卒研中間発表会を開催しました



UPDATE 2023-08-08

8月5日(土)、浦野ゼミでは恒例の卒研中間発表会を開催いたしました。

浦野ゼミでは8月頃と1月頃の年二回、卒業研究(卒研)発表会を開催しております。この3年ほどはコロナウィルス感染症の蔓延に伴い、オンライン開催にせざるを得ませんでしたが、感染症の5類への移行に伴い、今回は数年ぶりに対面開催が可能となりました。

 

この発表会は、4年ゼミ生にとっては自身の研究の道筋を再確認し、夏期休暇中に取り組むべき課題についてのアドバイスを受ける貴重な機会となっています。一方、3年ゼミ生は初めての卒研発表会への参加を通じて、自身が今後取り組むテーマの設定法や研究の進め方を学ぶ有益な場となっています。

今回の中間発表会には、3・4年ゼミ生のみならず、卒業生も参加してくれ、活発な議論が交わされました。

 

発表タイトルは以下の通りです。

・「競争」から「共創」へ─町工場の新たな挑戦─

・ジェンダー・ギャップ指数からみる日本

・「ホームレス」の今と昔

・日本人女性を魅せるツール─「パーソナルカラー診断」との関わり合いを通じて─

・日本における外国人技能実習制度の光と影─インドネシア人技能実習生の場合─

・分断される日本社会─喫煙空間の変容を通じて─

・豊かさの象徴としてのスターバックス

これら多様なテーマは、ゼミ生各自の個性が前面に出ています。今回の発表会を踏まえて来年1月の卒研最終発表会においては、それぞれの研究がどのように進化し、変貌を遂げることになるのか、とても楽しみです。

 

 

(文責:国際学部教授 浦野崇央)

 

大阪のモスクを訪問しました!



UPDATE 2023-08-05

外国語学部四年生のインドネシア・マレー語専攻の学生たちが、7月8日に大阪のモスク「マスジド・イスティクラル・大阪(Masjid Istiqlal Osaka)」(https://masjidistiqlalosaka.com/)を訪問しました。このモスクは2022年に大阪市内に新たに建立されました。モスクの建立に中心的な役割を果たしたのは、関西に住むインドネシア出身の人々です。外国語学部の「スペシャリスト インドネシア・マレー語」の受講者である三人の学生は、同授業の担当教員であるエニ・レスタリ講師の引率のもとで、モスク内の設備や、モスクに併設されているハラール食品などを販売する店舗を見学しました。また、モスク関係者とインドネシア語で会話して、モスク内で行われているイスラームの学習内容などについてお話を伺うことが出来ました。

 

モスク訪問後に、学生たちは見学内容に関するレポートをインドネシア語で作成しました。レポートには以下のような感想が記されています。実践的な言語学習を行うことができる、とても良い機会になりました。

 

“Di MASJID ISTIQAL OSAKA, kami bisa melihat adegan layaknya kehidupan Indonesia. Kesimpulannya mengetahui perbedaan budaya Indonesia dan Jepang itu sangat barmanfaat bagi saya.”

「インドネシアのありのままの暮らしの一部を見ることができた。改めて、日本とインドネシアの文化の違いに触れることができ、貴重な経験だった。」

 

“Masjid yang kami kunjungi didatangi oleh beberapa sekolah local juga. Saya mau masjid di Jepang menjadi tempat yang berperanan penting yang menbantu orang asing karena berbagai-bagai orang bisa melakukan pertukaran dan bisa memahami antar sesama dan agama.”

 「今回私たちが訪れたモスクは、いくつかの地域の学校からも訪問があり、私は、モスクが外国から来た人と地域との交流の場所になり、お互いに宗教など理解しあえる場所になっていってほしいと思いました。」

 

“Kunjungan ke Masjid Istiqlal Osaka kali ini merupakan pengalaman yang luar biasa.”

 「すごくいい経験になりました。」

 

(文責:上田達教授)

ソン・チャンジュ先生[Dr. Changzoo Song](オークランド大学)のゲスト講義を開催しました!



