質問が寄せられました.

参加した学生からは、「海外協力隊への関心が高まった」「挑戦してみたいという気持ちが芽生えた」といった声が多く聞かれ、国際協力への理解を深めるとともに、自身の将来を考える貴重な機会となったことがうかがえました。

参考:JICA海外協力隊ホームページ(リンク)

 

英語動画のコンテストを実施しました



UPDATE 2025-07-24

7月14日、English Language Honors Track (ELHT)のJapanese Society and Cultureビデオ制作プレゼンテーションコンテストが開催されました。今年は、ELHTの学生たちが2人1組でさまざまなテーマについて調査やフィールドワークを行い、その調査結果を英語でのビデオで発表しました。

2 年生の ELHT 学生が制作した 7 本のビデオを鑑賞した後、鳥居先生、小林先生、チュウ先生からなる 3 人の審査員が、コンテストの優勝者を決定しました。1 位は、大学生の SNS 利用状況について調査を行った蜷川さくらさんと牧野駆生さんに決定しました。2位賞とピアレビュー賞は、秋山睦空さんと片山拓司さんが受賞し、彼らは東大寺の歴史とその周辺環境について調査しました。3位賞は石原環さんと南田龍平さんが受賞し、彼らは日本文化におけるお辞儀の意味について調査しました。学生たちは、卓越したビデオ編集スキルで、創造的に研究内容を表現していました。さらに、英語でのスピーチを繰り返し練習することで、流暢な英語表現のビデオを制作することができました。

国際学部のELHT プログラムは、学生の英語力向上を支援するため、今後もさまざまな形で学生たちをサポートしていきます。

2025年度国際学部就職セミナーを実施しました



UPDATE 2025-07-15

2025年7月1日(火)の四時間目(15:00~16:30)に311教室において、学部2年生と3年生向けの就職セミナーを実施しました。当日は130名を超える学生が参加し、就職部の職員および航空業界での実務経験豊富な教員による講演と、すでに内定が決まった4年生(4名)からの体験談とアドバイスに熱心に耳を傾けました。

今回のテーマは「就職活動の現状とインターンシップの活用について」です。就職活動をめぐる動向としては、生成AIが普及する中、正解のない問いに対して、いかに聞き手を納得させられる回答ができるかが就職活動の合否を分ける指標になるという指摘があります。また、インターンシップ等に参加することで、「自分のこと」と「仕事のこと」を知るきっかけになるといわれています。こうした状況を反映し、本学部でも年度の前半に就職セミナーを開催し、2年生をもターゲットとすることで、早期に就活の動機付けを行う機会を設けました。

当日のプログラムは、以下の通りです。ご登壇者のみなさまに厚く御礼を申し上げます。

  1. 鳥居学部長による挨拶
  2. 安達謙一氏(就職部)「就活とインターンシップのポイントについて」
  3. 伊達寛客員教授・濱岡美衣客員講師「航空業界の現状と今後の見通し」
  4. 内定獲得済みの4年生(4名)からの体験談とアドバイス
  5. すべての登壇者との質疑応答

 

伊達客員教授の講演

濱岡客員講師の講演

内定者からの体験談

内定者からの体験談

内定者からの体験談

内定者からの体験談

 

 

2026年度前期出発の長期留学説明会を開催しました



UPDATE 2025-07-10

2025年7月8日(火)5限に、摂南大学国際学部主催で2026年度前期留学(長期留学)説明会が行われました。11名の学生が参加しました。

まず、国際学部職員から留学の概要と関連手続きについて説明しました。摂南大学国際学部では、在学期間を維持したまま休学せずに原則半年の留学をすることができます。留学先での学習については、帰国後に卒業に必要な単位として認定されます(上限あり)。また、成績など条件を満たした学生は奨学金を受給できます。現在、国際学部の留学制度では、「摂南大学海外留学奨学金」と「日本学生支援機構(JASSO)奨学金」の2種類に申請できる機会があります。

説明会に参加した学生は、留学制度の概要・出願方法・奨学金制度などについて真剣に話をきいていました。

全体説明の後に語圏・地域別(英語、中国語、スペイン語、インドネシア・マレー語)の説明会になりました。学生たちは関心のある言語・地域に分かれて、現地に精通している教員から、留学するための準備や手続き、現地の情報など詳しい説明を聞いていました。摂南大学国際学部では2026年度は次のような大学に長期留学することができます。

