上海外国語大学の夏季中国語プログラムに参加しました。



UPDATE 2023-10-17

 外国語学部中国語専攻の学生が上海外国語大学の夏季中国語プログラムに参加しました。期間は2023年8月6~26日の3週間で、中国語の授業のほか、太極拳や書道の文化体験、豫園や浦江遊覧、朱家角での校外学習など、いろいろな国からの留学生とともに、充実した時間を過ごしました。参加学生のコメントを紹介します。

 

 上海での食事は日本と比べ、リーズナブルだと感じました。味も美味しかったです。私は生煎が気に入りました。現地のお客さんが多い店舗に食事に行った際は、外国人だと気づいた方が温かく声をかけてくれました。(外国語学部4年 和久谷一葉)

 

 私は11階に住んでいました。最初は友達と一緒に住んでいましたが、その後、長期留学生の人に部屋を空けるため、途中で部屋を変えました。部屋にテレビ、エアコンが付いています。私が住んでいる方角では、窓から学校のグラウンドが見えます。朝よくサッカーをする人が居ていました。東方明珠も少し見えました。(外国語学部3年 花房愛子)

 

 文化体験は太極拳・書道が各2限ずつ行われました。参加人数は10人程度で1クラスでした。太極拳は先生が前で教えてくださり、他国の学生と教え合う時間もありました。空手とは動きが全く異なり、とても苦戦しました。書道では古典的な筆法を少し学びましたが、実践の時間が大半でした。日本の書道と少し異なる点がありましたが、先生が丁寧に教えてくださいました。

 授業外では、学内で仲良くなった中国人学生と一緒に食事をした後、おすすめの観光地に連れて行ってもらいました。また、イタリア・韓国・スペイン人などの様々な国の留学生と食事だけではなく、バトミントンやトランプなども行い交流しました。

 大学の寮に宿泊し、3週間のうちの1週間のみ、ミャンマー人と同じ部屋で生活をしていました。中国語と英語を使いコミュニケーションを取り、互いの私生活や言語について教えあっていました。また、一緒に生活していると、文化や私生活の違いを発見することができ、興味深かったです。(外国語学部3年 八倉功輝)

(文責:国際学部講師 小都晶子)

「ホスピタリティ・インターシップ」を開催しました!



UPDATE 2023-10-10

外国語学部の3年生を対象に、夏休み期間に「ホスピタリティ・インターシップ」を開催しました。本インターンシップではホテルコースと、空港コースにわけて行いました。

ホテルコースに参加した学生は、大阪市内のインターコンチネンタルグループである「ANAクラウンプラザホテル大阪」にて8月9日(水)~8月22日(火)の2週間にわたり、ホテル業務の実務体験を行いました。ロビーやラウンジに配属され、実際にホテルスタッフの一員となって研修を受けました。現場で働くからこそ学べるホテルならではの高品質なおもてなしを身に付け、実践することができました。また、この期間は海外からの旅行客も多く、これまで学んだ英語を発揮する機会にもなりました。

空港コースに参加した学生は、8月25日(金)~8月29日(火)の4泊5日でANA台北支店にて松山空港旅客業務の実務体験と市内支店の見学を行いました。航空機の到着業務や搭乗手続き業務、整備や機内準備作業を見学し、搭乗口改札業務では見学だけではなく、搭乗開始予定時刻の案内や機内Wi-Fiに関するアナウンスを実際にお客様に対して行いました。市内支店見学では普段知ることのない海外における緊急時対応について説明を受け、危機管理や安全の重要性について学ぶことができました。また、現地スタッフとの異文化交流を通して、異文化の中での「ホスピタリティ」の理解、見聞を深めることができました。

就職活動前にホスピタリティ産業を実務体験することにより各業界の職業理解を深め、これまで学んだホスピタリティを体現できる貴重な機会になりました。

(文責:国際学部客員講師 濱岡美衣)

ANA関西空港見学会を行いました!