UPDATE 2023-07-26

○本稿は日本語・英語・韓国語で表記しました。

 

2023年6月6日(火)に、摂南大学国際学部(外国語学部)森ゼミナールでは、オークランド大学(The University of Auckland, New Zealand)からソン・チャンジュ先生をお迎えし、ゲスト講義を開催しました。ソン先生は現在、オークランド大学人文学部アジア研究科(Faculty of Arts, Asian Studies)で教えていらっしゃり、主にコリアンディアスポラ、ナショナリズム、国家形成などについてご研究されています。当日はソン先生に摂南大学寝屋川キャンパス国際学部7号館の教室へお越しいただき、英語と韓国語で韓国大衆文化や海外における韓国文化の広がりについて講義をしていただきました。

現在、私たち森ゼミナールでは、K-POPにおけるインフルエンサーとファンダムについて、韓国と韓国以外の国を国際比較しながら、ゼミ生主導で共同研究をしています。今回、私たちは共同研究を進めるための観点と知識を学ぶため、ソン先生に韓国文化の起源から現状にいたるまでの大きな流れを概論的に講義して頂きました。ソン先生の講義は、私たちが興味を持ちやすいように分かりやすく構成されており、終始楽しい時間を過ごすことができました。

ソン先生の講義の中で最も興味深かったお話は、韓国ポップカルチャーの成功についてです。2002年KBS放送の「冬のソナタ」を始めとした韓国ドラマ、歌・ダンス・ラップを活かしたK-POPや韓国料理が世界的な流行に繋がった成功の鍵は、SNS等のソーシャルメディアを活用したことだということでした。韓国の音楽業界は、ミュージックビデオ(MV)をYouTubeに投稿して注目度をあげることでK-POPの人気を上昇させていったそうです。ソーシャルメディアを使った戦略は、当時の日本ではあまり使われていない方法だったため、J-POPよりもK-POPが先に世界に進出していったのでしょう。人口約5000万人で、決して大きな国とは言えない韓国が、このように世界に名を轟かせたというのは素晴らしいことです。私たちはソン先生のお話を聞きながら、日本のエンターテインメントも韓国のように世界に広まってほしいと思いました。

ソン先生はニュージーランドの事情についてもお話してくださいました。その中で、学校における多様性受容のお話は、私にとって衝撃的でした。なぜなら、ニュージーランドでも20世紀後半まで露骨に人種差別があったことが分かったからです。

ソン先生のお話によると、アジア人学生は、昼食に食べる自国の料理のせいでしばしば不快な差別を受けてきたそうです。ニュージーランドでも、韓国人移住者はキムチやキンパ(韓国風海苔巻き)といった韓国料理をお弁当に入れるのが普通だったということですが、それがニュージーランドの現地学生には受け入れ難いことで、食べ物のにおいに文句を言われたり、嫌がられたり避けられたりしたといいます。そういったことから、ニュージーランドの現地学校に通うある韓国人学生は、母親に西洋式のサンドウィッチを作るように頼んだということでした。このお話を聞いて胸が痛みました。私たちは、ニュージーランドは他国より多様性が認められていて人種差別がない国だと思い込んでいました。もちろん、ニュージーランドは多元的文化主義(multiculturalism)を他の国よりも努力して実践しているのでしょう。しかし、どこの国でもやはり人種差別がありえること、韓国人が韓国料理を食べただけなのに批判されることがとても悲しくなりました。

ただ、一方では、現在のニュージーランドではあれだけ批判されてきた韓国料理は人気のある食べ物の一つになり、ニュージーランドの人々は韓国人の民族的アイデンティティを受け入れているというソン先生の言葉に勇気づけられました。ソン先生は「ニュージーランドは過去に人種差別があったが、変える努力をし、変わった。それがニュージーランドにとっての成長であり、ニュージーランド人にとっての誇りとなっている」という趣旨のお話をして講義を締めくくりました。

講義終了後には、私たちが事前に用意した質問に対して一つ一つ丁寧に答えてくださいました。K-POPに関する質問から韓国の社会情勢まで多岐にわたって真摯に回答して頂き、私たちにとって多くのことを学ぶ貴重な機会になりました。ソン先生は最後に「あなたたちのような日本の若い学生は、日常生活で壁にぶつかることがあっても解決策を考える力を持っており、新しいアイディアを生み出すことができる」と仰ってくださいました。今回の講義でソン先生にたくさんのことを教えていただきました。学んだことを生かし、今後も一生懸命共同研究を進めていきたいと思います。