  • 英語圏:ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)、カルガリー大学(カナダ)、サザンクロス大学(オーストラリア)、オークランド大学(ニュージーランド)、サンウェイ大学(マレーシア)
  • 中国語圏:上海外国語大学(中国)、台湾師範大学(台湾)
  • スペイン語圏:アリカンテ大学(スペイン)、グアナフアト大学(メキシコ)
  • インドネシア語・マレー語圏:ストモ博士大学(インドネシア)、マレーシア国民大学(マレーシア)

語圏・地域別の説明では、学生は教員に熱心に質問していました。「海外に出て学びたい」「留学では言語だけではなく何かを得たい」という真剣な思 いと、それに伴う緊張感・不安感が交錯するような雰囲気が伝わってきました。教員は、そのような学生に対して丁寧にサポートしていました。

多くの学生が国際学部の長期留学制度を利用して海外で学び、一回りも二回りも成長してくれることを願っています。
(文責:国際学部留学委員会委員 森類臣・金子正徳)

 

 

関連ページ:

海外留学

2025年度後期 留学説明会を開催しました

インドネシアの大学とプレゼン発表会を行いました



UPDATE 2025-07-06

7月2日(水)、3年次生対象科目「インドネシア語で考える現代社会」ではインドネシア・ジャカルタのLIA大学(Universitas LIA)とオンラインで繋ぎ、双方の学生がプレゼン発表を行いました。

「インドネシア語で考える現代社会」は、インドネシア語を駆使して現代社会の一端を探る授業です。これまでの授業ではインドネシアと日本のテレビコマーシャルを比較したり、最近のインドネシアの新聞記事を訳しながら現代のインドネシア事情を把握、さらにはインドネシアと日本の関係の理解に努めました。

今回、これまでの学習成果を生かして、グループごとに実際にあちらこちらに出向いて写真やビデオを撮影し、その成果をインドネシア語で発表するという実践に取り組みました。

今回のプレゼン発表会の共通テーマは「若者のライフスタイル」です。インドネシアの学生たちは日本語でインドネシアの若者の姿を発表し、日本の学生たちは日本の若者(学生)のライフスタイルについてインドネシア語で発表しました。

まずLIA大学の学生たちは4つのグループに分かれ、次のテーマでそれぞれ発表してくれました。

 ・インドネシア型喫茶店(ワルコップ)とインドネシアのキャッシュレス決済(QRIS)
 ・インドネシアのサファリパーク(Taman Safari)
 ・インドネシアの若者の流行りVelocity(Velocity on TikTok)
 ・メルバブ登山

特にインドネシアのTikTokで人気のVelocityダンスをめぐる発表では、日本の学生も参加し、振りつけを教えてもらいながら全員で踊りました。

続いて、本学学生が以下の5グループに分かれ、インドネシア語で発表をしました。
 ①Tempat nongkrong anak muda〔若者の溜まり場〕
 ②Kantin di kampus Setsunan〔摂南大学の学食〕
 ③Tempat-tempat di mana pemuda kumpul〔若者が集まるところ〕
 ④Fasilitas di Universitas Setsunan〔摂南大学の施設〕
 ⑤Pemandangan hari libur para pemuda〔若者たちの休日の過ごし方〕

①では日本の居酒屋を取り上げ、店内の風景や注文の仕方の発表をしました。②では学食のメニュー紹介と人気のメニューの説明を行いました。③のグループは通天閣、甲子園球場、大阪の有名なラーメン店、大阪駅周辺の施設などを紹介し、魅力を語ってくれました。④は寝屋川キャンパス3号館1階のラーニングコモンズ、2号館の食堂、10号館の図書館をビデオ映像を交えながら発表しました。最後に⑤のグループは学生の休日風景を4つのキーワード、すなわち「カレー」「自然」「ショッピング」「ドライブ」に分け、CoCo壱番屋、箕面大滝、ユニクロ、六甲山地の摩耶山について自身の体験を踏まえて発表していました。

