法廷通訳・裁判傍聴・弁護士会館での勉強会



UPDATE 2023-12-02

写真1:裁判所敷地の端に立つ参加者たち。建物の中が映る角度では撮影できません。

 

2023年11月7日(火)大阪地方裁判所にて、L部3年生文化演習(ハーキーゼミ・齋藤ゼミ)が裁判を傍聴し、その後、大阪弁護士会館で社会人とともに裁判に関する勉強会に参加しました。ハーキーゼミでは今学期のテーマがJustice , 齋藤ゼミでは複数の視点で1つの事件を見る、演習を行なっています。

この日に開かれた裁判のうち3件が法廷通訳を伴うもので、参加者は複数の言語文化に属する人々が同じ法廷にあって裁判が進行する現場を見ることになりました。地方裁判所の中での高裁の判決や、裁判員裁判、傍聴席が被告の関係者でいっぱいになった裁判もありました。学生のほとんどにとって初めての傍聴でしたが、勉強会を企画してくださった北御堂筋パートナーズ法律事務所の平澤威海(ひらさわともうみ)弁護士のおかげで、どの裁判がその日に開始するのか、途中なのか、判決を迎えるのか、争っている内容、などの情報をもとに、自分が傍聴する裁判を複数選べました。夕方まで傍聴した後、近くの弁護士会館での勉強会に参加しました。

写真2:弁護士会館で勉強会。社会人参加者は、企業経営者の多いロータリークラブの皆さん。

 

参加者のコメント:

・いつもはニュースで聞くだけの裁判がすぐ近くで見学できた!

・法廷通訳の方がものすごいスピードで双方向に訳していて、かっこよかった。

・裁判は、意外と身近なものだと感じた。

・被告人が申し訳なさそうで、悲しい顔をしていて、姿勢もしょんぼりしていて、同情してしまった。自分には裁判長は務まらないと思った。

・一方で、裁判の理由になった深刻な事情とは裏腹に裁判長と友達のように話している被告もいて、なぜこの場にいるのかわかっているのかな?と思うこともあった。

・弁護士は誰にも公平であるために、国から補助金をもらわない、と聞いて驚いた。

・被告の縄と手錠を裁判の始めと終わりにつけ外しするところを、傍聴席から自分が見つめてよいのか、迷った [弁護士会館にも、これに関するポスターが掲示されていました]

・海外のドラマの裁判では登場人物が感情的になって怒ったりするけれど、今日見た裁判はみんながルールに則って振る舞っていた。

・行く前は、裁判はピリピリした空気かと思っていたが、そうではなかった。裁判長によってゆったり進んだり、どの人にも優しく問いかけて話を整理したりと、雰囲気が裁判によって違った。

・ニュースで聞くだけだった保釈金の仕組みと理由に、びっくりした。

・裁判というのは判決を下すだけでなく、いろいろな人たちが話をして、聞いて、の、話し合いの場である、と感じた。

写真3:傍聴と勉強会を終えた参加者たち。長時間おつかれさまでした!

大阪地方裁判所:https://www.courts.go.jp/osaka/index.html

(文責・写真:国際学部教授 齋藤安以子)

大阪コリアタウンでフィールドワークを行いました(森ゼミ)



UPDATE 2023-11-02

 2023年7月25日(火)に、私たち摂南大学国際学部/外国語学部の森ゼミナールは大阪コリアタウンでフィールドワークを行いました。フィールドワークを行う前に、ゼミの指導教員である森先生から在日コリアンについてレクチャーを受けました。また、フィールドワーク中は、私たちの共同研究のテーマである「K-popにおけるインフルエンサーとファンダム」に繋げるため、大阪コリアタウンでのK-popの影響や、コリアタウンに訪れるK-popファンの現況についても尋ねました。

 フィールドワークでは、金賢泰さん(特定非営利活動法人コリアNGOセンター事務局長)が案内をしてくださいました。鶴橋駅で金賢泰さんと待ち合わせ、鶴橋国際市場と大阪コリアタウンを散策しながら、その歴史や在日コリアンの現状についてお話をして頂きました。

