2024年度中国語スピーチコンテストを開催しました



UPDATE 2024-08-07

 2024年7月24日(水)に中国語スピーチコンテストを開催しました。参加者が多いため、制限時間は2分としました。参加者は「中国語プレゼンテーション」を履修している3年生の32名です。

 審査員はこの科目を担当する教員2名と他の中国語教員3名の計5名という構成でした。当初、10号館3階のプチテアトルで実施する計画でしたが、エアコンの不調により急遽CALL教室に変更して実施しました。

 スピーチのテーマは多彩で、今自分が取り組んでいるスポーツや、休日の過ごし方を紹介する参加者が目立ちました。一方、中国の食文化や日本の伝統文化、おすすめの映画などをテーマにスピーチする参加者もいました。ルールでは原則として原稿を暗記することになっていましたが、途中で原稿を見てしまったり、時間切れで最後までスピーチできない参加者も見受けられました。

 全体としてスピーチの完成度は非常に高く、授業担当者以外の審査員を驚かせる結果となりました。特に入賞者のスピーチは発音の正確さ、流暢さ、表現力のいずれも高レベルであり、ネイティブスピーカーの先生からも高く評価されました。

 審査の結果、5名の入賞者を選出しました。最後に、入賞者を中心に記念写真を撮影し、解散しました。入賞者たちは2025年1月の学部表彰式で他のコンテストの入賞者とともに表彰されます。

文:国際学部教授 中西正樹・写真:国際学部講師 小都晶子
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IUのコンサート会場でインタビュー調査を行いました[森ゼミナール]



UPDATE 2024-08-07

私たち摂南大学国際学部森ゼミナール4期生は、2024年7月6日Asueアリーナ大阪で行われた「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN OSAKA」において、このコンサートに参加する方たちにインタビュー調査を行いました。

このインタビュー調査は、私たちゼミ生の研究テーマでもある韓国の公共外交や韓国ポップカルチャーの波及力の基礎調査となりました。韓国アイドル(アーティスト、俳優)が、海外のファンにどのような影響を及ぼしているのかをインタビュー調査を通して把握できればと思い行いました。当日は、私たちゼミ生7人が2人もしくは3人のグループに分かれて調査を実施しました。会場付近でコンサート開場を待っているIUの公式ファンクラブ「UAENA(ユエナ)」の方々など15組にご協力いただきました。

 

 

インタビューイ(インタビュー対象者)に対しては、必ず質問する必須項目を設けました。項目は次の通りです。

①IUを好きになったきっかけ

②韓国を訪れたことはあるか

③IU以外に好きな韓国の歌手/グループはいるか

④日韓関係が「悪化」していたといわれる時期はどのようなファン活動をしていたのか。

⑤IUへの好意は韓国への印象にどのような影響を与えていると思っているのか。

これら必須項目を踏まえた上で、内容の発展可能性が見込まれれば、インタビューイの関心をさらに深く探っていく手法(半構造化インタビュー)を取りました。

①の項目では、歌手活動だけではなく、俳優としても活躍するIUへの熱い回答をたくさん聞くことができました。また、本記事筆者(川内)のチームが⑤の質問をすると、インタビューをしたすべての方たちが、「(IUを通して)韓国のことをもっと好きになった」と回答したのが、最も印象に残っています。

筆者が尋ねてみたかった質問は「IUが広告モデルになっているという理由で買った商品はあるか」というものですが、この質問には「ニューバランスのスニーカー」と回答したファンの方がいました。IUのコンサート会場ではニューバランスのスニーカーを履いているファンが多いという「噂」を聞いたことがありましたが、実際にそうしている人の声を直接聞くことができました。また、実際にファンの足元を見ていると、ニューバランスのスニーカーを履いている人たちがたくさんいました。この「噂」についてはある程度実証できたのではないかと思います。IUが持つ知名度と影響力を把握できました。

ここで、インタビュー調査をしたゼミ生の感想を少し紹介したいと思います。

「現場でインタビュー調査をするのは初めてだったので、1組目に声をかける時はとても緊張しましたが、大変丁寧に答えていただきました。話すのが楽しく感じてきて、2組目以降はあまり緊張せずに挑めました。 最後に、中国から来た方々にもインタビューできました。言語の壁もありましたが、とてもいい経験になったと思います。 私たちの研究に役立つようなお話を沢山聞くことが出来て、インタビュー調査をして良かったと思いました!」