UPDATE 2023-10-05

 国際学部では㈱ANA総合研究所と提携し、2年生を対象とした関西空港見学会を実施しています。今年は9月8日に17名の学生が参加して開催されました。

 冒頭、ANAグループや今回の見学概要の説明を受けた後、まずお客様の搭乗手続を行うカウンター業務や航空機への搭乗案内を担当する旅客部門を見学し、安全・定刻に航空機を出発させるために情報の共有や、チームワークの重要性について説明を受けました(写真①)。

写真①

 その後、コントロール部門で到着・出発作業が予定どおり進捗しているかを見学したのち、空港当局から特別に許可を得て、通常は立ち入りが認められない航空機側で、手荷物の搭載や整備作業、出発前のパイロットの機体点検など普段は目にできない出発作業をすぐ傍でみることができ、とても貴重な体験ができました(写真②、③)。

写真②

写真③

 見学終了後は参加者と年代も近い入社間もない若い社員の方々との懇談会も実施され、空港の仕事内容のみならず社会人としての心構えや就労意識についても活発な質疑応答がかわされ、今後の就職活動にも大きな動機付けになったようです(写真④)。

写真④

(文責:国際学部客員教授 塩崎裕司)

ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドでの特別実習を実施しました!



UPDATE 2023-10-05

摂南大学国際学部(外国語学部)では、2023年8月28日(月)~8月30日(水)にホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(兵庫県神戸市)での「体験型特別実習」を実施しました。ホスピタリティ産業の最前線であるホテルの中でも高品質を誇る「スモール・ラグジュアリーホテル」の現状を視察し、実際の業務を体験することのできる本プログラムは昨年度から始動し、今回が2回目の実施です。

参加者14名は、同ホテル総支配人である本学部の客員教授檜山和司からホテルの経営特性やおもてなしの秘訣等に関する事前授業を受けた後、実習本番を迎えました。3日間の実習では客室、婚礼会場、宴会場等の各部門に配置され、スタッフの指導を受けながら業務を体験しました。

最高品質のサービスを提供するプロ意識、徹底されたサービス精神を目の当たりにした参加者からは、「お客様へのサービスやチームワークの重要性を学ぶことができた」、「すべての職業に共通するおもてなしの重要性を学べた」、「多くのことを体験し、学び、とても充実した3日間になった」といった感想が寄せられました。将来、観光業界で働きたいと考えている学生はもちろんのこと、参加者全員にとって大変貴重な経験となりました。

 

(文責:国際学部事務室 片山美咲)

 

日本経済新聞主催「第23回学生対抗円ダービー」で中島ゼミの3ゼミチーム(リーダー上田佳映さん)が第7位に入賞しました



UPDATE 2023-09-14

日本経済新聞主催「学生対抗円ダービー」とは、中学生以上の学生・生徒たちがチーム(3名以上)で参加し、円・ドル(為替)相場の予想を競う大会です。具体的には、6月末(1回戦)と7月末(2回戦)の為替相場をそれぞれ1カ月前に予想(その根拠の作文とともに提出)し、その予想値と実際の終値との差を2回分足し合わせた合計差(乖離値)の小ささを競います。今回(第23回)は55校683チームが2回戦まで参加し、中島ゼミの3ゼミチーム(リーダー上田佳映さん)が第7位に入賞しました。

6月末(1回戦)は、米国の長期金利が高止まりし、日米の金利差が縮まらず円安傾向が続くことを予想し、42位につけました。7月末(2回戦)は、予想が難しい状況でしたが、主な経済指標の分析からインフレ圧力は依然として強いと判断し、一時的に円高に振れるという予想が的中し、一気に7位に順位を上げました。

企業活動のグローバル化がますます進む中、為替相場の動向は企業業績にも大きな影響を及ぼすため、その基本を学ぶことを目的として、中島ゼミでは10年以上連続して3年生と4年生が円ダービーに参加してきましたが、過去最高の成績となりました。

(文責:国際学部教授 中島直嗣)

<参照> 日本経済新聞2023年8月26日付朝刊20面(マネーのまなび)および同電子版の下記の記事

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD151NI0V10C23A8000000/

ベトナム社会科学院Phan Cao Nhat Anh(ファン カオ ニャットアイン)先生をお招きしてゲスト講義を開催しました



UPDATE 2023-08-21

○本稿は日本語・英語で表記しました。

私たち摂南大学国際学部/外国語学部森ゼミナールは、2023年6月20日(火)3限にベトナム社会科学院(Vietnam Academy of Social Sciences)のPhan Cao Nhat Anh(ファン カオ ニャットアイン)先生をゲストスピーカーとしてお招きし、オンライン形式(zoom)でゲスト講義を開催いたしました。