 大阪市生野区は外国人が暮らしている割合が多いところです。生野区の2割の人達が外国籍で、3~4割が日本以外の国にルーツを持っている人達が暮らしています。そのうち7割が韓国朝鮮の人たちです。鶴橋駅から広がっている商店街、通称「国際市場」をどんどん進むと、沢山のキムチやキンパ(韓国海苔巻き)・チヂミだけではなく、日本の商店街では見ることのない豚足などが並んでいました。日本で一番身近に韓国を感じることのできる市場といっても過言ではなく、時々聞こえる韓国語の会話が印象的でした。鶴橋本通商店街では、韓国の伝統的衣装である韓服やサムギョプサルの店舗が並んでいました。

 コリアタウンの入口にある御幸森天神宮は、仁徳天皇が鷹狩を楽しんだり、当時百済からやってきた渡来人との交流のために度々訪れた場所とされています。そのような歴史を伝えてくれる場所はもちろんのこと、徳山商店など有名なお店を実際に見てお話を聞きながらコリアタウンを散策し、大阪コリアタウン歴史資料館へ向かいました。

 歴史資料館では、昔の街並みの写真や、在日コリアンの方が書いた本など、在日コリアンやコリアタウンに関連した沢山の本や資料が並べられており、金賢泰さんがコリアタウンの歴史について詳しく教えてくださいました。

 コリアタウンはとても歴史が古いのですが、2022年1月に、一般社団法人「大阪コリアタウン」として再出発しました。もともと、御幸通商店街・御幸通東商店街・御幸通中央商店街の3つの商店街に区別されていたのですが、これらが「大阪コリアタウン」として統一されたのは最近のことであり、とても時間がかかったそうです。

 コリアタウンは、民族的にはコリアンの方が多いということですが、国籍は複雑です。なぜなら、日本籍を取得する人もある程度いるからです。最近では外国人でも日本で生まれた子供は日本の国籍を持つ人が多くなっています。そのため、現在は国籍と民族性を一致させることは難しくなっています。

 現在のコリアタウンには、現在40~50代の母親世代と10~20代の娘世代が数多く訪れているそうです。2000年代初めに遡ると、その時は『冬のソナタ』という韓国ドラマがとても有名になった時期であったため、現在の母親世代の方が多く訪れていました。このような影響から、現在は母娘など親子でコリアタウンを楽しむ方々が増加しているとのことです。

 また、韓国ドラマやK-POPなど韓国ポピュラーカルチャーは日本のみならずヨーロッパや他のアジアでも流行しているため、コリアタウンへは日本人以外の外国人観光客も増えています。実際に、私の周りの友達も親子で一緒にコリアタウンへ行ったり、家族みんなで買い物に行ったりすると聞きます。今は年代や性別、国籍を問わず多くの人がコリアンタウンを訪れ、楽しんでいるのだなと実感しました。

 コリアタウンから少し離れたところには「いくのコーライブズパーク」(御幸森小学校跡地)があり、そこには在日外国人の子供たちが少しでも心穏やかに笑顔で過ごせるように、たくさんの国の本や絵本が並べられた図書館があったり、お祭りのようなイベントを開いて楽しんだりと様々な工夫がされていました。実際に、図書館では子どもたちが友達と楽しく遊んでいる光景を見ることができました。

 私たちは今まで何度かコリアタウンを訪れたことがありますが、「韓国の有名な食べ物が売っているなあ」「お店の人が韓国語を話しているなあ」など感じるだけでした。そのため、今回のフィールドワークを通して、在日コリアンの人が苦労してきた歴史があったことや、長い年月をかけてここまで進展してきたことなど初めて知り、コリアタウンに対する知識と意識が深まりました。

また、コリアタウンの変化だけでなく、「そこに住む在日コリアン/在日外国人の人々の生活をどのようにしたら豊かにできるのか」「子ども達がよりのびのびとした生活を送るためにはどうしたらいいのか」について、地域の人々と悩み、工夫し続けていることがよく分かりました。皆さんの熱い思いがとても強く印象に残った調査でした。今回のフィールドワークは私たちにとってとても貴重な1日になり、考えを深めることができました。これを機会に、改めて韓国の歴史や文化に対する理解をさらに深め、今後の研究へと繋げていきたいと思います。また、暑い中フィールドワークの案内役を務めてくださった金賢泰さんへ心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

