長期海外出張 マレーシア(上田教授)



UPDATE 2024-10-07

私は2023年9月から長期海外出張制度を利用して、マレーシアに行きました。現地での受入研究機関はマレーシア国民大学(Universiti Kebangsaan Malaysia、以下UKM)の人文社会科学部(Fakulti Sains Sosial dan Kemanusiaan、以下FSSK)です。同学部内にあるマレー言語・文学・文化研究センター(Pusat Kajian Bahasa, Kesusasteraan dan Kebudayaan Melayu)というセクションに在籍するカリム・ハルン博士が受入教員としてご尽力下さり、現地での研究活動を円滑に進めることができました。

UKMは1970年に建てられた国立大学です。スランゴール州にあるメインキャンパスは広大で、山を切り開いた敷地に9学部と11研究機関を擁します。私の所属したFSSKは言語学や歴史学といった人文科学から、国際関係論や政治学などの社会科学まで、広く文系の学問領域をカバーしています。

一年間、UKMに拠点を置いて、自身の調査地であるサバ州や東ティモールに足を運び、現地調査を行うことが出来ました。また、UKMの図書館は東南アジア関連の文献コレクションが充実しているため、時に書庫で本や資料を探しつつ、時にオンライン化された論文を閲覧する日々でした。現地調査や文献調査の成果は、帰国前に二つの国際学会で発表しただけでなく、いくつかの研究会で話す機会を得ました。こうした機会に、新たに国内外の研究者と知り合えたのも大きな収穫の一つです。研究活動に加えて、FSSKで開講されているカリム博士らの授業に参加して、教授方法について知見を得ることもありました。

<チャペル内で行われた収穫祭関連イベント(マレーシア)>

サバ州でも東ティモールでも、私が調査対象とする人々の宗教はカトリックです。現地調査を通じて、二つの社会を対照したり、重ね合わせて見ることで、かれらの信仰生活について理解を深めることが出来ました。とりわけ今回の滞在でありがたかったのは、大学で教えている限りはなかなか赴くことの出来ない時期に、調査地を訪れられたことです。サバ州は毎年五月末に「収穫祭」と呼ばれる文化行事があります。サバ州の先住民の人々が米の収穫を祝して行ってきた伝統行事が、州の文化行事として大々的に行われるようになったものです。さまざまな関連行事が開催されて、お祭りムードが醸成される五月末の時期にサバ州に滞在したのは、およそ20年ぶりのことでした。

また、10年ほど前から調査を始めている東ティモールも、通常であれば調査のために赴くことが出来るのは、授業のない期間に限られます。同国の主要な農作物であるコーヒーの収穫のシーズンは七月頃なので、いつも収穫前や収穫後に行かざるを得ませんでした。今年、初めて収穫の時期に行くことが出来たので、農作業の分担や販路の詳細がわかって、また違った角度から東ティモール社会について知見を得ることが出来たように思います。
< 山間部の小さなチャペル(東ティモール)>

実は、私が大学院生だった2002年から2004年までの期間も、UKMに研究生という立場で在籍して現地調査をしていました。20年の時を経て、同じキャンパスで時間を過ごすことになったわけです。

現地で暮らしていて20年の変化を最も感じたのは、売られているものの値段です。折からの円安に加えて、マレーシア国内の物価上昇もあって、食料品などは日本で調達するのとそう変わらないものも増えてきました。たとえば卵や牛乳は、スーパーでの価格を見るとほとんど違いを感じません。いっぽうで、南国ならではのフルーツや、日常的に食する野菜などは、美味しいものを安価で入手できます。新鮮な葉物の野菜は、日本で支払う値段で数倍の分量が手に入ります。日本とマレーシアの二国間の物価の差はますます小さくなっているようですが、ものによって事情はさまざまのようです。

大きく変わったなと思うことの二つめは、キャッシュレス決済の普及です。日本もコロナ禍を経てキャッシュレス決済が急速に普及しました。ですが、マレーシアで暮らしていると、普及の度合いはそれ以上だと感じます。大学内でさえ、現金が使えないシチュエーションがしばしばあって、苦慮したのを思い出します。もちろん、ショッピングセンターやホテルなどでは、マレーシアでも昔からクレジットカードが使えていました。ですが、今や小さなスーパーでも現金以外の支払いが一般的です。