 

ニャットアイン先生は現在、ベトナム社会科学院において「インドおよび南西アジア研究所(Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies)」の副所長をなさっています。日本の福祉政策を専門とされており日本研究に従事して20年ということで、流暢な日本語で講義をしてくださいました。また、最近はアジアの国際関係に研究領域を広げ、ベトナムのマスメディアでもコメンテーターとして登壇されています。

今年は日越外交関係樹立50周年ということで、当日の講義ではニャットアイン先生にゼミ生6人と対談していただきながら、「政治・経済・歴史」の観点から日越関係について深くお話しをしていただきました。また、現在森ゼミナール3回生はK-POPの社会的影響について共同研究を行っているので、越韓関係(ベトナムと韓国の関係)やベトナムでのK-POPブームについても教えていただきました。

ニャットアイン先生は、最近の日越関係が良好である背景には、1980年代に日越関係のシンボルでもあった「ベトちゃんドクちゃん」や、日本の政府開発援助で建設に着手し2015年に完成した「ニャッタン橋(日越友好橋)」、そしてコロナ禍で日本が多くの医療機器や物資をベトナムに支援をしたことなど、多くの日越協力があるとおっしゃっていました。また、私たちゼミ生が、ベトナム人から見た日本人の印象について質問したところ、「ベトナム人は日本人に対して良い印象を持っている。それと同時に、日本は戦後急速に発展してベトナムにこれまでたくさん支援してくれているので特別感がある」と答えてくださいました。ニャットアイン先生は、「これからも日本とベトナムは教育、文化、安全保障面について協力しあい、両国ともに発展するだろう」とおっしゃっていました。

また、日越関係は全般的に良好である一方、現在のベトナムでは、日本文化より韓国文化の方が人気があるそうです。ベトナムでは、日本と同様に韓国で2002年に放送開始をした「冬のソナタ」が流行し、現在でもインターネットを通して韓国の映画や音楽、ファッションが流行しているそうです。実際に、韓国はベトナムに多く投資をしており経済的、文化的にも韓国とベトナムは外交関係が強くなっているとおしゃっていました。

私たち森ゼミナールは韓国の文化や現代史を勉強し、K-POPを中心に共同研究をおこなっていますが、ニャットアイン先生の講義を受けて知的好奇心が刺激され、ベトナムについても知識をつけたい、いつか訪ねてみたいと思いました。また、ニャットアイン先生にしか伺えない現地の文化についてもお話しいただき、大変勉強になりました。

 お忙しい中、森ゼミナールのゲストスピーカー招請に応じてくださったニャットアイン先生に心より感謝申し上げます。貴重なお話ありがとうございました。

(文責:国際学部/外国語学部3年生 奥村珠帆・太田彩夏)

 

Dr. Phan Cao Nhat Anh, Deputy Director General Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies (VIISAS) at Vietnam Academy of Social Sciences (VASS), Delivers a Guest Lecture on Vietnam-Japan and Vietnam-Korea relationship.

On June 20th, the Mori Seminar of the Faculty of International Studies hosted an online guest lecture with Dr. Phan Cao Nhat Anh, Deputy Director General Vietnam Institute of India and Southwest Asian Studies (VIISAS) from the Vietnam Academy of Social Sciences (VASS).

This year marks the 50th anniversary of the establishment of diplomatic relations between Japan and Vietnam. For this reason, we invited Dr. Nhat Anh majoring in Japanese policy for about 20 years. Recently he also has researched international relationships, especially in the Asian area. These days, he appears on the news show of Vietnamese mass media.

During the lecture, Dr. Nhat Anh had a conversation with us kindly. So we were able to understand Japan-Vietnam relations well. And since we are currently researching about the social influence of Korean Pop culture, he also told us about the relationship between Vietnam and Korea and the K-POP boom in Vietnam.

Dr. Nhat Anh said that the good relationship between Japan and Vietnam is due to modern history and much mutual collaboration. For example, symbols of Japan-Vietnam relations in the 1980’s such as the ‘Viet and Duc Nguyen case, and the ‘Nhat Tan Bridge (Vietnam-Japan Friendship Bridge)’ constructed with Japanese ODA(Official Development Assistance) in 2015. Recently, Japan provided Vietnam with a lot of medical equipment and supplies during the Covid-19 pandemic.