(摂南大学国際学部/外国語学部 森ゼミナール  夫馬涼葉・青山美由)

 

 

오사카 코리아타운 답사

2023년 7월 25일에 우리 세쓰난대학교 국제학부(외국어학부) 모리 세미나는 필드 워크를 하러 오사카 코리아타운을 찾았습니다. 필드워크를 하러 가기 전에 모리 선생님께 재일코리안에 대한 지식을 배우고, 그리고 우리 공동 연구의 주제인 ‘k-pop의 인플루언서와 팬덤’으로 이어지기 위해, 오사카 코리아타운에서의 k-pop의 영향과 코리아타운에 방문하는 k-pop 팬들에 대해서도 조사했습니다.

필드워크에서는 김현태 사무국장님(특정비영리활동법인 코리아NGO센터)가 안내를 해주셨습니다. 쓰루하시역에서 김현태 국장님을 뵙고 쓰루하시 국제시장과 오사카 코리아타운을 걸으면서 이 지역의 역사와 재일코리안의 상황에 대해 이야기를 들었습니다.

오사카시 이쿠노구는 외국인이 사는 비율이 높은 곳입니다. 이쿠노구의 약 20%의 사람들이 외국 국적이고, 약 30~40%가 일본 이외의 나라에 뿌리를 둔 사람들이 살고 있습니다. 그 중 약 70%가 코리아(한국/조선) 사람들입니다. 쓰루하시역에서 시작하는 상점가, 소위 ‘국제시장’을 걸어가면, 김치와 김밥, 그리고 부침개 뿐만 아니라, 일본 상가에서는 볼 수 없는 족발 등을 팔고 있었습니다. 일본에서 가장 코리아를 가깝게 느낄 수 있는 시장이라고 해도 과언이 아니라, 가끔 들리는 한국어 대화가 인상적이었습니다. 쓰루하시 혼도리(本通) 상가에는 한국의 전통 의상인 한복과 고기집 가게가 늘고 있습니다.

코리아타운 입구에 있는 미유키모리 텐진궁(御幸森天神宮)은 인덕천황(仁徳天皇)이 매사냥을 즐겼던 장소이고 당시 백제에서 온 도래인들과의 교류를 위해 자주 방문했던 곳으로 알려져 있습니다.이렇게 코리아타운 주변을 산책하고 오사카 코리아타운 역사자료관을 방문했습니다.

역사자료관에서는 옛 거리 풍경의 사진과 재일코리안들이 쓴 책 등 재일교포와 코리아타운에 관련된 많은 책과 자료가 진열되어 있고 김현태 국장이 코리아타운의 역사에 대해 자세히 알려주셨습니다.

코리아타운은 2022년 1월에 일반사단법인 ‘오사카 코리아타운’으로서 재출발했습니다.원래 미유키도리(御幸通) 상점가, 미유키도리 히가시(御幸通東) 상점가, 미유키도리(御幸通) 중앙상점가의 3개 상점가로 나뉘어져 있었는데, 이 3개 상점가가 ‘오사카 코리아타운’으로 통합된 것은 최근 일이고 매우 시간이 걸렸다고 알려주셨습니다.

코리아타운은 민족 구성 측면에서 재일코리안이 많습니다만 사실은 상황이 복잡합니다. 왜냐면 재일코리안 중에 일본 국적을 취득한 사람들도 있기 때문입니다. 최근에는 외국인이라도 해도 일본에서 태어난 아이는 일본 국적을 가진 사람이 많아지고 있습니다. 그래서 현재는 국적과 민족성을 일치시키는 것이 어려워지고 있습니다.

현재 코리아타운에는 40-50대 어머니 세대와 10-20대 딸 세대가 함께 방문하는 경우도 많다고 합니다. 2000년대 초에는 ‘겨울연가’가 매우 유명해진 시기였기 때문에 어머니 세대가 더 많이 찾고 있었습니다. 이런 영향으로 어머니와 딸 등 부모와 자녀가 함께 코리아타운을 즐기는 것 같습니다.