お忙しい中、ゼミにお越しくださったソン先生に心からお礼を申し上げます。

♢ソン・チャンジュ先生の詳しいご経歴については、以下のURLをご覧ください。

Dr. Changzoo Song  

https://profiles.auckland.ac.nz/ch-song

(外国語学部3年生 益田優笑・石田みほり)

 

 

Dr. Changzoo Song from the University of Auckland Delivers Guest Lecture on Korean Pop Culture

On Tuesday, June 6th, 2023, Associate Professor Mori’s seminar class at Setsunan University’s Faculty of International Studies (Faculty of Foreign Languages) had the privilege of hosting Dr. Changzoo Song as a guest lecturer. Dr. Song, a Senior Lecturer in Korean and Asian Studies at the University of Auckland, visited the Neyagawa Campus and delivered a lecture in both English and Korean.

Under the guidance of Associate Professor Mori, our seminar has been dedicated to researching the influence and fandom surrounding Korean popular culture, with a comparative focus on Korea and other countries, including Japan. Seeking insights and knowledge for our research, we invited   

Dr. Song to provide a lecture on the diversity, impacts, and origins of Korean culture. He graciously delivered an engaging lecture that ensured we had an enjoyable and informative time until the very end.

Dr. Song’s lecture included an intriguing discussion on the remarkable success of the Korean Wave. He highlighted that the utilization of social media, particularly SNS (Social Networking Services), played a pivotal role in propelling Korean dramas like KBS’ “Winter Sonata” in 2002, K-pop music, dance, and even Korean cuisine to a global phenomenon. The Korean music industry’s strategy of freely sharing music videos on platforms like YouTube significantly contributed to the widespread popularity of K-pop, enabling millions of people worldwide to access and enjoy it. At that time, the use of social media as a promotional tool was less common in Japan, potentially allowing K-pop to gain a head start in the global market. It is truly remarkable that a relatively small country like Korea, with a population of about 50 million, has gained such international fame. We hope that Japanese entertainment can also gain similar recognition worldwide.

During the lecture, Dr. Song shared a disheartening story about the challenges of diversity in New Zealand schools. It came as a shock to learn that instances of crude racism existed in New Zealand as well. According to Dr. Song, Asian immigrant students often experience unpleasant racism because of their ethnic food lunch box. For example, when Korean students brought traditional Korean dishes such as “bulgogi” and “kimbap” in their lunch boxes, local New Zealand students would ridicule them and deliberately distance themselves, complaining about the smell of the food. It was truly heartbreaking to hear that a Korean student attending a school in New Zealand even requested his mother to prepare a Western-style sandwich instead of Korean food. We had previously assumed that New Zealand, compared to other countries, embraced diversity more readily and was free from racism. Of course, New Zealand is practicing multiculturalism better than many other countries today. However, this revelation saddened us, as it highlighted that racism can exist in any country. We strongly questioned why Koreans were subjected to criticism for simply enjoying their own cultural cuisine during lunchtime.

Nevertheless, it is encouraging to observe that in present-day New Zealand, Korean food, despite the initial criticism, has gained popularity worldwide. Not only has New Zealand embraced Korean cuisine, but also the Korean ethnic identity. Dr. Song highlighted that this acceptance signifies the growth of New Zealand and serves as a source of pride for New Zealanders themselves.

Following the lecture, Dr. Song graciously addressed each of our questions regarding K-pop and social issues in Korea. It provided us with a valuable opportunity to acquire extensive knowledge about Korea. Lastly, Dr. Song expressed his belief that young students like us possess the potential to develop solutions and innovative ideas when faced with challenges in our daily lives. Inspired by his words, we are motivated to continue our research, utilizing the insights and knowledge we gained from Dr. Song’s lecture.

Thank you for reading.