We asked Dr. Nhat Anh some questions about what Vietnamese people think about Japanese people. He replied, “Vietnamese have a good impression of Japanese people. And Japan developed rapidly after the war and provided much assistance to Vietnam, I don’t know if that’s why, so they have unique viewpoints”. And Dr. Nhat Anh said, “If Japan and Vietnam continue to cooperate with each other in education, culture, and security, both countries will develop together.”

At the same time, however, he said, “Although Japan-Vietnam relations are positive, Korean culture is more popular in Vietnam than Japanese culture. Young Vietnamese people tend to favor Korean pop elements like idols”.

And he said, “Korean drama ‘Winter Sonata’ which began broadcasting in Korea in 2002, became popular in Vietnam, too. And today, Korean movies, music, and fashion are still popular and have influence in Vietnam through the Internet. On the other hand, economically Korea has invested a lot in Vietnam. Therefore, we believe that Korea and Vietnam have strong diplomatic relations both economically and culturally”.

Dr. Nhat Anh’s lecture has given us the opportunity to learn more about Vietnam. We didn’t know much about Vietnam up to now. Through this time, we also had a great opportunity to learn about the connection between Vietnamese culture and K-POP. His talks stimulated our intellectual curiosity and made us want to know more about Vietnam.

We would like to express our sincere thanks to Dr. Nhat Anh. Thank you very much!

(Written by Shuho Okumura, Ayaka Ota)

 

 

卒研中間発表会を開催しました



UPDATE 2023-08-08

8月5日(土)、浦野ゼミでは恒例の卒研中間発表会を開催いたしました。

浦野ゼミでは8月頃と1月頃の年二回、卒業研究(卒研)発表会を開催しております。この3年ほどはコロナウィルス感染症の蔓延に伴い、オンライン開催にせざるを得ませんでしたが、感染症の5類への移行に伴い、今回は数年ぶりに対面開催が可能となりました。

 

この発表会は、4年ゼミ生にとっては自身の研究の道筋を再確認し、夏期休暇中に取り組むべき課題についてのアドバイスを受ける貴重な機会となっています。一方、3年ゼミ生は初めての卒研発表会への参加を通じて、自身が今後取り組むテーマの設定法や研究の進め方を学ぶ有益な場となっています。

今回の中間発表会には、3・4年ゼミ生のみならず、卒業生も参加してくれ、活発な議論が交わされました。

 

発表タイトルは以下の通りです。

・「競争」から「共創」へ─町工場の新たな挑戦─

・ジェンダー・ギャップ指数からみる日本

・「ホームレス」の今と昔

・日本人女性を魅せるツール─「パーソナルカラー診断」との関わり合いを通じて─

・日本における外国人技能実習制度の光と影─インドネシア人技能実習生の場合─

・分断される日本社会─喫煙空間の変容を通じて─

・豊かさの象徴としてのスターバックス

これら多様なテーマは、ゼミ生各自の個性が前面に出ています。今回の発表会を踏まえて来年1月の卒研最終発表会においては、それぞれの研究がどのように進化し、変貌を遂げることになるのか、とても楽しみです。

 

 

(文責:国際学部教授 浦野崇央)

 

大阪のモスクを訪問しました!



UPDATE 2023-08-05

外国語学部四年生のインドネシア・マレー語専攻の学生たちが、7月8日に大阪のモスク「マスジド・イスティクラル・大阪(Masjid Istiqlal Osaka)」(https://masjidistiqlalosaka.com/)を訪問しました。このモスクは2022年に大阪市内に新たに建立されました。モスクの建立に中心的な役割を果たしたのは、関西に住むインドネシア出身の人々です。外国語学部の「スペシャリスト インドネシア・マレー語」の受講者である三人の学生は、同授業の担当教員であるエニ・レスタリ講師の引率のもとで、モスク内の設備や、モスクに併設されているハラール食品などを販売する店舗を見学しました。また、モスク関係者とインドネシア語で会話して、モスク内で行われているイスラームの学習内容などについてお話を伺うことが出来ました。

 

モスク訪問後に、学生たちは見学内容に関するレポートをインドネシア語で作成しました。レポートには以下のような感想が記されています。実践的な言語学習を行うことができる、とても良い機会になりました。

 

“Di MASJID ISTIQAL OSAKA, kami bisa melihat adegan layaknya kehidupan Indonesia. Kesimpulannya mengetahui perbedaan budaya Indonesia dan Jepang itu sangat barmanfaat bagi saya.”