또한 한국 드라마와 K-POP 등 한국 대중문화는 일본뿐만 아니라 유럽과 다른 아시아에서도 유행하고 있기 때문에 코리아타운에는 일본인 이외의 외국인 관광객도 늘고 있습니다. 실제로 제 주변 친구들도 부모와 자녀가 함께 코리아타운에 가거나 가족 모두 쇼핑하러 갔다 왔다는 야기를 들었습니다. 지금은 남녀노소 국적에 관계없이 많은 사람들이 코리아타운을 즐기고 사랑하는 것 같습니다.

코리아타운에서 조금 떨어진, 미유키모리소학교가 폐교된 터에  ‘이쿠노 코라이브즈 파크(IKUPA)’가 생겼습니다. 그곳에는 재일 외국인 어린이들이 조금이나마 편안하게 웃으면서 지낼 있도록 외국어 책과 그림책이 진열된 도서관이 있고, 다양한 축제를 열고 즐기거나 하는 등 많은 노력이 이루어지고 있습니다. 실제로 도서관에서는 아이들이 친구들과 즐겁게 놀고 있는 광경을 볼 수 있었습니다.

지금까지 저는 몇 번인가 코리아타운을 방문한 적이 있는데, ‘한국의 유명한 음식을 파는구나’, ‘가게 사람들이 한국어를 하는구나’ 등 표면적으로 느낀 뿐이었습니다. 그렇기 때문에 이번 답사를 통해서 이렇게 재일코리안들이 고생해 온 역사가 있었다는 것이나 오랜 세월에 걸쳐 여기까지 전진해 왔다는 것 등을 처음으로 알게 돼서 코리아타운에 대한 인상이 매우 바뀌었습니다.

또한 코리아타운의 변화 뿐만 아니라, 거기에 사는 재일코리안들 / 재일 외국인들의 생활을 어떻게 하면 풍요롭게 할 수 있는지, 그리고 아이들이 더 활발하게 살기 위해서는 어떻게 해야 하는지를 지역 사람들과 같이 고민하고 계속 노력하고 있다는 것을 잘 알 수 있어 습니다. 코리아타운의 관계자 여러분의 뜨거운 마음이 매우 인상적이었습니다. 이번 답사는 우리 학생들에게 매우 귀중한 하루가 되었습니다.이를 계기로 다시 한번 한국의 역사와 문화를 이해하고 향후의 공부와 연구로 이어가도록 하겠습니다.

  더운 날씨에도 불구하고 답사의 안내를 해주신 김현태 사무국장님께 진심으로 감사드립니다. 고맙습니다!

(세쓰난대학교 국제학부/외국어학부 후마 스즈하, 아오야마 미유)

 

 

 

第7回 国際文化セミナーが開催されました



UPDATE 2023-11-01

 10月7日、国際文化セミナーが開催されました。本セミナーは、2022年度に開設された国際学部の学びと所属教員の研究活動について学内外に広く紹介するもので、今回はその7回目です。「地理学の可能性〜フィールドワークからのアプローチ〜」をテーマとして、本学国際学部の講師2名が自然地理学と人文地理学の分野におけるそれぞれの活動の内容を紹介しました。

 大谷侑也講師は、「気候変動とアフリカ ―「熱帯の氷河」に焦点を当てて―」という題目で、ケニア山とキリマンジャロ山での文理融合的な研究調査の成果を、現地の写真や映像を交えて報告しました。人類が直面する気候変動や地球温暖化を象徴するように、ケニア山の氷河は非常に速いペースで縮小しており、10~20年後には消失すると予測されています。この氷河縮小と周辺の水環境の関係性を記録するためのモニタリング調査について、炭素安定同位体を用いた土壌成分の分析や高山植物の枯葉の分析といった具体的な方法を示しながら、わかりやすく解説しました。

 

 小林基特任講師は、「人が生きる空間、場所、世界―市民活動拠点とのかかわりから考える―」という題目で、この四半世紀あまり地理学が課題としてきた「どうすれば空間に人間性を復活できるのか?」ということについて講演しました。自身のフィールド調査の事例を紹介しながら、“無味乾燥”な「空間」の科学としての地理学の枠を超えて、人が関わり調和していく人間らしい「場所」を考える、新たな地理学への志向を示しました。

