私、吉田百花(国際学部3年生)は現在スペインのサラゴサという都市にあるサラゴサ大学(スペイン語:Universidad de Zaragoza 英語:The University of Zaragoza)に留学しています。本「留学生通信」ではスペインの文化について私なりの視点で報告してみようと思います。今回は3回目の通信となります。
先日、2種類のホームパーティーに参加しました。
まず、週に一度、韓国語を教えてもらっている韓国人の留学生に誘われて、その方の友達が集まるホームパーティーに行きました。参加前は日本人が私一人だということ、顔見知りが少ないこと、他の参加者はスペインに留学している期間が長く学校でも上級クラスに所属している人たちだということで、会話についていけるのか、コミュニケーションはとれるのかなどたくさんの不安がありました。しかし、欧米のホームパーティーは友達や恋人を主催者や参加者に事前に伝えておけば参加することが可能とのことで、初めて会う人も何人か参加していたため、私自身も変に緊張しませんでした。パーティーは、昼食を食べることがメインだったため、全員で食卓を囲んで食事をしました。それ以外の時間は、おしゃべりしたり、犬と遊んだりとそれぞれ好きなことをして過ごしていました。「スペインと言えばこれ!」の定番の料理であるパエリアとチュロスもありました。正直、マドリードのお店で食べたパエリアより口に合いました。
2つ目は、日中パーティーです。クラスメイトの日本人と中国人でお互いの国の料理が食べたいねと話しているうちにパーティーすることになりました。初めに「中華料理を食べる会」、次に「日本料理を食べる会」と計2回行いました。ここでは、みんなでテレビゲームをしたり、ご飯を食べながらお酒を飲んで何時間もおしゃべりしていました。「中華料理を食べる会」では、スペインで辛い食べ物を食べる機会がなかなかないこともあり、唐辛子の刺激が恋しかったため麻婆豆腐を作ってもらいました。ちなみに麻婆豆腐は日本語の言い方(マーボードーフ)で伝わります。また、麻婆豆腐の他にも炒め物を数種類作ってくれたのですが、中華料理屋では見ない料理だったため、これが中国の家庭料理かと思いながら、美味しくいただきました。
写真は中国人が作ってくれた中華料理です。青唐辛子をたくさん使用しているのが印象的でした。ちなみに、青唐辛子は中国人が経営している中国・アジアスーパーマーケットで購入できます。
「日本料理を食べる会」では、悩みに悩んだ末、わかめを使ったサラダと唐揚げ、中国・アジアスーパーマーケットで手に入れた冷凍の枝豆、日本式のカレーライス、デザートにいちご大福を作りました。どれも気に入ってもらえたので嬉しかったです。
これらの経験を通して気づいたことは、パーティーを通して新たな友達を作ることができるということです。日本でホームパーティーをする場合、既に仲の良い友達のみで行うことが多いのではないでしょうか。しかし、欧米では、参加者が招待したい人を自由に招待できるため、参加することで新たなつながりを作ることができ、友達作りにはパーティーに参加することが一番早い手段だと思いました。
また、日中パーティーでは、クラスメイトというだけでそこまで仲良くなかった人もいたのですが、このパーティーをきっかけにとても仲良くなることができました。クラスの中では中国人同士も女子学生1人、男子学生2人という構成だったためか、パーティーをする前はクラス内であまり話をしているところを見かけなかったのですが、これを機に仲良くなっていて安心しました。一度集まるだけでもクラスメイトとの距離がかなり縮まったように感じられるため、留学に来る機会がある方はぜひ、パーティーに参加してみてください。
(国際学部3年生 吉田百花)
【留学生通信】バルセロナ、マドリード旅行記 | 摂南大学 国際学部|オリジナルサイト (setsunan.ac.jp)