「IUだけを長年応援している人が多いと感じた。K-POPでは、マーケティングの戦略として、同一会社に所属しているアーティストらがコラボしたり、楽曲を互いにカバーすることで、オーディエンスが違うグループにも関心を持つようなことも行っている。その結果、いくつかのグループに同時に関心を持ったりする人が多いようだ。しかし、IUのファン場合は、他のアーティストには目移りせずIUだけを応援しているように見えた。さらに、IUが今までの芸能活動で歌手以外(俳優など)の活動もしてきた影響からだろうが、ドラマで見てIUを好きになったと話した人も多かった。私もIUが出ているドラマを何作か見たことがあるが、歌手が本職であるとは思えないほど演技力もすばらしく、ドラマからIUに関心を持つ人が多いことも理解出来た。今回会場を見た限りでは、男女比において圧倒的に女性が多かった。年齢比はそれほど大きく偏りがないように見えた。10代に見える若い人もたくさんいたが、年配の方も多く見かけた」

どのゼミ生にも共通していた感想は、初めは緊張をしていたが、ひと声かけると緊張はほぐれ、楽しくインタビューをすることができたというものでした。筆者も、このインタビューを通し、座学では学ぶことが難しい、貴重な現場の声を聞くことができました。

なお、筆者は、実際にこの日行われたコンサートに参加してきました。IUのコンサート自体が初めての経験だったので、座って鑑賞するスタイルにはすごく驚きました。また、この日参加していた「UAENA(ユエナ)」の方たちは、IUが話す言葉を、通訳者の翻訳を通す前にリアクションをしている方たちが多く、韓国語を理解できる日本人の方が多いのではないかと感じました。そして公演中のIUは、約10年ぶりの大阪公演ということもあり、関西弁を話してくれる姿をたくさん見せてくれました。たくさん感動し、忘れることのできない一日になりました。

【ジウニ(IUの本名イ・ジウンをより親近感のある呼び方にしたもの)のその一言も、その笑顔も、イルエナ(日本のIUのファンの愛称)にとっては大きな意味】

最後になりますが、当日のインタビューにご協力してくださった皆様、特に「UAENA」の皆様に、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

(国際学部3年生 森ゼミナール 川内双葉)

スペイン語プレゼンテーションコンテストを開催しました Concurso de Ponencia en Español



UPDATE 2024-07-28

2024725日(木)、国際学部3年生科目の「スペイン語を通して学ぶラテンアメリカ社会」の授業においてラテンアメリカの社会文化についてのプレゼンテーションコンテストを実施しました。この授業はスペイン語を学びながら、スペイン語圏であるラテンアメリカの社会文化を深く知ることを目的としています。学期の終盤には各自が特に興味を持った事象を探究し、スペイン語で発表しました。 

学期を通してラテンアメリカ各国の特徴や文化、社会問題についてスペイン語の文章を読みながら、知識を得て、受講生それぞれが関心を深めてきました。このコンテストでは受講生それぞれがラテンアメリカの文化や社会問題をひとつ取り上げて、3週間にわたってリサーチして、スペイン語でスライド5枚と原稿を作成しました。発表時間は45分でした。 

受講生が選んだテーマは以下の通りです。 

  • 「メキシコのチョコレート」 
  • 「ボリビアのオルーロのカーニバル」 
  • 「フィデル・カストロの名言」 
  • 「ラテンアメリカの先住民文化~民族衣装と食文化~」 
  • 「コロンビアの花祭り」 
  • 「ブラジルの自然エネルギー事業」 
  • 「メキシコのマリアッチ」 
  • 「グアテマラのコーヒー」 

1位は「オルーロのカーニバル」のプレゼンを披露した三澤夢花さん、2位は「グアテマラのコーヒー」について発表した山本竜誠さんでした。受賞者の発表に限らず、すべての発表が、歴史を踏まえたうえで現代におけるラテンアメリカ文化の多様性や面白さを感じさせる内容でしたし、フェアトレードや代替エネルギーといった現代世界が取り組むべき問題についてもリサーチされており、濃い内容の発表になりました。 