  今回は国際学部の基礎ゼミナールの一環として1回生も聴講し、質疑応答では、フィールドワークにおける難易点や今後の展望などについて応答がありました。

 文理社の領域の枠にとらわれない研究活動の実例にふれることは、“国際学”という一見つかみどころのない学際的分野の面白さと同時に、それを前提として幅広い関心と知識を要求するものであるという現実に気づかされる良い機会になったことでしょう。

(国際学部講師 安達直樹)

ANA中部空港において体験型特別実習を行いました!



UPDATE 2023-10-18

 夏休み期間に実施される(株)ANA総合研究所提供の「体験型特別実習ANA中部空港研修」に、今年は国際学部2年生の10名が参加しました。

 大学で2日間の事前学習を行い、エアライン業界や、エアライン職種ごとの業務を学びます。その知識を持って、8/29~8/31の2泊3日で愛知県の中部国際空港(セントレア)にあるANA中部空港株式会社でグランドスタッフ業務の実習を行いました。これはグランドスタッフが新入社員のときに実際に実施する業務訓練です。

 チェックインカウンターの業務ではお客様のお荷物を預かりながら、保安業務と、ホスピタリティの提供を同時に行う難しさを学びました(写真①)。搭乗ゲートでは、搭乗案内のアナウンスに緊張しながらも挑戦しました(写真②)。

写真①

写真②

 また、人事の方や、入社間もないグランドスタッフの方々との座談会も催され、業務のみならず、3年生に始まる就職活動に向けてのアドバイスもいただきました。

 事後学習として開催した研修参加後の報告会では、一人一人がPPTを作成し、どのような思いを持ってこの実習に参加し、何が得られたかを熱意を持って語ってくれました。

 2年生の段階で実際の空港業務を体験し、華やかさの裏にある厳しさや、また、仕事のやりがいを感じたことは、将来のキャリアを考えるうえで大きく役立ったのではないかと思われます。

(文責:国際学部客員准教授 沖中美喜)

上海外国語大学の夏季中国語プログラムに参加しました。



UPDATE 2023-10-17

 外国語学部中国語専攻の学生が上海外国語大学の夏季中国語プログラムに参加しました。期間は2023年8月6~26日の3週間で、中国語の授業のほか、太極拳や書道の文化体験、豫園や浦江遊覧、朱家角での校外学習など、いろいろな国からの留学生とともに、充実した時間を過ごしました。参加学生のコメントを紹介します。

 

 上海での食事は日本と比べ、リーズナブルだと感じました。味も美味しかったです。私は生煎が気に入りました。現地のお客さんが多い店舗に食事に行った際は、外国人だと気づいた方が温かく声をかけてくれました。(外国語学部4年 和久谷一葉)

 

 私は11階に住んでいました。最初は友達と一緒に住んでいましたが、その後、長期留学生の人に部屋を空けるため、途中で部屋を変えました。部屋にテレビ、エアコンが付いています。私が住んでいる方角では、窓から学校のグラウンドが見えます。朝よくサッカーをする人が居ていました。東方明珠も少し見えました。(外国語学部3年 花房愛子)

 

 文化体験は太極拳・書道が各2限ずつ行われました。参加人数は10人程度で1クラスでした。太極拳は先生が前で教えてくださり、他国の学生と教え合う時間もありました。空手とは動きが全く異なり、とても苦戦しました。書道では古典的な筆法を少し学びましたが、実践の時間が大半でした。日本の書道と少し異なる点がありましたが、先生が丁寧に教えてくださいました。

 授業外では、学内で仲良くなった中国人学生と一緒に食事をした後、おすすめの観光地に連れて行ってもらいました。また、イタリア・韓国・スペイン人などの様々な国の留学生と食事だけではなく、バトミントンやトランプなども行い交流しました。

 大学の寮に宿泊し、3週間のうちの1週間のみ、ミャンマー人と同じ部屋で生活をしていました。中国語と英語を使いコミュニケーションを取り、互いの私生活や言語について教えあっていました。また、一緒に生活していると、文化や私生活の違いを発見することができ、興味深かったです。(外国語学部3年 八倉功輝)

(文責:国際学部講師 小都晶子)

「ホスピタリティ・インターシップ」を開催しました!