とりわけ、現金以外の決済手段として、QRコード決済が広がっているのが興味深かったです。スマホにオンラインバンキングのアプリを入れると、(ほぼ自動的に)個人のQRコードが発行されるほか、種々のアプリに決済用のQRコードが実装されています。そうしたスマホのアプリによる決済が、いたるところで可能になっています。支払用のアプリが何であるかを特に考えることなく、レジ横に設置されたQRコードを読み取ったり、こちらが表示したQRコードを表示したりして行う決済は、とても便利です。ナイト・マーケット(pasar malam, 夜市)や、道ばたの屋台などでも、QRコード払いがかなり浸透しています。私も、日本ではスマホでの支払いをしたことがありませんでしたが、マレーシアではそれなしでは不便だと思うくらいに使い慣れてしまいました。
<小さな個人商店でもQR決済が可能(マレーシア)>

20年ぶりのマレーシアでの生活は、新鮮で刺激に満ちたものでした。現地で暮らすことは、現地の社会や文化を学ぶことに直結します。特に、私の専門分野では、こうした感覚を持ち続けることが大きな意味を持ちます。今回の滞在は、これまでに得てきた知識や情報を見直したり、時に再確認したりする、充実した時間となりました。

末筆ですが、このような機会を頂けたことにつきまして、関係各所にあらためて感謝申し上げます。とりわけ、手続き等でバックアップして下さった職員のみなさんや、温かく送り出してくれた国際学部のみなさん、ありがとうございました。

(国際学部教授 上田達)

体験型特別実習 ANA中部空港研修



UPDATE 2024-10-10

(株)ANA総合研究所提供の「体験型特別実習ANA中部空港研修」に、今年も、国際学部2年生の10名が参加しました。夏休み期間を使っての、事前学習、実地研修、事後報告会の3本建てプログラムです。

事前学習として2日間で企業訪問におけるマナーから始まり、エアライン業界や、エアライン職種ごとの業務知識を学びます。その後、8/26~8/28の2泊3日で愛知県の中部国際空港(通称セントレア)にあるANA中部空港株式会社でグランドスタッフ(空港係員)業務の実習を行いました。新入社員が実際に体験する業務訓練です。

チェックインカウンターシミュレーションではお客様のお荷物を預かりながら、保安業務を行い、同時に些細な会話から、それぞれのお客様に合ったおもてなしを考える難しさを学びました。

搭乗ゲートでは、アナウンスにも挑戦し、お客様のスムーズな搭乗を促すことで、定時出発を守るシミュレーションを行いました。

また、人事の方や、グランドスタッフの方々との座談会も催され、仕事のリアルや、就職活動に向けてのアドバイスもいただきました。

事後報告会では、一人一人が、PPTを作成し、どのような思いを持ってこの実習に参加したのか、また、今後どのような目標に向かって進みたいのか、熱く語ってくれました。

2年生という早い段階で実際の空港業務を体験し、華やかに見える空港業務の裏にある厳しさや、また、仕事のやりがいなど生の声を訊けたことは、将来のキャリアを考えるうえで大きく役立ったのではないでしょうか。

(文責 国際学部客員准教授 沖中美喜)

 

 

 

 

ゲームが社会人基礎力も伸ばす? English Game Circleに行かなきゃ!



UPDATE 2024-10-03


[日本語訳が英語の後に続きます。]
At the Neyagawa Campus of Setsunan University, the English Game Circle meets regularly to play board games and card games in English. If you are a student at Setsunan University, join us in the common area of the 1
st floor of building 3 every Friday during 2nd period and lunchtime to play games. Students of all years and majors are welcome! You can bring your lunch with you and eat while we play. 

Playing games in English can give you the opportunity to practice speaking English in a low-stress environment. You can sharpen your English skills and learn things that rarely appears in textbooks. For example, you can learn how to explain and listen to rules, how to cheer for and encourage others, and how to discuss game strategy. Playing games also sharpens your thinking skills. These are all practical skills that can be useful in the future. 