双方の発表後は質疑応答タイムとなり、インドネシア人学生からは「日本で野球が盛んな理由は何か」「大学へ弁当は持ってきますか。そのおかずは何ですか」などの質問が投げかけられ、本学学生は一生懸命にインドネシア語を駆使して回答していました。

今回のプレゼン授業の感想を寄せてもらいましたので、一部抜粋してご紹介します。

  • インドネシアの現地の人との交流というのがとても貴重な経験だったと感じました。
  • インドネシアの学生たちとリアルタイムで会話することが出来て楽しかった。
  • グローバル社会が広がっていく行く中、このようにLIA大学とのオンライン授業はこれからの社会にとても必要な能力を得ることが出来ると思った。
  • とても興味深いプレゼンの発表会でした。インドネシアの方々が私たちに質疑応答をするときに進んで次々に質問がきてくれたことが日本の学生との積極性が違うことに気づきました。私も同じように間違えを考えないで積極的に学んでみようと思いました。
  • インドネシアでは、Velocityというものが流行っていることを知りました。私たち日本の学生も一緒に参加し、楽しく真似してダンスができたことが嬉しかったです。また、インドネシアの学生は、ワルコップに友達と集まり、コーヒーや軽食を楽しむ場所として親しまれているということが分かりました。今後は、更にインドネシアの事について知り、実際にインドネシアの学生と交流する機会があった時に、そんなインドネシア語まで使えるの?!と驚いて、喜んでもらえるように、語学の勉強に取り組みたいと思いました。
  • 現地に住んでいないとわからないことを知ることができました。また日本語学習者からみた日本語ということを知ることができました。具体的には日本語非母語話者からすれば日本語のこういうところがわかりにくいということを知ることができました。僕は日本語教育について勉強しているので、日本語を日本語学習者から見ることが大切であるためそれについて考えることができました。この経験を今後の学習に生かしていこうと思います。
  • 私は自分の考えを相手に伝える難しさと、異なる文化背景を持つ人と意見を交換する楽しさの両方を実感しました。特に、インドネシア語での発表では自分の言いたいことを正確に表現するために、語彙力だけでなく論理的な構成力が大切だと気付きました。今後はもっと多様な人と積極的に意見交換をし、自分の考えを深めたいと思いました。

また、参加学生からは「テーマ別のディスカッション」や「フリートーク」、「お互いの生活のリアルVlogを流し合う」、「学校、バイト、職場、伝統的、さまざまな服に関する文化交流」などをオンラインでする機会を望む声が上がりました。

今後とも、オンラインの特徴を生かした生の交流を進め、インドネシアと日本の双方にとって有意義な企画に取り組んでいきたいと思っています。(文責:浦野崇央)

 

 

 

 

 

インドネシアの大学と連携授業をしました



UPDATE 2025-05-21

2025年5月15日(木)、2年次対象授業「インドネシア語と現代文化」では、インドネシアの連携協定大学である、ストモ博士大学(Universitas Dr.Soetomo)文学部とオンラインで結び、生のインドネシアを知る授業を行いました。

 

ストモ博士大学からは文学部長のシシリア・タントリ・スルヤワテイ先生と、日本語を学んでいる1年生3名が出席してくれました。

授業では、インドネシア第二の都市スラバヤの概要や街の雰囲気などを学生自らが撮影したビデオ映像や写真とともに発表してくれました。発表ではインドネシア語と日本語の二つの言語でわかりやすく説明してくださり、スラバヤを訪れたことの無い日本の学生にとってはとてもイメージがわきやすいものとなっていました。

学生たちから寄せられた感想を以下に抜粋してご紹介します。

「インドネシアのスラバヤという都市の観光地や、歴史的な街の風景、また、日常的な風景を知る事が出来た。特に私自身、インドネシアは一軒家などが殆どだと思っていたが、実際はマンションが東スラバヤで建設が進んでいたりするなど、急速に発展していることが知ることが出来た。」

「実際にインドネシアの学生の住まいを見ることが出来て、日本よりも色とりどりな壁だったり街並みだなと感じました。モールだったりマンションの発展の仕方だったりも聞くことが出来てインドネシアと日本は思っていたよりも違うところが多いと分かって実際に目で見てみたいと思いました。」