全員が教員の想定以上の長文の原稿を用意してくれました。その分、話す内容の暗記には苦労した様子で、所々言葉に詰まりましたが、最後までスペイン語で一貫してスペイン語で説明してくれました。1年後期からスペイン語の学習を始めて2年間、スペイン語学習に真剣に取り組んできた成果が、発音やイントネーション、作文力に表れていました。実践的な場面でスペイン語の発話の回数を増やせれば、大きくスキルアップすると思われます。これからもスペイン語圏への関心を深めるとともに、スペイン語の学習も続けてくれることを願っています。 

(文・写真:国際学部教授 藤井嘉祥) 
関連記事:https://www.setsunan.ac.jp/intlstudies/w/classes-post/スペイン語%E3%80%80関連/

 

チームメンバーの価値観を共有するワークショップ



UPDATE 2024-07-24

 2024年7月23日(火)3時限目(13:20~14:50)、京都府京田辺市「南部まちづくりセンター(通称:ミライロ)」を拠点に活動なさる市民・学生団体のみなさまにお越しいただき、国際学部小林基ゼミの3回生9名のためのワークショップを実施していただきました。

 お越しいただいたのは、地域の子どもたちのための企画イベントを行う「三山木まちづくり協議会子ども部会」および、ミライロの土曜カフェ「亜細亜屋台系喫茶 日々あらた」の松下 唯さん、学生たちと社会人の交流を促進する企画イベントを行う学生主体のグループ「接続使」メンバーの安田なつみさん、村上優太さんです。

 当該ゼミではまちづくりをテーマとしており、「まちの人々とかかわりながら自分を知ろう」を目標に掲げています。この日は、さまざまな社会活動を行う際にメンバー同士の多様な価値観を共有するためのカードゲーム「エンゲージメントカード」を体験し、メンバーが大事にする価値観をお互いに知ることを目指しました。

ファシリテーションをする松下さん

 カードには「友情」「愛」「向上心」「知性」などと、多様な価値を表す88パターンのキーワードが書かれており、その中から取捨選択して最終的に自分が最も重視したい7つのキーワードを残します。それらをグループでシェアすることで、自分たちが活動をしていく上でどんなことを目標にすべきか、どのようなチームを作りたいかを言語化して検討することができます。

 学生たちは接続使のみなさんといっしょに、入念にご準備いただいた松下さんのファシリテーションの下で、楽しく熱心にワークショップに取り組みました。お互いの手元に残ったキーワードを共有し合う際には、「意外!」とか「イメージ通り」といった感想が飛び交いました。自分や他のメンバーが大切にする価値観についてあらためて熟考する貴重な機会になりました。

 さらに追加のワークショップとして、「地域の伝統を受け継いでいくために地域住民同士が協力できること」についてのブレインストーミングを行いました。ゲストのみなさんとともに、学生たちは地域貢献のアイデアをたくさん提案することができました。

 

4人一組で実施したブレインストーミング

 自分たち自身の関心ややりたいことが地域社会への貢献といかに無理なく結びつくのか。ゲストのみなさまとの交流を通じ、学生の視野は広がりつつあります。引き続きまして、みなさまより学生たちの成長を見守っていただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

<関連リンク>

・「亜細亜屋台系喫茶 日々あらた」インスタグラム https://www.instagram.com/hi.bi.arata(外部リンク)

・「接続使」インスタグラム https://www.instagram.com/setsuzoku_shi_/(外部リンク)
小林基ゼミナール | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan.ac.jp)

(国際学部講師 小林基)

浦野ゼミ・卒研中間発表会を開催しました



UPDATE 2024-07-25

浦野ゼミでは、毎年、前期末の7~8月頃と後期終わりの1月末の年二回、卒論発表会を実施しています。今年度の中間発表会は、7月17日と24日(水)の二週に分けて、それぞれ13時20分から16時30分まで開催しました。

卒研中間発表会は、4年ゼミ生一人一人が前期中にこなした研究内容を報告すると同時に、後期の卒業研究レポートの本格的執筆に向けて、夏期休暇中にどういったことに取り組み、研究の道筋をどう考えているのかを説明する機会となっています。