Written by Yuumi Masuda, Mihori Ishida

 

송창주 교수님(오클랜드 대학교) 게스트 강의를 개최했습니다

2023년 6월 6일(화)에 우리 세쓰난 대학교 외국어학부 모리 준교수 세미나(이하 모리 세미나)는 뉴질랜드 오클랜드대학교 송창주 교수님을 모시고 게스트 강의를 개최하였습니다. 당일에는 교수님께서 세쓰난 대학교 네야가와 캠퍼스 7호관 교실에 오셔서 영어와 한국어로 강의를 하셨습니다.

우리 모리 세미나 학생들은 한국의 대중문화, 특히 K-POP의 인플루언서(influencer)와 팬덤에 대해서 국제 비교를 하면서 공동연구를 하고 있습니다. 이번에 우리는 공동연구를 위한 관점과 기초지식을 배우기 위해 송 교수님께 강의를 부탁했습니다. 교수님께서는 한국 문화의 기원을 시작으로 한국 문화의 현주소까지 많은 내용을 가르쳐 주셨습니다. 교수님께서는 우리가 흥미를 갖기 쉽도록, 그리고 이해하기 쉽게 말씀하셔서, 우리는 정말 즐거운 시간을 보내고 많은 공부가 됐습니다.  

교수님 강의 중 가장 흥미로웠던 이야기는 한류의 성공 이유에 관한 것이었습니다. 2002년 KBS ‘겨울연가’를 비롯한 한국 드라마부터 노래·댄스·랩 등K-POP, 그리고 한식까지 한국 문화의 세계적인 유행의 열쇠는 SNS 등 소셜미디어를 활용한 것이라고 지적하셨습니다. 한국 음악업계는 뮤직비디오를 유튜브에 올려 세계 사람들이 무료로 시청할 수 있도록 했고 그걸로 주목을 받았습니다. 이것이K-POP이 인기를 얻은 비결의 하나라고 하셨습니다. 그리고 소셜 미디어를 사용한 전략은 당시 일본에서는 잘 안 하는 방법이었기 때문에 J-POP보다 K-POP이 먼저 세계로 진출할 수 있었다고도 말씀하셨습니다. 인구 약 5000만 명의 크지 않은 나라인 한국이 세계적으로 유명하게 된 것은 매우 멋진 일이라고 생각합니다. 그리고 일본도 엔터테인먼트 분야에서 한국과 같이 세계로 퍼져 나갈 수 있으면 좋겠다고 생각했습니다.

교수님께서는 뉴질랜드의 다양성 수요에 대해서도 가르쳐 주셨습니다. 저는 그 말씀을 듣고 충격을 받았습니다. 그것은 뉴질랜드에서도 20세기 후반까지는 노골적인 인종차별이 있었다는 것입니다. 교수님의 말씀에 따르면 뉴질랜드에 이민온 아시아계 학생들은 자기 나라 음식을 점심으로 싸오면 급우들로부터 차별을 받는 경우가 많았다고 합니다. 특히 한국인들은 불고기나 김밥 같은 한국 음식으로 도시락을 싸는 것이 보통이었는데, 급우들이 냄새가 난다고 불평을 하는 경우가 많아 아주 불편했다고 합니다. 이런 것은 새로 이민을 온 인종적 소수자 아이들에게는 극도로 곤혹스런 일입니다. 그러므로 뉴질랜드 학교에 다니는 어느 한국인 학생이 어머니에게 서양식 샌드위치를 만들어 달라고 부탁했다는 이야기를 듣고 우리는 정말 가슴이 아팠습니다. 우리는 뉴질랜드에 대해 다른 나라보다 다양성을 인정받고 인종차별이 없는 나라라는 인상을 갖고 있었습니다. 그리고 실제로 뉴질랜드는 다른 나라들에 비해 상대적으로 다문화주의를 잘 실천하고 있다고 합니다. 하지만 한국인 학생이 그냥 한식을 먹고 있을 뿐인데, 왜 비판을 받아야 되는자 너무 슬프고 의문이 들었습니다.

뉴질랜드에서 이렇게 비판받아 온 한식은 오늘날에 세계적으로 인기있는 음식이 되었고, 지금은 뉴질랜드 사람들도 한식은 물론 한국인들의 민족 정체성을 받아들이고 있습니다. 이렇게 빨리 새로운 변화를 받아들이는 능력이 뉴질랜드의 저력이며, 뉴질랜드 사람들의 노력의 결과라고 교수님께서 강조하셨습니다.