「学生の人たちもとても良い人達でインドネシアの人たちと仲良くなってみたいなと思いました。」

「リモート授業を通じて現地の学生と交流し、文化や価値観の違いを実感した。」

「日本にいると日本だけで過ごせるので海外の事を意識しないが、海外のことを意識するようになった。」

「本日の授業でインドネシア人とオンライン交流を行い、異なる文化や価値観に触れることができた。特にインドネシアの食文化の話が興味深かった。この経験を通して、異文化への理解や相手を尊重する気持ちが大切だと感じた。」

「将来、外国の人と関わるときにも、自信を持って交流できるきっかけになったと思う。」

「インドネシア人の方と話すことで、文化や価値観の違いを実感し、異文化理解の大切さを学びました。インドネシア語や日本語での会話を通じて、語学力だけでなく「伝える姿勢」の重要性にも気づきました。将来、留学や国際的な仕事を目指す上で、この経験は視野を広げる大きなきっかけになると思います。」

「実際にインドネシアの方と話すことが出来て楽しかったです!みなさんとても日本語が上手だと思いました。」

「インドネシアの方の日本語が上手くてびっくりした。自分のバイト先に海外の人がいて、その人も日本語が上手でした。何かに対する努力する姿勢というのが素晴らしいと思った。見習うべき姿だと思った。」

「インドネシア語が何個かの単語くらいは聞こえると思っていた。しかし、いざ始まってみると全く理解できなかった。これが本場のインドネシア語かと言うのを理解することができた。今日のこの挫折の経験はむしろインドネシア語のモチベーションを上げてくれそうだ。今後はさらにインドネシア語のスキルアップに力を入れたい。」

「最後に、インドネシアの学生さんの家の様子や学校の様子を映像で知ることができたのが、良かった。やはり、現地の声を聞くことで、学びがより広がり、興味も持ちやすくなると感じた。また、こういう機会があれば素敵だと考える。」

現代においては、リアルタイムで異文化と接することは可能です。本学部においては、実際に現地を訪れるプログラムだけでなく、このようなオンライン授業の取り組みを通じて、文化交流の実践を行っています。

今後もこのような機会を設け、学生たちに刺激を与えたいと思っています。
(文責:浦野崇央)

外国語学部・国際学部の言語コンテスト表彰式を開催しました



UPDATE 2025-02-13

 

2025年1月28日(火)4時限目に、2024年度の外国語学部・国際学部の各言語コンテストの表彰式および受賞者発表会を行いました。今年度は、英語のスピーチコンテストとレシテーション・コンテスト、中国語スピーチコンテスト、スペイン語圏文化プレゼンテーションコンテスト、韓国語スピーチコンテストが行われ、各コンテストの入賞者の多くが参加しました。

式典では、初めに鳥居学部長から激励の言葉が述べられ、上位入賞者に賞状・副賞が授与されました。その後、中国語スピーチコンテスト1位の松村康平さんが中国語で自己紹介を行い、続いて、英語のスピーチコンテスト1位の井上日菜乃さんが“Something I Learned about Life”というタイトルでスピーチを行いました。

 

 入賞者や友人、教員が集まる中、発表者は発音や言葉の表現が上手なだけでなく、しっかりと聴衆を見ながら、堂々とした発表を行いました。発表後、教員からの質疑の場面では和やかな雰囲気に包まれ、外国語学部・国際学部の多言語の学びの面白さを感じる場となりました。言語習得に励まれる学生の皆様のますますの健闘を期待します。 

(文:国際学部准教授 加来奈奈、写真:国際学部准教授 天野貴史)

 

2025年度後期 留学説明会を開催しました



UPDATE 2025-02-13

 

国際学部では、2025年度後期の長期留学プログラムとして英語圏6校、中国語圏3校、スペイン語圏3校、インドネシア語圏1校の計13校への留学希望者を募集することになり、2024年1月28日(火)5限に説明会を開催しました。この説明会には1年生41名と2年生9名が参加し、学部長による挨拶の後、国際学部事務室からの説明と各提携校の担当教員による個別説明の2部構成で進行しました。