UPDATE 2023-10-10

外国語学部の3年生を対象に、夏休み期間に「ホスピタリティ・インターシップ」を開催しました。本インターンシップではホテルコースと、空港コースにわけて行いました。

ホテルコースに参加した学生は、大阪市内のインターコンチネンタルグループである「ANAクラウンプラザホテル大阪」にて8月9日(水)~8月22日(火)の2週間にわたり、ホテル業務の実務体験を行いました。ロビーやラウンジに配属され、実際にホテルスタッフの一員となって研修を受けました。現場で働くからこそ学べるホテルならではの高品質なおもてなしを身に付け、実践することができました。また、この期間は海外からの旅行客も多く、これまで学んだ英語を発揮する機会にもなりました。

空港コースに参加した学生は、8月25日(金)~8月29日(火)の4泊5日でANA台北支店にて松山空港旅客業務の実務体験と市内支店の見学を行いました。航空機の到着業務や搭乗手続き業務、整備や機内準備作業を見学し、搭乗口改札業務では見学だけではなく、搭乗開始予定時刻の案内や機内Wi-Fiに関するアナウンスを実際にお客様に対して行いました。市内支店見学では普段知ることのない海外における緊急時対応について説明を受け、危機管理や安全の重要性について学ぶことができました。また、現地スタッフとの異文化交流を通して、異文化の中での「ホスピタリティ」の理解、見聞を深めることができました。

就職活動前にホスピタリティ産業を実務体験することにより各業界の職業理解を深め、これまで学んだホスピタリティを体現できる貴重な機会になりました。

(文責:国際学部客員講師 濱岡美衣)

ANA関西空港見学会を行いました!



UPDATE 2023-10-05

 国際学部では㈱ANA総合研究所と提携し、2年生を対象とした関西空港見学会を実施しています。今年は9月8日に17名の学生が参加して開催されました。

 冒頭、ANAグループや今回の見学概要の説明を受けた後、まずお客様の搭乗手続を行うカウンター業務や航空機への搭乗案内を担当する旅客部門を見学し、安全・定刻に航空機を出発させるために情報の共有や、チームワークの重要性について説明を受けました(写真①)。

写真①

 その後、コントロール部門で到着・出発作業が予定どおり進捗しているかを見学したのち、空港当局から特別に許可を得て、通常は立ち入りが認められない航空機側で、手荷物の搭載や整備作業、出発前のパイロットの機体点検など普段は目にできない出発作業をすぐ傍でみることができ、とても貴重な体験ができました(写真②、③)。

写真②

写真③

 見学終了後は参加者と年代も近い入社間もない若い社員の方々との懇談会も実施され、空港の仕事内容のみならず社会人としての心構えや就労意識についても活発な質疑応答がかわされ、今後の就職活動にも大きな動機付けになったようです(写真④)。

写真④

(文責:国際学部客員教授 塩崎裕司)

ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドでの特別実習を実施しました!



UPDATE 2023-10-05

摂南大学国際学部(外国語学部)では、2023年8月28日(月)~8月30日(水)にホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(兵庫県神戸市)での「体験型特別実習」を実施しました。ホスピタリティ産業の最前線であるホテルの中でも高品質を誇る「スモール・ラグジュアリーホテル」の現状を視察し、実際の業務を体験することのできる本プログラムは昨年度から始動し、今回が2回目の実施です。

参加者14名は、同ホテル総支配人である本学部の客員教授檜山和司からホテルの経営特性やおもてなしの秘訣等に関する事前授業を受けた後、実習本番を迎えました。3日間の実習では客室、婚礼会場、宴会場等の各部門に配置され、スタッフの指導を受けながら業務を体験しました。