강의가 끝난 후에는 우리가 미리 준비한 질문에 대해 교수님께서 하나하나 친절하게 답변해 주셨습니다. K-POP에 관한 질문은 물론 한국 사회의 현재 상황까지 가르쳐 주셔서 우리에게는 많은 것을 배울 수 있는 귀중한 기회가 되었습니다.

마지막으로 교수님께서는 우리 젊은 학생들이 일상생활에서 벽에 부딪히는 경우가 있더라도 우리는 해결책을 생각할 수 있고, 새롭고 혁신적인 아이디어를 낼 수 있는 큰 가능성이 있다고 말씀해 주셨습니다. 이번 교수님 강의에서 많은 가르침을 받았습니다. 바쁘신 와중에 우리 학교에 와주신 교수님께 다시 한번 감사드립니다.

읽어주셔서 감사합니다!

(외국어학부 3학년  마스다 유우미, 이시다 미호리)

留学説明会&留学帰国者報告会を行いました!



UPDATE 2023-07-16

長期留学についての説明会と留学から帰国した学生の報告会が7月11日(火)に合同で開催され,長期留学に関心を持つ1年次から3年次までの学生30名あまりが参加しました。

最初に,国際学部事務室からの説明によって,学部主催の長期留学が4年間で卒業できるシステムになっていることや留学可能な提携校の一覧など制度の概要,そしてその出願,審査などの日程,出願条件,留学奨学金など,留学で求められるさまざまな事項について理解を深めました。留学先は,大きく英語圏とインドネシア・マレー語圏,スペイン語圏,中国語圏がありますが,さらにそれぞれの語圏に複数の留学提携校があります。留学先大学別の相談会では,興味を持っている提携大学ごとにグループに分かれて,授業のことや現地での生活のことなどについて担当教員に納得いくまで質問しながら話を聞きました。「英語にしようか中国語にしようかと留学で学ぶ言語を決めかねている」、「選択肢が多い英語圏の留学先の間で迷っている」などさまざまな問題について予定の時間を過ぎても相談会は盛り上がっていました。

今回の説明会では,留学帰国者報告会がプログラムの一つとして含まれており,この報告会によって,来年春からの留学を考えている2年生だけでなく,まだ出願資格がない1年生にとっても「留学」に対するイメージを具体化する機会になりました。今回の報告会で発表したのは,2022年秋から2023年春にかけてカナダのカルガリー大学に留学していた3名です。同大学のキャンパスや勉強の内容,クラスメイトとの交流をはじめ,ホームステイ,食事,イベント,カナダの美しい自然など豊富な話題,そして英語と日本語を交えながらのプレゼンに参加者全員が興味津々でした。世界のさまざまな国や地域から集まったクラスメイトとの触れ合いによって多様な文化を学んだという体験は説得力に満ちていました。発表が終わった後も,3人の先輩からもっと話を聞きたいという人の輪ができていました。

私たちにとって,海外留学には期待と不安という2つの側面があります。担当教員からの説明や国際学部の『海外留学ガイド』に載る最新の情報によって不安はずいぶん解消できるはずです。しかし,今回の報告会では,留学マインドの背中を押してくれるのは体験者自身が語る言葉なのだなという思いを強くしました。

(文責:中西正樹教授)

関連記事:Study Abroad Advice: Four Tips from Students | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan.ac.jp)

「インドネシアとマレーシアをよりよく知るための集まり」を開催しました



UPDATE 2023-07-13

 2023年7月4日(火)の4限に、インドネシア語関連科目を履修している国際学部2年生を対象として、「インドネシアとマレーシアをよりよく知るための集まり」を開催しました。

 今回の「インドネシアとマレーシアをよりよく知るための集まり」は、留学や卒業後の進路により、インドネシアとさらに深く関わっていくことを決めた外国語学部4年生の徳見賢太郎さんと西岡和望さんを迎え、それぞれの応募の動機や経緯、大学で学んだこととの関連、その他、参加学生へのアドバイスなどを話してもらいました。発表を聞いたのち、参加者との懇談もおこないました。