「インドネシアのありのままの暮らしの一部を見ることができた。改めて、日本とインドネシアの文化の違いに触れることができ、貴重な経験だった。」

 

“Masjid yang kami kunjungi didatangi oleh beberapa sekolah local juga. Saya mau masjid di Jepang menjadi tempat yang berperanan penting yang menbantu orang asing karena berbagai-bagai orang bisa melakukan pertukaran dan bisa memahami antar sesama dan agama.”

 「今回私たちが訪れたモスクは、いくつかの地域の学校からも訪問があり、私は、モスクが外国から来た人と地域との交流の場所になり、お互いに宗教など理解しあえる場所になっていってほしいと思いました。」

 

“Kunjungan ke Masjid Istiqlal Osaka kali ini merupakan pengalaman yang luar biasa.”

 「すごくいい経験になりました。」

 

(文責:上田達教授)

ソン・チャンジュ先生[Dr. Changzoo Song](オークランド大学)のゲスト講義を開催しました!



UPDATE 2023-07-26

○本稿は日本語・英語・韓国語で表記しました。

 

2023年6月6日(火)に、摂南大学国際学部(外国語学部)森ゼミナールでは、オークランド大学(The University of Auckland, New Zealand)からソン・チャンジュ先生をお迎えし、ゲスト講義を開催しました。ソン先生は現在、オークランド大学人文学部アジア研究科(Faculty of Arts, Asian Studies)で教えていらっしゃり、主にコリアンディアスポラ、ナショナリズム、国家形成などについてご研究されています。当日はソン先生に摂南大学寝屋川キャンパス国際学部7号館の教室へお越しいただき、英語と韓国語で韓国大衆文化や海外における韓国文化の広がりについて講義をしていただきました。

現在、私たち森ゼミナールでは、K-POPにおけるインフルエンサーとファンダムについて、韓国と韓国以外の国を国際比較しながら、ゼミ生主導で共同研究をしています。今回、私たちは共同研究を進めるための観点と知識を学ぶため、ソン先生に韓国文化の起源から現状にいたるまでの大きな流れを概論的に講義して頂きました。ソン先生の講義は、私たちが興味を持ちやすいように分かりやすく構成されており、終始楽しい時間を過ごすことができました。

ソン先生の講義の中で最も興味深かったお話は、韓国ポップカルチャーの成功についてです。2002年KBS放送の「冬のソナタ」を始めとした韓国ドラマ、歌・ダンス・ラップを活かしたK-POPや韓国料理が世界的な流行に繋がった成功の鍵は、SNS等のソーシャルメディアを活用したことだということでした。韓国の音楽業界は、ミュージックビデオ(MV)をYouTubeに投稿して注目度をあげることでK-POPの人気を上昇させていったそうです。ソーシャルメディアを使った戦略は、当時の日本ではあまり使われていない方法だったため、J-POPよりもK-POPが先に世界に進出していったのでしょう。人口約5000万人で、決して大きな国とは言えない韓国が、このように世界に名を轟かせたというのは素晴らしいことです。私たちはソン先生のお話を聞きながら、日本のエンターテインメントも韓国のように世界に広まってほしいと思いました。

ソン先生はニュージーランドの事情についてもお話してくださいました。その中で、学校における多様性受容のお話は、私にとって衝撃的でした。なぜなら、ニュージーランドでも20世紀後半まで露骨に人種差別があったことが分かったからです。

ソン先生のお話によると、アジア人学生は、昼食に食べる自国の料理のせいでしばしば不快な差別を受けてきたそうです。ニュージーランドでも、韓国人移住者はキムチやキンパ(韓国風海苔巻き)といった韓国料理をお弁当に入れるのが普通だったということですが、それがニュージーランドの現地学生には受け入れ難いことで、食べ物のにおいに文句を言われたり、嫌がられたり避けられたりしたといいます。そういったことから、ニュージーランドの現地学校に通うある韓国人学生は、母親に西洋式のサンドウィッチを作るように頼んだということでした。このお話を聞いて胸が痛みました。私たちは、ニュージーランドは他国より多様性が認められていて人種差別がない国だと思い込んでいました。もちろん、ニュージーランドは多元的文化主義(multiculturalism)を他の国よりも努力して実践しているのでしょう。しかし、どこの国でもやはり人種差別がありえること、韓国人が韓国料理を食べただけなのに批判されることがとても悲しくなりました。