最高品質のサービスを提供するプロ意識、徹底されたサービス精神を目の当たりにした参加者からは、「お客様へのサービスやチームワークの重要性を学ぶことができた」、「すべての職業に共通するおもてなしの重要性を学べた」、「多くのことを体験し、学び、とても充実した3日間になった」といった感想が寄せられました。将来、観光業界で働きたいと考えている学生はもちろんのこと、参加者全員にとって大変貴重な経験となりました。

 

(文責:国際学部事務室 片山美咲)

 

日本経済新聞主催「第23回学生対抗円ダービー」で中島ゼミの3ゼミチーム(リーダー上田佳映さん)が第7位に入賞しました



UPDATE 2023-09-14

日本経済新聞主催「学生対抗円ダービー」とは、中学生以上の学生・生徒たちがチーム(3名以上)で参加し、円・ドル(為替)相場の予想を競う大会です。具体的には、6月末(1回戦)と7月末(2回戦)の為替相場をそれぞれ1カ月前に予想(その根拠の作文とともに提出)し、その予想値と実際の終値との差を2回分足し合わせた合計差(乖離値)の小ささを競います。今回(第23回)は55校683チームが2回戦まで参加し、中島ゼミの3ゼミチーム(リーダー上田佳映さん)が第7位に入賞しました。

6月末(1回戦)は、米国の長期金利が高止まりし、日米の金利差が縮まらず円安傾向が続くことを予想し、42位につけました。7月末(2回戦)は、予想が難しい状況でしたが、主な経済指標の分析からインフレ圧力は依然として強いと判断し、一時的に円高に振れるという予想が的中し、一気に7位に順位を上げました。

企業活動のグローバル化がますます進む中、為替相場の動向は企業業績にも大きな影響を及ぼすため、その基本を学ぶことを目的として、中島ゼミでは10年以上連続して3年生と4年生が円ダービーに参加してきましたが、過去最高の成績となりました。

(文責:国際学部教授 中島直嗣)

<参照> 日本経済新聞2023年8月26日付朝刊20面(マネーのまなび)および同電子版の下記の記事

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD151NI0V10C23A8000000/

ベトナム社会科学院Phan Cao Nhat Anh(ファン カオ ニャットアイン)先生をお招きしてゲスト講義を開催しました



UPDATE 2023-08-21

○本稿は日本語・英語で表記しました。

私たち摂南大学国際学部/外国語学部森ゼミナールは、2023年6月20日(火)3限にベトナム社会科学院(Vietnam Academy of Social Sciences)のPhan Cao Nhat Anh(ファン カオ ニャットアイン)先生をゲストスピーカーとしてお招きし、オンライン形式(zoom)でゲスト講義を開催いたしました。

 

ニャットアイン先生は現在、ベトナム社会科学院において「インドおよび南西アジア研究所(Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies)」の副所長をなさっています。日本の福祉政策を専門とされており日本研究に従事して20年ということで、流暢な日本語で講義をしてくださいました。また、最近はアジアの国際関係に研究領域を広げ、ベトナムのマスメディアでもコメンテーターとして登壇されています。

今年は日越外交関係樹立50周年ということで、当日の講義ではニャットアイン先生にゼミ生6人と対談していただきながら、「政治・経済・歴史」の観点から日越関係について深くお話しをしていただきました。また、現在森ゼミナール3回生はK-POPの社会的影響について共同研究を行っているので、越韓関係(ベトナムと韓国の関係)やベトナムでのK-POPブームについても教えていただきました。

ニャットアイン先生は、最近の日越関係が良好である背景には、1980年代に日越関係のシンボルでもあった「ベトちゃんドクちゃん」や、日本の政府開発援助で建設に着手し2015年に完成した「ニャッタン橋(日越友好橋)」、そしてコロナ禍で日本が多くの医療機器や物資をベトナムに支援をしたことなど、多くの日越協力があるとおっしゃっていました。また、私たちゼミ生が、ベトナム人から見た日本人の印象について質問したところ、「ベトナム人は日本人に対して良い印象を持っている。それと同時に、日本は戦後急速に発展してベトナムにこれまでたくさん支援してくれているので特別感がある」と答えてくださいました。ニャットアイン先生は、「これからも日本とベトナムは教育、文化、安全保障面について協力しあい、両国ともに発展するだろう」とおっしゃっていました。