 過去3回にわたり、コロナの影響で開催ができなかったこの集まりを、今年度はようやく開催することができました。国際学部2年生は改組後最初の学年なので、ロールモデルとなる先輩がいないこともあり、各学生が国際学部での学びをどう発展させて自分の将来に結びつけるのか、グローバル教育センター等のプログラムや情報をどう活かすのかといった点を学んだことがアンケートの内容からも伺えます。

 今後とも、国際学部生の縦と横のつながりを作るきっかけとしてこのような機会を活かしていくことができればと考えています。

(文責:金子正徳准教授)

関連URL

http://www.setsunan.ac.jp/gakubu-in/kokusaigaku/news/detail.html?id=6072

http://www.setsunan.ac.jp/gakubu-in/kokusaigaku/news/detail.html?id=6071

 

「第1回JSC-ELHT動画コンテスト」を開催しました!



UPDATE 2023-07-12

On July 10, 2023, the Inaugural JSC-ELHT Video Contest was held in Japanese  Society and Culture (JSC) courses for second year students who belong to the English Language Honors Track (ELHT). This event was co-hosted by JSC-ELHT instructors (Curtis Chu and Mariko Takahashi) and Innovation in English Education Group of the English teachers’ committee at the Faculty of International Studies. Twenty-six students participated in the contest and produced eight videos in groups on Japanese society and culture. The assigned themes were business and economy, social problems, tourism, traditional culture, and popular culture. Students worked closely with their group members and produced informative and creative videos with thorough editing. We welcomed Professor Torii as the head judge, and he and Professor Chu evaluated the videos. Students also voted for their favorite video. Awards were given to the following teams.

  1st place: Team Rainbow on LGBTQ issues

  2nd place: Team Maki-zushi on sightseeing spots in Nara and Osaka

  3rd place: Team Miky on university students’ daily routine and Japanese economy

  Peer review award: Team Mizugumo Galaxy on unique cafes in Japan

We had a great time together in a lively atmosphere. Congratulations to the winners of the contest, and we are looking forward to the next time.

 

2023年7月10日、「第1回JSC-ELHT動画コンテスト」を開催しました。このコンテストは、2年生必修のJapanese Society and Culture (JSC)の授業のうち、English Language Honors Track (ELHT)に所属する学生を対象としたクラス内で、JSC-ELHTの担当者(カーティス・チュウ、高橋真理子)と国際学部英語委員会の先端英語教育グループの共催で行われました。コンテストには26名の学生が参加し、日本の社会や文化に関するビデオを、8グループに分かれて制作しました。事前に定められたテーマは、ビジネス・経済、社会問題、観光、伝統文化、ポピュラーカルチャーでした。学生たちはグループメンバーと協力し、情報豊富でクリエイティブな動画を、しっかりとした編集を行って完成させました。審査員長は鳥居先生で、チュウ先生と一緒に、学生たちのビデオの評価をお願いしました。また、学生たちも相互評価を行い、一番良かった動画に投票を行いました。受賞チームは以下の通りです。

  第1位 Team Rainbow (LGBTQについて) 

  第2位 Team Maki-zushi (奈良と大阪の観光地について)

  第3位 Team Miky (大学生の日常と日本経済について)

  ピアレビュー賞 Team Mizugumo Galaxy (日本のユニークなカフェについて)

にぎやかな雰囲気の中、楽しい時間を過ごすことができました。入賞者の皆さん、おめでとうございます。次回もまた、楽しみにしています。

(文責:高橋真理子講師、写真:船本弘史准教授)

 

外国人留学生と日本語教育を学ぶ学生との交流会「ニホンゴパーティー」



UPDATE 2023-07-10

外国人留学生と日本語教育を学ぶ外国語学部3・4年生との交流会「ニホンゴパーティー」が、6月14日(水)の5時間目にスカイラウンジで、開催されました。

参加者の出身国・地域は、インドネシア・中国・韓国・台湾・日本等多様で、留学生は学部留学生・大学院生・グローバル教育センターの交換留学生計12名、外国語学部生は日本語教師養成プログラムを受講している19名が参加しました。