The English Game Circle also meets for longer game days during the spring and summer breaks. Our last long game day was held on September 8th, 2024. Three alumni, who were former English Game Circle members, also joined us. In addition to playing games, current students were able to talk with the alumni about job hunting, working life, and graduate school life.  

Are you interested in playing some games? Why not join us! We look forward to seeing you at the next meeting! 

For more information, follow us on Instagram at: setsunan_english.game 

摂南大学寝屋川キャンパスでは、英語でボードゲームやカードゲームを楽しむ「イングリッシュゲームサークル」を定期的に開催しています。摂南大学の学生の皆さん、毎週金曜日の2限と昼休みに3号館1階の共有スペースで一緒にゲームをしましょう。学年・専攻は問いません!お弁当を持って来て、遊びながら食べることもできます。 

英語でゲームをすることで、ストレスの少ない環境で英語を話す練習をすることができます。英語のスキルを磨き、教科書にはめったに出てこないようなことを学ぶことができるでしょう。例えば、ルールの説明の仕方や聞き方、応援の仕方や励まし方、ゲームの作戦の立て方などを学ぶことができます。ゲームをすることで思考力も磨かれます。これらはすべて、将来役に立つ実践的なスキルなのです。 

イングリッシュ・ゲームサークルは、春休みと夏休みにも長期ゲームデーを開催しています。前回の長期ゲームデーは202498日に開催されました。イングリッシュ・ゲームサークルの元メンバーである3人の卒業生も参加してくれました。在校生はゲームだけでなく、就職活動や社会人生活、大学院生活について卒業生と語り合いました。 

ゲームに興味がありますか?ぜひご参加ください!次の回でお会いできるのを楽しみにしています! 

詳しくはインスタグラムをフォローしてください:setsunan_english.game 

ホテルインターンシップと台北インターシップを開催しました! 



UPDATE 2024-10-03

国際学部は(株)ANA総合研究所と提携し、8月に「ホスピタリティ実習演習」のカリキュラムとして、3年生を対象としたホテル業務体験と海外空港業務体験を実施しています。 

ホテルコースに参加した学生は、大阪市内のインターコンチネンタルグループである「ANAクラウンプラザホテル大阪」にて10日間のホテル業務の実習を行いました。フロント、ラウンジ、ゲストリレーションズ、客室管理、レストラン、マーケティングなどの多くの部署を体験することで、ホテル業務に関する幅広い知識を習得し、各部署の連携を目の当たりにしました。また、現場で働くからこそ学べるホテルならではの高品質なおもてなしを身に付け、実践することができました。 

空港コースに参加した学生は、8月23日(金)~8月27日(火)の4泊5日でANA台北支店にて松山空港旅客業務の実務体験と市内支店の業務見学を行いました。空港業務研修では、航空機の機側にて手荷物搭降載などの作業の見学をし、整備担当と共に出発機のお見送り「グッバイ・ウェーブ」に参加しました。また、チェックインカウンターにてお客様の案内や誘導を行うロビーサービスの体験や搭乗ゲートにてこれから出発するお客様に対して実際にアナウンスも行いました。 

市内支店見学では営業や予約業務、そして航空会社のESG活動について説明を受けました。マルチに活動する海外支店の活動を通して、航空教室などの社会貢献活動について学びました。 

就職活動前にホスピタリティ産業を実務体験することにより各業界の職業理解を深め、これまで学んだホスピタリティを体現できる貴重な機会になりました。今後の就職活動にも大いに役立つものになったと思われます。 

(文責:国際学部客員講師 濱岡美衣) 
関連ページ:ANA連携授業 | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan.ac.jp)

ANA関西空港見学会を行いました!