また、日越関係は全般的に良好である一方、現在のベトナムでは、日本文化より韓国文化の方が人気があるそうです。ベトナムでは、日本と同様に韓国で2002年に放送開始をした「冬のソナタ」が流行し、現在でもインターネットを通して韓国の映画や音楽、ファッションが流行しているそうです。実際に、韓国はベトナムに多く投資をしており経済的、文化的にも韓国とベトナムは外交関係が強くなっているとおしゃっていました。

私たち森ゼミナールは韓国の文化や現代史を勉強し、K-POPを中心に共同研究をおこなっていますが、ニャットアイン先生の講義を受けて知的好奇心が刺激され、ベトナムについても知識をつけたい、いつか訪ねてみたいと思いました。また、ニャットアイン先生にしか伺えない現地の文化についてもお話しいただき、大変勉強になりました。

 お忙しい中、森ゼミナールのゲストスピーカー招請に応じてくださったニャットアイン先生に心より感謝申し上げます。貴重なお話ありがとうございました。

(文責:国際学部/外国語学部3年生 奥村珠帆・太田彩夏)

 

Dr. Phan Cao Nhat Anh, Deputy Director General Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies (VIISAS) at Vietnam Academy of Social Sciences (VASS), Delivers a Guest Lecture on Vietnam-Japan and Vietnam-Korea relationship.

On June 20th, the Mori Seminar of the Faculty of International Studies hosted an online guest lecture with Dr. Phan Cao Nhat Anh, Deputy Director General Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies (VIISAS) from the Vietnam Academy of Social Sciences (VASS).

This year marks the 50th anniversary of the establishment of diplomatic relations between Japan and Vietnam. For this reason, we invited Dr. Nhat Anh majoring in Japanese policy for about 20 years. Recently he also has researched international relationships, especially in the Asian area. These days, he appears on the news show of Vietnamese mass media.

During the lecture, Dr. Nhat Anh had a conversation with us kindly. So we were able to understand Japan-Vietnam relations well. And since we are currently researching about the social influence of Korean Pop culture, he also told us about the relationship between Vietnam and Korea and the K-POP boom in Vietnam.

Dr. Nhat Anh said that the good relationship between Japan and Vietnam is due to modern history and much mutual collaboration. For example, symbols of Japan-Vietnam relations in the 1980’s such as the ‘Viet and Duc Nguyen case, and the ‘Nhat Tan Bridge (Vietnam-Japan Friendship Bridge)’ constructed with Japanese ODA(Official Development Assistance) in 2015. Recently, Japan provided Vietnam with a lot of medical equipment and supplies during the Covid-19 pandemic.

We asked Dr. Nhat Anh some questions about what Vietnamese people think about Japanese people. He replied, “Vietnamese have a good impression of Japanese people. And Japan developed rapidly after the war and provided much assistance to Vietnam, I don’t know if that’s why, so they have unique viewpoints”. And Dr. Nhat Anh said, “If Japan and Vietnam continue to cooperate with each other in education, culture, and security, both countries will develop together.”

At the same time, however, he said, “Although Japan-Vietnam relations are positive, Korean culture is more popular in Vietnam than Japanese culture. Young Vietnamese people tend to favor Korean pop elements like idols”.

And he said, “Korean drama ‘Winter Sonata’ which began broadcasting in Korea in 2002, became popular in Vietnam, too. And today, Korean movies, music, and fashion are still popular and have influence in Vietnam through the Internet. On the other hand, economically Korea has invested a lot in Vietnam. Therefore, we believe that Korea and Vietnam have strong diplomatic relations both economically and culturally”.

Dr. Nhat Anh’s lecture has given us the opportunity to learn more about Vietnam. We didn’t know much about Vietnam up to now. Through this time, we also had a great opportunity to learn about the connection between Vietnamese culture and K-POP. His talks stimulated our intellectual curiosity and made us want to know more about Vietnam.

We would like to express our sincere thanks to Dr. Nhat Anh. Thank you very much!

(Written by Shuho Okumura, Ayaka Ota)