ただ、一方では、現在のニュージーランドではあれだけ批判されてきた韓国料理は人気のある食べ物の一つになり、ニュージーランドの人々は韓国人の民族的アイデンティティを受け入れているというソン先生の言葉に勇気づけられました。ソン先生は「ニュージーランドは過去に人種差別があったが、変える努力をし、変わった。それがニュージーランドにとっての成長であり、ニュージーランド人にとっての誇りとなっている」という趣旨のお話をして講義を締めくくりました。

講義終了後には、私たちが事前に用意した質問に対して一つ一つ丁寧に答えてくださいました。K-POPに関する質問から韓国の社会情勢まで多岐にわたって真摯に回答して頂き、私たちにとって多くのことを学ぶ貴重な機会になりました。ソン先生は最後に「あなたたちのような日本の若い学生は、日常生活で壁にぶつかることがあっても解決策を考える力を持っており、新しいアイディアを生み出すことができる」と仰ってくださいました。今回の講義でソン先生にたくさんのことを教えていただきました。学んだことを生かし、今後も一生懸命共同研究を進めていきたいと思います。

お忙しい中、ゼミにお越しくださったソン先生に心からお礼を申し上げます。

♢ソン・チャンジュ先生の詳しいご経歴については、以下のURLをご覧ください。

Dr. Changzoo Song  

https://profiles.auckland.ac.nz/ch-song

(外国語学部3年生 益田優笑・石田みほり)

 

 

Dr. Changzoo Song from the University of Auckland Delivers Guest Lecture on Korean Pop Culture

On Tuesday, June 6th, 2023, Associate Professor Mori’s seminar class at Setsunan University’s Faculty of International Studies (Faculty of Foreign Languages) had the privilege of hosting Dr. Changzoo Song as a guest lecturer. Dr. Song, a Senior Lecturer in Korean and Asian Studies at the University of Auckland, visited the Neyagawa Campus and delivered a lecture in both English and Korean.

Under the guidance of Associate Professor Mori, our seminar has been dedicated to researching the influence and fandom surrounding Korean popular culture, with a comparative focus on Korea and other countries, including Japan. Seeking insights and knowledge for our research, we invited   

Dr. Song to provide a lecture on the diversity, impacts, and origins of Korean culture. He graciously delivered an engaging lecture that ensured we had an enjoyable and informative time until the very end.

Dr. Song’s lecture included an intriguing discussion on the remarkable success of the Korean Wave. He highlighted that the utilization of social media, particularly SNS (Social Networking Services), played a pivotal role in propelling Korean dramas like KBS’ “Winter Sonata” in 2002, K-pop music, dance, and even Korean cuisine to a global phenomenon. The Korean music industry’s strategy of freely sharing music videos on platforms like YouTube significantly contributed to the widespread popularity of K-pop, enabling millions of people worldwide to access and enjoy it. At that time, the use of social media as a promotional tool was less common in Japan, potentially allowing K-pop to gain a head start in the global market. It is truly remarkable that a relatively small country like Korea, with a population of about 50 million, has gained such international fame. We hope that Japanese entertainment can also gain similar recognition worldwide.

During the lecture, Dr. Song shared a disheartening story about the challenges of diversity in New Zealand schools. It came as a shock to learn that instances of crude racism existed in New Zealand as well. According to Dr. Song, Asian immigrant students often experience unpleasant racism because of their ethnic food lunch box. For example, when Korean students brought traditional Korean dishes such as “bulgogi” and “kimbap” in their lunch boxes, local New Zealand students would ridicule them and deliberately distance themselves, complaining about the smell of the food. It was truly heartbreaking to hear that a Korean student attending a school in New Zealand even requested his mother to prepare a Western-style sandwich instead of Korean food. We had previously assumed that New Zealand, compared to other countries, embraced diversity more readily and was free from racism. Of course, New Zealand is practicing multiculturalism better than many other countries today. However, this revelation saddened us, as it highlighted that racism can exist in any country. We strongly questioned why Koreans were subjected to criticism for simply enjoying their own cultural cuisine during lunchtime.