今年度は平日開催にも関わらず、ゼミ卒業生や休学中の学生、さらには3年ゼミ生も参加し、4年ゼミ生の発表を傾聴し、活発な質疑応答が行われました。特に、研究の進め方において、方向性を見直すにあたってのアドバイスがなされたり、研究資料のまとめ方についての指摘があったり、と4年ゼミ生にとっては自身の研究の組み立てを見つめなおす良い機会となりました。

一方、3年ゼミ生にとってははじめての研究発表会であり、来年度は自分自身がこなさなければいけないこともあり、雰囲気を掴むのに絶好の機会だったと思われます。

今年度の発表題目は以下の通りです。

「ブランドアイデンティティの本質─ユニクロのブランディング戦略を通じて─」

「アイデンティティの作られ方─日中台香の人びとを対象として─」

「パリコレから紐解く現代ファッションと社会」

「スポーツ指導における効果的な指導法」

「お菓子パッケージから探る『人びとの心理』」

「『パーソナルカラー』から読み解く現代社会」

「大阪における一般大衆浴場の歴史的変遷」

「人間と動物の共存は可能なのか」

「『健康麻雀』と高齢化社会」

以上のように、テーマはバラエティに富み、参加者にとっては聞き応えのあるものでした。4年ゼミ生の後期における研究の深化を、さらに3年ゼミ生の研究に対する意気込みに期待したいと思っています。

(文責:国際学部教授 浦野崇央)
浦野崇央ゼミナール | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan.ac.jp)

留学帰国者報告会と留学説明会を開催しました



UPDATE 2024-07-23

2023年度末に海外留学(長期)から帰国した学生による報告会と2025年度前期留学説明会を、2024年7月9日(火)に合同で開催しました。これには、長期留学に関心を持つ1年次から3年次までの学生が参加しました。

鳥居学部長による挨拶のあと留学帰国者報告会が行われ、サラゴサ大学(スペイン)から帰国した1名と台湾師範大学から帰国した2名が、留学中に学んだことや体験したこと、感じたことについて報告を行いました。

サラゴサ大学での1年間の留学から帰国した学生は、サラゴサがキリスト教文化とイスラム教文化が混じり合う街であることを紹介したあと、参加したコースの授業やクラスメイトとの交流、ホームステイでの生活や学外でのイベント等について、美しい写真を使って報告しました。また、夏の暑さと冬の寒さがどちらも厳しいので、しっかり対策してほしいと後輩の学生たちにアドバイスしました。

台湾師範大学での留学生活は住居を自分で選ぶことから始まることから、2名とも住居に重点を置いた報告でした。2、3人で住むなら学生寮が用意されていますが、1人住まい希望ならアパートやシェアハウスなど多様なタイプの住居を選んで探すとのことでした。外食文化が根付いている台湾だけに、食に関する話題も豊富でした。また現地の人と知り合うには積極的にサークル活動やボランティア活動に関わるべきとの報告に参加者たちは頷いていました。

留学の体験を聞いたあと、国際学部事務室からの説明によって、学部主催の長期留学が4年間で卒業できる制度になっていることや、留学可能な提携校の一覧、そしてその出願、審査などの日程、出願条件、留学奨学金など、留学で求められるさまざまな事項について理解を深めました。参加学生たちは、留学を経済的に支援するための摂南大学海外留学奨学金や日本学生支援機構(JASSO)奨学金の説明にも熱心に耳を傾けていました。留学先は、大きく英語圏と中国語圏、スペイン語圏、インドネシア・マレー語圏に分けられ、それぞれの語圏には複数の提携校があります。最後に、参加者は留学を考えている語圏や大学ごとにグループに分かれ、担当教員から授業のことや現地での生活のことなどについて詳しい話を聞くとともに、気になることなどを質問していました。この語圏別の説明には留学帰国者も加わったので、報告会で話しきれなかったことや現地での最新の話題で盛り上がりました。

(国際学部教授 中西正樹)
海外留学 | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan-kokusai.jp)
国際交流 – 摂南大学 (setsunan.ac.jp)
国際学部|海外留学制度 – 摂南大学 (setsunan.ac.jp)