UPDATE 2024-09-30

国際学部では㈱ANA総合研究所と提携し、2年生を対象とした関西空港見学会を実施しています。2024年は9月3日に10名の学生が参加して開催されました。

冒頭、今回の見学内容と予定の説明を受けた後、まず初めに空港当局から特別に許可を得て、通常は立ち入りが認められない航空機の機側に参りました。そこでは、手荷物や貨物の搭降載や整備作業、滑走路へ航空機を誘導するプッシュバックなど、普段は目にできない出発作業をすぐ傍でみることができ、とても貴重な体験ができました。
次に、オペレーションコントロール部門で到着・出発作業が予定どおり進捗しているかを見学しました。その後、2階の国内線出発フロアと4階の国際線出発フロアでお客様の搭乗手続を行うカウンター業務や航空機への搭乗案内を担当する旅客部門を見学し、安全・定刻に航空機を出発させるための情報の共有や、チームワークの重要性について説明を受けました。

見学終了後は、参加者と年代も近い若い社員の方々との座談会の時間です。空港の仕事内容のみならず社会人としての心構えや就労意識についても活発な質疑応答がかわされました。今後の就職活動にも大きな動機付けになったようです。

また、学生が利用することの多いLCC(Low Cost Carrier)が使用している第2ターミナルも見学しました。第1ターミナルと比べて簡素な施設状況で効率的にLow costを実現している様子などを確認できる機会となりました。

(文責:国際学部客員教授 伊達 寛)
関連ページ:https://www.setsunan.ac.jp/intlstudies/w/ana/

ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドでの特別実習を実施しました!



UPDATE 2024-09-26

摂南大学国際学部(外国語学部)では、2024年8月26日(月)~8月28日(水)にホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(兵庫県神戸市)での「体験型特別実習」を実施しました。ホスピタリティ産業の最前線であるホテルの中でも高品質を誇る「スモール・ラグジュアリーホテル」の現状を視察し、実際の業務を体験することのできる本プログラムは2022年度から始まり、今回が3度目の実施です。
参加者12名は、同ホテル総支配人である本学部の客員教授檜山和司からホテルの経営特性やおもてなしの秘訣等に関する事前授業を受けた後、実習本番を迎えました。3日間の実習では客室、婚礼会場、宴会場等の各部門に配置され、スタッフの指導を受けながら業務を体験しました。
最高品質のサービスを提供するプロ意識、徹底されたサービス精神を目の当たりにし、将来的に観光業界で働きたいと考えている学生はもちろんのこと、参加者全員にとって大変貴重な経験となりました。

~参加者の感想(抜粋)~

・「初めて見聞きし、体験することばかりで新鮮でした。将来の選択肢が増えました」

・「様々な業務を通じて、ホスピタリティの本質、おもてなしなど沢山のことを学び非常に貴重な体験ができました」

・「礼儀や接客など、ホテル業界やブライダル業界の難しさや楽しさを知り、人として成長できる実習でした」

(文責:国際学部事務室)

【留学生通信】3カ国を旅してみて



UPDATE 2024-08-11

私、吉田百花(国際学部3年生)は現在スペインのサラゴサという都市にあるサラゴサ大学(スペイン語:Universidad de Zaragoza 英語:The University of Zaragoza)に留学しています。本「留学生通信」ではスペインの文化について私なりの視点で報告してみようと思います。第5回目の今回は旅行記になります。夏休みを利用してフランス、イタリア、ギリシャを訪れました。

フランスは、エクサンプロヴァンスという南仏にある街とパリに行ってきました。エクサンプロヴァンスは、フランス人がバカンスで訪れることが多いのか、外国人よりもフランス人の観光客多かったです。中心地には、通りにたくさんのお店があり、どの時間帯も観光客で賑わっていました。レトロな雰囲気の建物やおしゃれな街並みが多く、街歩きを楽しみました。

一方、パリでは、フランス建国記念日である7月14日に行われるパリ祭に行きました。旅行のスケジュールの関係で、パリ祭のフィナーレを飾るエッフェル塔の花火は見られませんでしたが、午前中に行われる革命記念軍事パレードの一部分は見ることができました。今年はパリオリンピックの関係で、通常とは異なる場所で行われ、パレードに関しての情報も少なく見れるか見れないか賭けに近い状態で行きましたが、航空隊(日本でいう自衛隊のブルーインパルス)が描くフランス国旗を間近で見ることができて行った甲斐がありました。しかし、真下から見ることは出来なかったので、いつか再挑戦したいと思います。