まずは、各グループで自己紹介ゲームをしました。グループ毎のフリートークセッションでは、留学生の国・地域や文化について留学生から話を聞きました。その後は、外国語学部生から「日本文化体験」として日本の遊びが紹介されました。日本語のかるたを皆で一緒にしましたが、留学生もがんばって札を取っていました。「だるまさんがころんだ」は他の国でも同様の遊びがあるようで、留学生の皆さんはルールをすぐに理解していました。最後はグループ対抗「日本語・日本文化クイズ」で盛り上がりました。

今回のニホンゴパーティーを通して、同じキャンパス内で外国語を学んでいる仲間として、双方の学生にとって刺激になったようです。また、日本語教育を学ぶ学生は、本学の留学生を対象に4年生後期に日本語教育実習を2週間する予定なので、留学生と接する貴重な機会になりました。

 

以下、参加者のコメントの一部です。

<外国語学部学生>

・想像していた以上に留学生の皆さんが日本語を流暢に話していた。私も見習って、もっと外国語の勉強を頑張りたい。

・今回のような機会がなければ、他の国の人と関わることはあまりなく、じっくり話すこともないので私にとってはとても貴重な経験になった。

・摂南大学の留学生と日本人学生全員が楽しんで交流できたことがとても嬉しかった。実際に留学生と関わってみることで、日本語教師になるためのモチベーションアップにも繋がると思った。

・今回のパーティーをきっかけに、みんなが留学生とSNSでつながるなどして交流がずっと続くといいと思う。私自身も、もっと留学生との交流を深めたいと思い、今後は留学生との交流イベントに参加することにした。今回の反省点も踏まえて新たに交流の場を広げたいと考えている。

 

<外国人留学生>

・日本語で話すのは緊張したけど、みんなが優しく接してくれたので、意見が言いやすかった。

・お菓子を食べながらリラックスした雰囲気で、おしゃべりするのが楽しかった。

・クイズは少し難しかったけど、みんなで一緒に答えを考えるのもとても楽しかった。

・また、このような機会が何回かあったらよい。

(文責:門脇薫教授)

 

 

 

2023年度外国語学部・国際学部就職セミナーを実施しました



UPDATE 2023-06-30

 2023年6月27日(火)の15:05~16:45に、学部2・3生向けの就職セミナーを実施しました。当日は110名の学生が参加し、就職部の職員および航空業界・ホテル業界での実務経験豊富な教員による講演、すでに内定が決まった4年生(4名)からの体験談とアドバイスに熱心に耳を傾けました。

 

今回のテーマは「就職活動の現状とインターンシップの活用について」です。就職活動をめぐる動向としては、新卒者の早期採用が加速していることに加え、経団連が2023年度からインターンシップを採用に直結させることを公認するなど、インターンの重要性の高まりが指摘できます。こうした状況を反映し、本学部でも年度の前半に就職セミナーを開催し、2年生をもターゲットとすることで、早期に就活の動機付けを行う機会を設けました。

 

当日のプログラムは、以下の通りです。

1.挨拶(西川学部長)

2.「就活とインターンシップのポイントについて」(就職部職員)

3.「航空業界の現状と今後の見通し」(塩崎裕司客員教授:ANA総合研究所)

4.「ホテル・観光業界の現状と今後の見通し」(檜山和司客員教授:ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド 総支配人)

5.内定獲得済みの4年生(4名)からの体験談とアドバイス

6.質疑応答

塩崎客員教授による講演

檜山客員教授による講演

内定者の体験談(古矢ゼミ4回生)

内定者の体験談(中島ゼミ4回生)

(文 小林基講師、写真 船本弘史准教授)

次は何する? 発展するCOIL(国際協働学習)