国際学部公式Xについて



UPDATE 2024-07-18

国際学部では公式X(旧Twitter)を開設し、最新ニュースやイベント情報を発信しています。
お気軽にフォローしてください。

アカウント:@su_gaikokugo
(国際学部事務室)

日本文化を英語で伝える:科目「Japanese Society and Culture」の学期末



UPDATE 2024-07-16

国際学部2年生の必修科目の一つ「Japanese Society and Culture」では、日本文化や時事ニュースなどを英語で語り、伝えられるようになることを目指して学んでいます。学期末は、クラスごとにいろいろな形で、英語での情報発信や動画制作などを行います。

2024年7月15日(月曜)は前期14週目にあたり、あるクラスでは動画のコンテストを、別のクラスではライブのプレゼンテーション発表を行いました。テーマを各自が選んだクラスでの題材例は

・Karaoke scoring …カラオケマシーンの自動評点の仕組み。歌の上手下手でスコアがつくのではない??

・Mizura… 「みずら」と呼ばれる髪型の歴史。形状や、どんな人のためのものか、アジアの他の国ではどうか、など

・Japanese “Yaki”… 日本語の「○○焼き」という表現は、調理方法にも陶器の製法にも火祭りの名称にも使われていること

・Judo uniforms… もともと白のみだった柔道着が、いつからどのような理由で白と青の柔道着を導入したのか(実物着用)

・Bike component… 各国の主要自転車メーカーが、日本で生産した重要な部品をロードバイクに採用している(実物持参)

画像は、ロードバイクの実物を使った発表の様子です。先に発表を終えた学生が、黒子(くろこ)のようにアシスタントを務めてくれました。

追って、他のクラスや発表のお話も投稿予定です。お楽しみに!
(文・写真 齋藤安以子) 

インドネシアの大学と連携交流授業を実施



UPDATE 2024-07-15

20247月12日(金)、インドネシア・ジャカルタLIA(リア)大学(Universitas LIA)と連携授業を実施しました。 

LIA大学は、本学グローバル教育センターの前身である国際交流センターの派遣プログラムを実施したり、つい先月までは本学部4年次生がインドネシア政府奨学生として留学するなど、摂南大学と緊密なつながりがあります。 

 LIA大学には日本語を学ぶ学生が多く、今回、国際学部3年次開講科目「インドネシア語で考える現代社会」において連携交流授業を実施しました。授業のテーマは「若者のライフスタイル」です。 

 授業では、まずLIA大学の学生たちが4班に分かれ、 

「インドネシア人学生の起床時間と人気のゲーム」 

「インドネシアのポピュラー音楽」 

「インドネシアのコンビニ」 

「若者の間で流行っていること」 

について、それぞれ日本語で10分程度の発表をしました。


そのあと
6班に分かれた摂南大生が 

「日本のコンビニへ行ってみよう」 

「大阪でカフェしてみる??」 

「USJを楽しもう」 

「『おはよう』から『おやすみ』まで─日本の若者の日常─」 

「花火」 

「(摂大寝屋川)キャンパスをぶらぶら」 

といったテーマについて、それぞれインドネシア語でプレゼンテーションをしました。学生にとって普段学んでいる外国語を使って、その言語のネイティブスピーカーに向かってプレゼンをする絶好の機会となりました。 


 この授業には、2年次の「総合インドネシア語」受講生も参加しました。連携授業は同年代の日本の学生とインドネシア人学生との交流の場と化し、質疑応答も大いに盛り上がり、予定の時間を大幅に過ぎてしまうほどでした。 

 以下、紙幅の関係ですべてを掲載するわけにはいきませんが、参加学生からのコメントを一部抜粋してご紹介します。 

・自分と同じ世代のインドネシア人がどんなことに興味があるのか知ることができたのでとても有意義だった。 

・実際に同世代のインドネシアの学生たちとお互いの国の流行しているものなどを共有できてとても楽しかったです。 

・授業では取り上げることのできないようなインドネシアの人のライフスタイルを知ることができた。また、流行しているスマホゲームが日本でも少し流行っていたもので少しびっくりした点もありました。 