続いてイタリアでは、ヴェネチアとローマに行きました。パリからヴェネチアへ向かう飛行機から見えたアルプス山脈は壮大でした。ゴンドラで知られるヴェネチアですが、2時間ほど車に乗るとドロミテという東アルプス山脈のある地域に行くことができます。日本人にも人気のある場所だからか、日本から来ているツアー客の方々にも遭遇しました。美しい景色に癒され、少しの時間でしたが、忙しい日常から逃げることができ気持ちがとてもリフレッシュしました。

ローマ滞在もパリ同様に時間に余裕がなく、日本人に人気のトレヴィの泉には行かず、ヴァチカン市国だけを訪れました。スペインでもいくつかの大聖堂を訪れたことがありましたが、世界最大の教会であるサンピエトロ大聖堂は何もかもが格別でした。サンピエトロ大聖堂に訪れる際は、必ず登るであろうクーポラですが、三半規管の弱い方や夏の暑い時期に訪れる場合はエレベーターで上まで行くことをオススメします。私は階段で行きましたが、螺旋階段がほとんどでヘトヘトになりました。

ギリシャでは、サントリーニ島に行きました。白で塗られた家々とエーゲ海、ブルードームと絶景の風景でした。市内のお店が立ち並ぶ通りは、観光客で混雑していたり、サントリーニ島の地形特有である段差がどこにでもあるため、暑い中歩くのはかなり大変でした。今まで人並みに旅行してきましたが、サントリーニ島は若いうちに訪れるべき観光地だと思いました。

これらの旅は、国内を移動する際はそれぞれの国の国鉄(日本でいう新幹線)を使用しました。フランス・イタリア・スペインどの国も線路沿いにヒマワリ畑やラベンダー畑が共通してあったことが印象に残りました。また、国ごとに乗客の車内での過ごし方が違うところが面白いと感じました。フランスは、本を読んでいる人がいたり、寝ている人がいたりと車内が静かでしたが、イタリアやスペインでは、車内で電話をしたり、動画をイヤホンなしで見たり、大きな声で会話したりとかなり騒がしかったです。

最後に、ヨーロッパに多いスリに関して述べようと思います。観光客の乗り入れが多い駅や治安の悪い地域の駅・空港・観光地では、警察や軍隊が見守りをしています。絶対安全とは言えませんが、一人で旅行する者にとっては少し心強かったです。もちろん、警察や軍隊がいても危険な人物はいるようなので、人が集まる場所では常に周りに目を向けるなど注意が必要だと思いました。

写真1:ドロミテ付近の山のふもとにあった町

写真2:少し山道を登ったところ(車で訪れることができる)にある池と山

ドロミテはヴェネチアからのアクセスが悪く、個人で訪れるにはレンタカーが必要だったりするため、ツアーでの参加をオススメします。

(国際学部3年生 吉田百花)
https://www.setsunan.ac.jp/intlstudies/w/2024/07/【留学生通信】スペインの日常生活/

2024年度中国語スピーチコンテストを開催しました



UPDATE 2024-08-07

 2024年7月24日(水)に中国語スピーチコンテストを開催しました。参加者が多いため、制限時間は2分としました。参加者は「中国語プレゼンテーション」を履修している3年生の32名です。

 審査員はこの科目を担当する教員2名と他の中国語教員3名の計5名という構成でした。当初、10号館3階のプチテアトルで実施する計画でしたが、エアコンの不調により急遽CALL教室に変更して実施しました。

 スピーチのテーマは多彩で、今自分が取り組んでいるスポーツや、休日の過ごし方を紹介する参加者が目立ちました。一方、中国の食文化や日本の伝統文化、おすすめの映画などをテーマにスピーチする参加者もいました。ルールでは原則として原稿を暗記することになっていましたが、途中で原稿を見てしまったり、時間切れで最後までスピーチできない参加者も見受けられました。

 全体としてスピーチの完成度は非常に高く、授業担当者以外の審査員を驚かせる結果となりました。特に入賞者のスピーチは発音の正確さ、流暢さ、表現力のいずれも高レベルであり、ネイティブスピーカーの先生からも高く評価されました。