Nevertheless, it is encouraging to observe that in present-day New Zealand, Korean food, despite the initial criticism, has gained popularity worldwide. Not only has New Zealand embraced Korean cuisine, but also the Korean ethnic identity. Dr. Song highlighted that this acceptance signifies the growth of New Zealand and serves as a source of pride for New Zealanders themselves.

Following the lecture, Dr. Song graciously addressed each of our questions regarding K-pop and social issues in Korea. It provided us with a valuable opportunity to acquire extensive knowledge about Korea. Lastly, Dr. Song expressed his belief that young students like us possess the potential to develop solutions and innovative ideas when faced with challenges in our daily lives. Inspired by his words, we are motivated to continue our research, utilizing the insights and knowledge we gained from Dr. Song’s lecture.

Thank you for reading.

Written by Yuumi Masuda, Mihori Ishida

 

송창주 교수님(오클랜드 대학교) 게스트 강의를 개최했습니다

2023년 6월 6일(화)에 우리 세쓰난 대학교 외국어학부 모리 준교수 세미나(이하 모리 세미나)는 뉴질랜드 오클랜드대학교 송창주 교수님을 모시고 게스트 강의를 개최하였습니다. 당일에는 교수님께서 세쓰난 대학교 네야가와 캠퍼스 7호관 교실에 오셔서 영어와 한국어로 강의를 하셨습니다.

우리 모리 세미나 학생들은 한국의 대중문화, 특히 K-POP의 인플루언서(influencer)와 팬덤에 대해서 국제 비교를 하면서 공동연구를 하고 있습니다. 이번에 우리는 공동연구를 위한 관점과 기초지식을 배우기 위해 송 교수님께 강의를 부탁했습니다. 교수님께서는 한국 문화의 기원을 시작으로 한국 문화의 현주소까지 많은 내용을 가르쳐 주셨습니다. 교수님께서는 우리가 흥미를 갖기 쉽도록, 그리고 이해하기 쉽게 말씀하셔서, 우리는 정말 즐거운 시간을 보내고 많은 공부가 됐습니다.  

교수님 강의 중 가장 흥미로웠던 이야기는 한류의 성공 이유에 관한 것이었습니다. 2002년 KBS ‘겨울연가’를 비롯한 한국 드라마부터 노래·댄스·랩 등K-POP, 그리고 한식까지 한국 문화의 세계적인 유행의 열쇠는 SNS 등 소셜미디어를 활용한 것이라고 지적하셨습니다. 한국 음악업계는 뮤직비디오를 유튜브에 올려 세계 사람들이 무료로 시청할 수 있도록 했고 그걸로 주목을 받았습니다. 이것이K-POP이 인기를 얻은 비결의 하나라고 하셨습니다. 그리고 소셜 미디어를 사용한 전략은 당시 일본에서는 잘 안 하는 방법이었기 때문에 J-POP보다 K-POP이 먼저 세계로 진출할 수 있었다고도 말씀하셨습니다. 인구 약 5000만 명의 크지 않은 나라인 한국이 세계적으로 유명하게 된 것은 매우 멋진 일이라고 생각합니다. 그리고 일본도 엔터테인먼트 분야에서 한국과 같이 세계로 퍼져 나갈 수 있으면 좋겠다고 생각했습니다.

교수님께서는 뉴질랜드의 다양성 수요에 대해서도 가르쳐 주셨습니다. 저는 그 말씀을 듣고 충격을 받았습니다. 그것은 뉴질랜드에서도 20세기 후반까지는 노골적인 인종차별이 있었다는 것입니다. 교수님의 말씀에 따르면 뉴질랜드에 이민온 아시아계 학생들은 자기 나라 음식을 점심으로 싸오면 급우들로부터 차별을 받는 경우가 많았다고 합니다. 특히 한국인들은 불고기나 김밥 같은 한국 음식으로 도시락을 싸는 것이 보통이었는데, 급우들이 냄새가 난다고 불평을 하는 경우가 많아 아주 불편했다고 합니다. 이런 것은 새로 이민을 온 인종적 소수자 아이들에게는 극도로 곤혹스런 일입니다. 그러므로 뉴질랜드 학교에 다니는 어느 한국인 학생이 어머니에게 서양식 샌드위치를 만들어 달라고 부탁했다는 이야기를 듣고 우리는 정말 가슴이 아팠습니다. 우리는 뉴질랜드에 대해 다른 나라보다 다양성을 인정받고 인종차별이 없는 나라라는 인상을 갖고 있었습니다. 그리고 실제로 뉴질랜드는 다른 나라들에 비해 상대적으로 다문화주의를 잘 실천하고 있다고 합니다. 하지만 한국인 학생이 그냥 한식을 먹고 있을 뿐인데, 왜 비판을 받아야 되는자 너무 슬프고 의문이 들었습니다.