・お互いの言語を使って発表することがとてもいい経験になった。zoomではあったが、お互いの顔などが見られてよかった。 

LIA大学の人のノリが良くて質疑応答の時にとても笑ったし、楽しめた。 

・面白くて楽しかったです。インドネシアの子たちと年齢とかもほぼ同じで、国は違うけどKPOPとかゲームとか思ってることも似ていて、通じてる感じがしました。 

・本場のインドネシア語を聞いてとても刺激になった。 

・お互いの言語で発表できて良い機会でした。合間に手を振ると振り返してくれたり質疑応答などをして、リアルタイムで繋がっていると感じられました。 

・現地の方との話す機会が出来てネイティブのインドネシア語を聞けたり、インドネシア人の日本語が上手くて、もっと勉強しないとな、と思いました。 

・現地の学生とコミュニケーションを取れてよかった。おんなじマインドを感じた。 

LIA大学の皆さんの日本語がすごく上手でした。日本の文化のことをもっと好きになってほしいです。また日本語ももっと勉強してほしいなと思いました。 

・摂南大学の先輩方の発表もインドネシア語がとてもスムーズに話せていてすごいなと思いました。僕ももっとインドネシア語を勉強して話す練習してスムーズに話せるようになりたいと思いました。 

・お互いが異なる言語を話すことで異文化を知ることができていい経験になった。言語の壁を超え、コミュニケーションをすることで多くの知識を知ることができた。 

・伝わらないと思っても、気持ちを込めて話すとなんとか理解してもらえるなという風に感じました。それは学びになりました。 

 インドネシア(首都のあるジャカルタ)と日本の時差は2時間ですので、リアルタイムの遠隔授業もしやすい環境です。今回の授業は金曜日の実施だったため、イスラム教徒にとってはモスク(イスラム教寺院)での合同礼拝日となっており、リア大学側の要望もあり、授業開始時間をこちらでは昼休みが始まる12時30分としました。このような習慣の違いも参加学生たちにとってはお互いを尊重することの大切さを学ぶよい機会となったようです。 

 大きな刺激となった今回の連携授業を足がかりとして、学生たちには実際にインドネシアへ訪れ、交流を深めてほしいと願っています。 

(文責:国際学部教授 浦野崇央) 

小笹雄一郎さん(NPO法人シミンズシーズ)による企画ワークショップ



UPDATE 2024-07-09

2024年7月9日(火)3時限目(13:20~14:50)、博物館・地理学実習室にて、兵庫県加古川市においてNPOの中間支援事業に携わる小笹雄一郎さんをお招きし、ワークショップを開催していただきました。国際学部小林基ゼミの学生9名が参加しました。

当該ゼミではまちづくりをテーマとしており、「まちの人々とかかわりながら自分を知ろう」を目標に掲げています。この日の議題は、「みんなのやりたいことをカタチにする企画術」。企画やイベントをどのように考えて実施すればよいのかを、経験豊かなプロの目線からご教示いただきました。

 

KP法によるファシリテーションを行う小笹さん

 

NPOや一般社団法人といった「ソーシャルセクター」にとって、企画とは社会課題解決のアイデアを練ること。そのポイントは社会の課題と自分の課題(悩み)の共通点を見つけることです。

地域社会には解決すべきたくさんの課題があります。が、どれに取り組めばいいか多すぎて選べないとき、自分がもっとも共感できる問題を選んで挑戦していくと、「ジブンゴト」の仕事や社会貢献活動として取り組めるようになります。

そして、自分が抱える個人的な悩みも重要なきっかけとなります。それは自分だけの悩みとは限らず、他の誰かも共通して持っている悩みかもしれない。まだ世の中に知られていないだけで、実はすでに立派な社会課題なのかもしれません。

 

ワークショップに取り組む学生

 

緻密に設計されたいくつものディスカッションが、明快な紙芝居方式(KP法)のファシリテーションにより鮮やかに導かれ展開していく様子に、学生も教員も感銘を受けました。発言するのが苦手な学生も活発に意見を表明し、あっという間の90分間でした。プロのファシリテーションとはどういうものかを経験する貴重な機会にもなりました。

小笹さん、お忙しい中、本当にありがとうございました!

 

〈参考URL〉

・NPO法人シミンズシーズ:https://npo-seeds.jp/(外部サイト)

・小林ゼミブログ:https://hajimekobayashi.hatenablog.com/(外部サイト)

 

(文・写真:国際学部講師 小林 基)