 審査の結果、5名の入賞者を選出しました。最後に、入賞者を中心に記念写真を撮影し、解散しました。入賞者たちは2025年1月の学部表彰式で他のコンテストの入賞者とともに表彰されます。

文:国際学部教授 中西正樹・写真:国際学部講師 小都晶子
関連記事:https://www.setsunan.ac.jp/intlstudies/w/classes-post/中国語%E3%80%80関連情報/

IUのコンサート会場でインタビュー調査を行いました[森ゼミナール]



UPDATE 2024-08-07

私たち摂南大学国際学部森ゼミナール4期生は、2024年7月6日Asueアリーナ大阪で行われた「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN OSAKA」において、このコンサートに参加する方たちにインタビュー調査を行いました。

このインタビュー調査は、私たちゼミ生の研究テーマでもある韓国の公共外交や韓国ポップカルチャーの波及力の基礎調査となりました。韓国アイドル(アーティスト、俳優)が、海外のファンにどのような影響を及ぼしているのかをインタビュー調査を通して把握できればと思い行いました。当日は、私たちゼミ生7人が2人もしくは3人のグループに分かれて調査を実施しました。会場付近でコンサート開場を待っているIUの公式ファンクラブ「UAENA(ユエナ)」の方々など15組にご協力いただきました。

 

 

インタビューイ(インタビュー対象者)に対しては、必ず質問する必須項目を設けました。項目は次の通りです。

①IUを好きになったきっかけ

②韓国を訪れたことはあるか

③IU以外に好きな韓国の歌手/グループはいるか

④日韓関係が「悪化」していたといわれる時期はどのようなファン活動をしていたのか。

⑤IUへの好意は韓国への印象にどのような影響を与えていると思っているのか。

これら必須項目を踏まえた上で、内容の発展可能性が見込まれれば、インタビューイの関心をさらに深く探っていく手法(半構造化インタビュー)を取りました。

①の項目では、歌手活動だけではなく、俳優としても活躍するIUへの熱い回答をたくさん聞くことができました。また、本記事筆者(川内)のチームが⑤の質問をすると、インタビューをしたすべての方たちが、「(IUを通して)韓国のことをもっと好きになった」と回答したのが、最も印象に残っています。

筆者が尋ねてみたかった質問は「IUが広告モデルになっているという理由で買った商品はあるか」というものですが、この質問には「ニューバランスのスニーカー」と回答したファンの方がいました。IUのコンサート会場ではニューバランスのスニーカーを履いているファンが多いという「噂」を聞いたことがありましたが、実際にそうしている人の声を直接聞くことができました。また、実際にファンの足元を見ていると、ニューバランスのスニーカーを履いている人たちがたくさんいました。この「噂」についてはある程度実証できたのではないかと思います。IUが持つ知名度と影響力を把握できました。

ここで、インタビュー調査をしたゼミ生の感想を少し紹介したいと思います。

「現場でインタビュー調査をするのは初めてだったので、1組目に声をかける時はとても緊張しましたが、大変丁寧に答えていただきました。話すのが楽しく感じてきて、2組目以降はあまり緊張せずに挑めました。 最後に、中国から来た方々にもインタビューできました。言語の壁もありましたが、とてもいい経験になったと思います。 私たちの研究に役立つようなお話を沢山聞くことが出来て、インタビュー調査をして良かったと思いました!」

「IUだけを長年応援している人が多いと感じた。K-POPでは、マーケティングの戦略として、同一会社に所属しているアーティストらがコラボしたり、楽曲を互いにカバーすることで、オーディエンスが違うグループにも関心を持つようなことも行っている。その結果、いくつかのグループに同時に関心を持ったりする人が多いようだ。しかし、IUのファン場合は、他のアーティストには目移りせずIUだけを応援しているように見えた。さらに、IUが今までの芸能活動で歌手以外(俳優など)の活動もしてきた影響からだろうが、ドラマで見てIUを好きになったと話した人も多かった。私もIUが出ているドラマを何作か見たことがあるが、歌手が本職であるとは思えないほど演技力もすばらしく、ドラマからIUに関心を持つ人が多いことも理解出来た。今回会場を見た限りでは、男女比において圧倒的に女性が多かった。年齢比はそれほど大きく偏りがないように見えた。10代に見える若い人もたくさんいたが、年配の方も多く見かけた」