뉴질랜드에서 이렇게 비판받아 온 한식은 오늘날에 세계적으로 인기있는 음식이 되었고, 지금은 뉴질랜드 사람들도 한식은 물론 한국인들의 민족 정체성을 받아들이고 있습니다. 이렇게 빨리 새로운 변화를 받아들이는 능력이 뉴질랜드의 저력이며, 뉴질랜드 사람들의 노력의 결과라고 교수님께서 강조하셨습니다.

강의가 끝난 후에는 우리가 미리 준비한 질문에 대해 교수님께서 하나하나 친절하게 답변해 주셨습니다. K-POP에 관한 질문은 물론 한국 사회의 현재 상황까지 가르쳐 주셔서 우리에게는 많은 것을 배울 수 있는 귀중한 기회가 되었습니다.

마지막으로 교수님께서는 우리 젊은 학생들이 일상생활에서 벽에 부딪히는 경우가 있더라도 우리는 해결책을 생각할 수 있고, 새롭고 혁신적인 아이디어를 낼 수 있는 큰 가능성이 있다고 말씀해 주셨습니다. 이번 교수님 강의에서 많은 가르침을 받았습니다. 바쁘신 와중에 우리 학교에 와주신 교수님께 다시 한번 감사드립니다.

읽어주셔서 감사합니다!

(외국어학부 3학년  마스다 유우미, 이시다 미호리)

留学説明会&留学帰国者報告会を行いました!



UPDATE 2023-07-16

長期留学についての説明会と留学から帰国した学生の報告会が7月11日(火)に合同で開催され,長期留学に関心を持つ1年次から3年次までの学生30名あまりが参加しました。

最初に,国際学部事務室からの説明によって,学部主催の長期留学が4年間で卒業できるシステムになっていることや留学可能な提携校の一覧など制度の概要,そしてその出願,審査などの日程,出願条件,留学奨学金など,留学で求められるさまざまな事項について理解を深めました。留学先は,大きく英語圏とインドネシア・マレー語圏,スペイン語圏,中国語圏がありますが,さらにそれぞれの語圏に複数の留学提携校があります。留学先大学別の相談会では,興味を持っている提携大学ごとにグループに分かれて,授業のことや現地での生活のことなどについて担当教員に納得いくまで質問しながら話を聞きました。「英語にしようか中国語にしようかと留学で学ぶ言語を決めかねている」、「選択肢が多い英語圏の留学先の間で迷っている」などさまざまな問題について予定の時間を過ぎても相談会は盛り上がっていました。

今回の説明会では,留学帰国者報告会がプログラムの一つとして含まれており,この報告会によって,来年春からの留学を考えている2年生だけでなく,まだ出願資格がない1年生にとっても「留学」に対するイメージを具体化する機会になりました。今回の報告会で発表したのは,2022年秋から2023年春にかけてカナダのカルガリー大学に留学していた3名です。同大学のキャンパスや勉強の内容,クラスメイトとの交流をはじめ,ホームステイ,食事,イベント,カナダの美しい自然など豊富な話題,そして英語と日本語を交えながらのプレゼンに参加者全員が興味津々でした。世界のさまざまな国や地域から集まったクラスメイトとの触れ合いによって多様な文化を学んだという体験は説得力に満ちていました。発表が終わった後も,3人の先輩からもっと話を聞きたいという人の輪ができていました。

私たちにとって,海外留学には期待と不安という2つの側面があります。担当教員からの説明や国際学部の『海外留学ガイド』に載る最新の情報によって不安はずいぶん解消できるはずです。しかし,今回の報告会では,留学マインドの背中を押してくれるのは体験者自身が語る言葉なのだなという思いを強くしました。

(文責:中西正樹教授)

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