UPDATE 2023-06-26

Before her retirement, Matsuda-sensei introduced me (Michael) to Professor William Lowe from Howard Community College (hereafter HCC) in Maryland, USA. Professors Lowe and Matsuda organized a COIL in 2022 that had gone extremely well and he was eager to continue the exchange. 
2022年度に、摂南大学外国語学部の松田教授と、米国メリーランド州のハワード・コミュニティ・カレッジ(以下、HCC)のWilliam Lowe教授がオンライン国際協働学習を実施したことは、以前にこのウェブサイトでご紹介しました。<アメリカのコミュニティカレッジと国際協働オンライン学習(COIL)プロジェクト | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan.ac.jp) >
昨年度のCOILが非常にうまくいったので、Lowe教授は交流を続けることを熱望し、松田先生から紹介を受けて今年は別の教員クラスがCOILの関係を続けることになりました。Lowe教授はアジア文学を教えており、この記事を書いている私Michael HerkeはAcademic Readingのクラスで日本の短編小説の英訳版を教材としています。そこで、今年は吉本バナナの『小さな闇』をCOILプロジェクトのテキストに選びました。 

 

Using the same task sheet, HCC and Setsunan students worked through the text using the guiding questions therein. They then posted their answers to Padlet, an online writing platform, where they could read and respond to each other’s ideas. Finally, students met online in real time to continue the discussion on Zoom. One surprise was that two HCC students, Kevin and Jasmine, had been studying Japanese and could carry on basic conversation. 

HCCと摂南の学生は、同じタスクシートを使用し、手がかりになる質問に答えながら作品に取り組みました。そして、回答をオンラインプラットフォームであるPadletに投稿し、お互いの考えを読んでコメントを送り合いました。最後に、オンライン会議システム上で顔を合わせ、リアルタイムで議論を続けました。なんとHCCの2人の学生、KevinJasmineは日本語を勉強していて、基本的な会話を日本語でできました。 

 

It was a challenge for Setsunan students to carry out literary analysis in English online as well as manage a new learning platform, but they rose to the occasion. HCC students appreciated the chance to discuss Japanese literature with Japanese and get their perspective on the story. It helped make the literature come alive.  

摂南の学生にとって、英語で文学分析を行い、新しい学習プラットフォームを使いこなすことは簡単ではありませんでしたが、果敢に挑戦していました。HCCの学生は、日本文学について日本の人と話し合い、物語について視点を得る体験を意義ある機会ととらえてくれました。その経験は、この文学作品を、生きた言葉に変えました。  

 

Professor Lowe visited the Setsunan campus in June and met with a class from the Ei-Pro course who will participate in a different COIL project in the fall. Professor Lowe explained the project and took their questions. They are really looking forward to it.  

Lowe教授は6月に摂南大学の寝屋川キャンパスを訪問し、秋に別のCOILプロジェクトに参加する英語プロフェッショナルコースの3年生クラスとお会いになりました。教授はプロジェクトについて説明し、質問に答えてくださいました。学生たちは秋のプロジェクトを本当に楽しみにしています。 

 

英文 Michael Herke  准教授 

日本文 広報委員会 

海外の空港✈ANAクラウンプラザホテルでインターンシップ 



UPDATE 2023-06-23

摂南大学の国際学部・外国語学部では、3年生を対象として夏休み期間に「ホスピタリティ・インターンシップ」を実施しています。 

今年度は、ANAの海外支店である台湾・台北空港でのインターンシップを4年ぶりに再開いたします。8月25日から29日の4泊5日で実施予定です。このインターンシップではANAの海外空港でエアラインの旅客業務実務を体験するとともに現地スタッフとの交流をとおし異文化体験もでき、事前・事後授業を含めて単位が取得できる授業となっています。[台湾 松山空港]

また、ホテルの仕事に興味のある学生には大阪市内のインターコンチネンタルグループである「ANAクラウンプラザホテル大阪」で2週間にわたりホテル業務の実務を体験するコースもあります。今年は8月9日から22日の間、休日をはさみながらロビーや料飲部門などホテルスタッフとしてお客様対応にあたり、単なる見学にとどまらず、実際の実務を体験できる貴重な機会となっています。[Crowne Plaza=ANA Osaka – Japan、Osaka-shi (ihg.com)]

2年生でホテルビジネス論やエアラインサービス論、ホスピタリティ関連授業を受講して身につけた知識を体現できるホスピタリティ関連の集大成と言える授業です。

ANAグループ企業情報: 私たちが大切にする想い | ANAグループについて | ANAグループ企業情報 

ANA総合研究所提携科目について: ANA連携授業 | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan.ac.jp)