どのゼミ生にも共通していた感想は、初めは緊張をしていたが、ひと声かけると緊張はほぐれ、楽しくインタビューをすることができたというものでした。筆者も、このインタビューを通し、座学では学ぶことが難しい、貴重な現場の声を聞くことができました。

なお、筆者は、実際にこの日行われたコンサートに参加してきました。IUのコンサート自体が初めての経験だったので、座って鑑賞するスタイルにはすごく驚きました。また、この日参加していた「UAENA(ユエナ)」の方たちは、IUが話す言葉を、通訳者の翻訳を通す前にリアクションをしている方たちが多く、韓国語を理解できる日本人の方が多いのではないかと感じました。そして公演中のIUは、約10年ぶりの大阪公演ということもあり、関西弁を話してくれる姿をたくさん見せてくれました。たくさん感動し、忘れることのできない一日になりました。

【ジウニ(IUの本名イ・ジウンをより親近感のある呼び方にしたもの)のその一言も、その笑顔も、イルエナ(日本のIUのファンの愛称)にとっては大きな意味】

最後になりますが、当日のインタビューにご協力してくださった皆様、特に「UAENA」の皆様に、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

(国際学部3年生 森ゼミナール 川内双葉)

スペイン語プレゼンテーションコンテストを開催しました Concurso de Ponencia en Español



UPDATE 2024-07-28

2024725日(木)、国際学部3年生科目の「スペイン語を通して学ぶラテンアメリカ社会」の授業においてラテンアメリカの社会文化についてのプレゼンテーションコンテストを実施しました。この授業はスペイン語を学びながら、スペイン語圏であるラテンアメリカの社会文化を深く知ることを目的としています。学期の終盤には各自が特に興味を持った事象を探究し、スペイン語で発表しました。 

学期を通してラテンアメリカ各国の特徴や文化、社会問題についてスペイン語の文章を読みながら、知識を得て、受講生それぞれが関心を深めてきました。このコンテストでは受講生それぞれがラテンアメリカの文化や社会問題をひとつ取り上げて、3週間にわたってリサーチして、スペイン語でスライド5枚と原稿を作成しました。発表時間は45分でした。 

受講生が選んだテーマは以下の通りです。 

  • 「メキシコのチョコレート」 
  • 「ボリビアのオルーロのカーニバル」 
  • 「フィデル・カストロの名言」 
  • 「ラテンアメリカの先住民文化~民族衣装と食文化~」 
  • 「コロンビアの花祭り」 
  • 「ブラジルの自然エネルギー事業」 
  • 「メキシコのマリアッチ」 
  • 「グアテマラのコーヒー」 

1位は「オルーロのカーニバル」のプレゼンを披露した三澤夢花さん、2位は「グアテマラのコーヒー」について発表した山本竜誠さんでした。受賞者の発表に限らず、すべての発表が、歴史を踏まえたうえで現代におけるラテンアメリカ文化の多様性や面白さを感じさせる内容でしたし、フェアトレードや代替エネルギーといった現代世界が取り組むべき問題についてもリサーチされており、濃い内容の発表になりました。 

全員が教員の想定以上の長文の原稿を用意してくれました。その分、話す内容の暗記には苦労した様子で、所々言葉に詰まりましたが、最後までスペイン語で一貫してスペイン語で説明してくれました。1年後期からスペイン語の学習を始めて2年間、スペイン語学習に真剣に取り組んできた成果が、発音やイントネーション、作文力に表れていました。実践的な場面でスペイン語の発話の回数を増やせれば、大きくスキルアップすると思われます。これからもスペイン語圏への関心を深めるとともに、スペイン語の学習も続けてくれることを願っています。 

(文・写真:国際学部教授 藤井嘉祥) 
関連記事:https://www.setsunan.ac.jp/intlstudies/w/classes-post/スペイン語%E3%80%80関連/