第1部では、学部事務室からの説明を通じて、この留学制度により、留学先で学んだ時間に応じて単位が認定されるため4年間で卒業できることなどが説明されました。また、留学可能な提携校、出願や審査の日程、成績要件など、留学に関するさまざまな事項について理解を深めました。さらに、経済的支援として、摂南大学海外留学奨学金や日本学生支援機構(JASSO)奨学金の制度についても詳しい説明があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。

第2部では、学生が関心を持つ言語圏ごとにグループに分かれ、各提携校の担当教員から説明を受けるとともに、気になる点について質問を行いました。国際学部の語圏別提携校は、英語圏では米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシアで、中国語圏では中国と台湾、スペイン語圏ではスペインとメキシコ、インドネシア語圏ではインドネシアにあり、複数の語圏に関心を持つ学生も少なくありません。 

この第2部では、担当教員が各留学先での過去の事例をもとに、現地の気候や食事、住居、授業の様子などについて詳しい説明を行いました。また、学生は自分の関心や不安なことについて相談することで留学のイメージを明確にしました。さらに、今回は渡航や入学手続きなどを担当する旅行会社も参加したため、詳しい説明と最新の情報に接することで、より具体的に留学先を検討することができました。

(国際学部教授 中西 正樹)
関連ページ:海外留学

 

体験型特別実習(事後申請型)発表会が開催されました



UPDATE 2025-02-10

 国際学部の「体験型特別実習」科目にはいくつかのタイプがあり、事後申請型は、学生が自主的に計画・参加した社会的活動の内容や成果を日誌やレポート、プレゼンテーションの形式で事後に報告し、審査に合格することで単位が認定されます。「社会的活動」とは、学部のディプロマ・ポリシーに合致する自主研究活動やインターンシップ、ボランティアなどを指します。

 昨年の春休みや夏休みを利用して活動に取り組んだ計4名の学生が、事前授業、自主活動、申請書類の提出、事後授業を経て、2025年2月4日(火)に、この科目の最終授業であるプレゼンテーションに臨みました。

 地中海のマルタはイタリアの近くに位置しますが、かつてイギリスの植民地だったことから英語が公用語です。そのマルタで英語を学ぶ6週間のプログラムに参加した学生は、ヨーロッパや南米の学生と共に学び、ホームステイやシェアルームでの生活を経験しました。こうした活動を通じて、授業中でも活発に質問を投げかける雰囲気や、感情を率直に表現する文化に触れ、語学以外にも貴重な学びを得たことを報告しました。

 農学部から国際学部に転学部した学生は、マレーシア・サラワク州で「オランウータンの森再生プロジェクト」に参加しました。過度な伐採で失われた森を植林によって再生する活動です。日本での生活とマレーシアの環境問題とのつながり、現地少数民族のバディとのインドネシア語での交流、発光バクテリアによって光る神秘的な木、活動をやり遂げて自身の可能性を発見したことなどを、豊富なビジュアル資料を示しながら発表しました。

 日本語教師を目指し、日本語教員養成課程を履修している学生は、ベトナム・ホーチミン市の日本語学校でインターンシップを行いました。受け入れ校の学生は、すべて日本での就労を目指し、日本語を習得することを目的としています。与えられた課題は、日本語の授業外で彼らの日本就労を支援するためにできることを考えることでした。学生たちの目的やレベルに合わせたゲームを考案・実践し、学生からのフィードバックをもとに課題を解決したことや、自身がこの活動でコミュニケーションに積極的になったことを報告しました。

 教員を目指して教職課程で学んでいる学生は、小学校時代の先生の紹介を受け、大阪市内の小学校で授業や職員室業務の補助を行うボランティア活動に取り組みました。教材の作成や素材選びといった労力と時間を要する業務を経験し、自身の小学生時代と比較しながら多くのことに気づいたことを報告しました。また、教育技術が進歩する一方で、業務量の多さに対して教員数が不足している現状を認識したこと、多忙な中でも子どもと触れ合う時間の大切さを実感したという発表には説得力がありました。

 これらの発表には、聴衆として参加した国際学部の学生や教員から多くの質問が寄せられ、和やかな雰囲気の中で活発な議論が交わされました。

 

(国際学部 教授 中西正樹)